エミールと少年探偵団

劇場公開日:

解説

「ベルリン物語」のロベルト・アドルフ・シュテムレの脚色・監督になるエリッヒ・ケストナーの著名児童小説の映画化。撮影はエリッヒ・グローマン。企画原案はビリー・ワイルダーが担当し、音楽ゲオルク・ヘンツェル。出演するのはペーター・フィンクバイナー、クルト・マイゼル、ヘリ・フィンケンツェラー、マルガレーテ・ハーゲン、ヴォルフガング・ルクシー、ルート・ニンバッハ、カミラ・スピラ等。製作クルト・ウルリッヒ。

1955年製作/オーストリア・西ドイツ合作
原題または英題:Emil und die Detektive
配給:映配=東映
劇場公開日:1959年3月18日

ストーリー

今年十二歳のエミール(ペーター・フィンクバイナー)は父の死後、美容院をしている母と二人で暮していた。エミールは学校では模範生徒で、かねがね同級生が作っている海賊団に入りたがっていた。それにはなにか他人に出来ないような冒険をしなければならなかった。ある日、エミールは商店で飼っているアザラシを海に逃し、見事に英雄となり海賊団に入ることが出来た。しかし、この事件が町中の話題となり、警察が捜査に乗り出した。暇があると母に会いに来るイエシュケ巡査部長(ヴォルフガング・ルクシー)をエミールは嫌いだ。事件以来エミールにとって不安な日がつづいた。学校が休みになり、エミールはベルリンのおばあさんをたずねることになり、一人で汽車に乗りこんだ。エミールは車中でグルントアイス(クルト・マイゼル)という怪しい男からもらったドロップを食べると、いつしか寝入ってしまった。目をさますと大事なお金がなくなっていた。アザラシ事件のことがあるので、エミールは独りでグルントアイスの跡をつけた。その時、エミールと同じ年頃の少年が来たので事情を話した。そして彼等と探偵団を組織した。心配したおばあさんは仲間の報せで安心し、従妹のポニーと彼等の食糧係を引受けた。エミールはホテルのボーイに化けて、グルントアイスの泊った部屋に忍びこんだ。そこでグルントアイスが単なるスリではなく、もっと大きな犯罪に関係していることがわかり、情報係が着々と証拠写真を集めた。二日間の尾行の末、グルントアイスが銀行に両替えに来た時、街中の少年少女が自転車やローラースケートに乗ってやって来た。中に入ったエミールはグルントアイスの持っていた紙幣が自分のものだと証明し、警察に引渡した。翌日、表彰式が行われ、母とイエシュケ巡査部長が列席した。エミールは賞金で母に美容機械を買ってあげた。母はイエシュケ巡査部長と結婚し、エミールに新しい父親が出来ることになった。

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