渚の果てにこの愛を

劇場公開日:

渚の果てにこの愛を

解説

「MORE モア」で注目を集めたミムジー・ファーマーが主演を務め、荒野を舞台に繰り広げられるいびつな人間関係を描いた異色のミステリー。港町へと続く荒野の一本道。若き旅人ジョナスは、道沿いの小さな食堂兼ガソリンスタンドにたどり着く。女主人マラはジョナスを4年前に家出した息子ロッキーだと信じ込み、マラの娘ビリーもまたジョナスを兄と思い、笑顔で抱きついてくる。他に行くあてのないジョナスは、戸惑いながらもロッキーのふりをしたまま母娘と暮らし始める。禁断の愛に取りつかれた女ビリーをファーマーが熱演し、イタリアのダビッド・ディ・ドナテッロ賞で特別賞を受賞。母マラを「上海から来た女」のリタ・ヘイワース、ジョナスを「イージー★ライダー」のロバート・ウォーカー・Jr.が演じた。監督は「女王陛下のダイナマイト」のジョルジュ・ロートネル。2021年11月、新宿シネマカリテほかにてリバイバル公開。

1970年製作/95分/R15+/フランス・イタリア合作
原題:La route de Salina
配給:コピアポア・フィルム
日本初公開:1971年6月19日

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映画レビュー

3.0歪んだ愛情

隣組さん
2022年7月10日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

50周年記念リバイバル上映にて鑑賞。荒野を舞台に歪んだ家族の愛情を描いた異色ミステリー。母と娘が旅人をどうして息子と信じ込むのかずっと不思議ではあったが、ラストでその真相が明らかになり十分納得出来た。ミムジー・ファーマーが醸し出す不思議な魅力を存分に感じる事が出来る作品。
2022-110

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隣組

4.0ミムジー・ファーマーが美しく可愛い

りあのさん
2022年5月23日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

萌える

若き旅人のジョナスは、ヒッチハイクしながら旅していた。ある時、道沿いの小さな食堂兼ガソリンスタンドにたどり着き水浴びしてたら、そこの女主人マラはジョナスを4年前に家出した息子ロッキーが家に帰ってきたと喜んだ。マラの娘ビリーもまたジョナスを兄として扱ってくれた。行くあてのない旅をしてたジョナスは、戸惑いながらもロッキーのふりをしたまま母娘と暮らし始め、禁断の兄妹での体の関係を持ってしまった。本当にマラやビリーはジョナスをロッキーだと思っているのか?ロッキーはどうなったのか、ジョナスはどうする、てな話。

兄に惚れて体の関係を持ってた妹ビリー役のミムジー・ファーマーがとにかく美しく、可愛い。
ミムジーの美しい全裸シーンも観れてすごく良かった。
ストーリーとか背景とかどうでもよく、ミムジー・ファーマーの美しく可愛い姿が観れるだけで大満足の作品だと思う。
彼女の他の作品も観たいと思った。

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りあの

4.5デカダンの魅力

2021年11月30日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

退廃的で破滅に向かうとはわかっていても、なんと魅力的な楽園なのか。
現実には後ろ指さされ、愚かとなじられる事も本人にとっては理想郷なのだ。
それは夢であり、映画だからこそ常識人で凡人な人間が焦がれながらも囚われず、魅了される。

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ドラゴンミズホ

4.0「お兄ちゃん!!」 砂漠のダイナーで待ち受ける母娘ふたりの、甘やかで哀しき情念のアリジゴク。

じゃいさん
2021年11月16日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

シネマカリテの「ミムジー・ファーマー特集」にて視聴。
おお、これはなかなかの掘り出し物じゃないか?
てか、ラストの締め方さえもう少しうまくいっていれば、傑作たり得たのに。
うーん、もったいない。

