危険な来訪者

劇場公開日:

解説

幸福な一家が、不意の闖入者によって砕け散るまでの二十四時問を描くサスペンス。製作はロジェ・ウィリアムス・監督・脚本はセルジオ・ゴッビ・音楽はショルジュ・ガルヴァランツ、撮影はダニエル・ディオが各々担当。出演はシャルル・アズナヴール、マリー・クリスチーヌ・バロー、カティア・アズナヴール、レイモン・ベルグラン、アルベール・マンスキーなど。

1971年製作/フランス
原題:Les Intrus
配給:東映
劇場公開日:1972年10月21日

ストーリー

シャルル・ベルナー教授(C・アズナヴール)は、三時間に渡る危険な外科手術を終えると、約束のテレビ番組“長い長い24時間”に出演するために、局へ車を走らせた。すでにあの事件から数年が、経ているがシャルルにとって生涯忘れることのできない受難を、テレビのインタビューに応えて生々しく回想するのだ。夏のバカンスだった。シャルルは、美しい表フランソワーズ(M・C・バロー)、娘のビビアンヌ(K・アズナブール)を連れて、ヨットでコルシカ島めぐりをした後、別荘に帰った。留守の別荘にはベルソンヌ(R・ペルグラン)とアルベール(A・マンスキー)という二人の闖入者が忍び込んでいた。この予期せぬ不意の闖入者は、シャルルの莫大な預金と資産を狙い、ビビアンヌを人質にして旧フランで一億フランだすよう夫妻に迫った。首領のペルソンヌは冷徹そのもので、手下のアルベールはいつその狂暴な性格をむきだしにするか分らぬという大きな危険をはらんでシャルルに迫った。身代金を拒んだシャルルの眼前で、アルベールはビビアンヌをプールに沈めて脅した。翌朝、シャルルはペルンンヌからの計画に屈服せざるを得なかった。ペルンンヌと共に、シャルルがパリに赴き、銀行から一億フラン引きだすこと、そしてその間、別荘には人質として妻のフランソワーズと、娘のビビアンヌをアルベールが預ること、それが彼らの筋書きであった。パリの銀行でシャルルは頭取を説得して一億フランの大金を引きだし、ペルソンヌに手渡したが、別荘ではアルベールが凶暴性をむきだしにしてフランソワーズに襲いかかって強姦した。その悲惨な事実は、電話によってシャルルに伝えられた。愛する妻を陵辱されたシャルルは怒りをおさえ、自宅まで薬を取りに行くことを申しでた。何げなくメスを手にとり、隙をみてペルソンヌの心臓を突き刺した。彼の死を確認したシャルルは友人の医師エールに後始末を託すと別荘に向った。ペルソンヌの死体から抜きとったピストルを構え、妻と子供を救おうと試みた。アルベールは仲仲さそいには乗らなかったが、一瞬の隙をつき射殺した。

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