物語の構造は、古典的な「オールド・ダーク・ハウス」もの、あるいは「一ツ家伝説」に近い、「旅の途上で迷い込んだ屋敷の住人がどこかヤバかった」というパターンを踏襲している。
砂漠を走る一本道にある、ダイナー兼ガススタンド。
流浪の旅を続ける青年が、そこに立ち寄って喉の渇きを癒し、頭から水を被っていると、いきなりダイナーの女主人が「ああ、ロッキー! 私の息子、帰ってきてくれたのね!」と抱きついてくる。
なんだよこいつ頭のおかしいババアなのかとか思っていたら、そのあとやってきた店の常連らしき老人も、若者のことを女主人の長男だと認識しているらしい。さらには、三日後に帰ってきたそこの娘までもが、飛びついてきて「お兄ちゃん!! 会いたかった!!」……???。
なんすか、その妹モノのエロゲーみたいな展開(笑)。
でも、なかなかの不可能興味で、わくわくする。

何かに似ていると思ったら、一見似ても似つかないんだけど、『サンセット大通り』に話の作りがよく似てるんだよね。
冒頭の大雨。迷い込む若者。待ち受ける「往年の大女優」(笑)。
起きたことを回顧する形で付される主人公の青年のナレーション。
過去に固執するダイナーの住人。「思い込み」によって歪められた世界。
相手のあまりのぶっ飛びように気圧されて、思わず順応してしまう主人公。
誰かの狂気を慰撫するために、周囲が「仮想現実」を積極的に認めていく有り様。
「第三者」の視点が介在することで「仮想現実」が破綻をきたしてゆく物語構造……。
『サンセット大通り』の骨格を援用して、いかにもフランスらしいニューロティックな心理ミステリーに巧く一本背骨を通している、といえばよいだろうか。
あと、ダイナーで孤独な女が手ぐすねひいて待ち受けてるイメージって、欧米では『郵便配達は二度ベルを鳴らす』以来、連綿として語り継がれている古典的なクリシェなんだと思う。

ロケ地となったカナリア諸島のランサローテ島の特異な景観も、本作独特の雰囲気を醸し出している。一見すると、アリゾナやメキシコっぽい(あるいはマカロニ・ウエスタン風の)香りがする荒涼とした砂漠の光景なのだが、よく見ると奇怪なクレーターが千枚田のように大地を一面に覆っている。
これが、なんとなく神社の境内の軒下とかにある「アリジゴク」の巣みたいに見えるんだよね。
無数に巣を構えるアリジゴク地帯に棲む女ふたりと、そこにものの見事に嵌まりこむ男。
だから、出だしは『バグダッド・カフェ』っぽい印象のダイナーが、だんだん『砂の女』の出られない家――いつの間にか主人公までが共犯性の虜になって抜け出せなくなる場所に見えてくる。
しかも、こんな砂漠のすぐ近くに「海」もあるという立地がまた、そそる。パンフでは『ジュテーム・モワ・ノン・プリュ』を引き合いに出していたが(そういやそんな映画もあったな。忘れてた)、たしかに海がないとヒロインを裸で走らせる口実がないからなあ(笑)。

僕が感心したのは、中盤にはいってある程度、不可能興味の「ネタ」が明らかになってきてからも、女主人のマラと、娘のビリー、常連客ワレンの三人の「怪しさ」のバランスが崩れない点だ。
それぞれが何かしらの秘密と嘘(もしくは認識障害)を抱えているらしいのだが、かなり終盤になるまで隠された真実は焦点を結ばず、いい意味での宙ぶらりんの状態が持続する。
周囲に流されるばかりの唐変木に見えて、主人公のロッキー(=ジョナス)がオフスクリーンではそれなりに何が起きているかいろいろ考えていて、相応の「捜査活動」を展開し、「名探偵」として機能する点も好印象。
彼によるナレーションが実は、大雨のなか走る車中で誰かに話している内容で、その誰かが●●で、語っている内容が実は●●だ、ということが映画の進行につれて次第に明らかになっていく作りも、大変気が利いている。
この手の映画の主人公としては、ロバート・ウォーカーJrはどう考えてもあまりぱっとしない風貌の持ち主だと思うのだが、終盤登場する「あの人」を見ると、このキャスティングにもきちんとした意味があったことがわかる(「似ても似つかないSubstituteだというのがとても重要)。

それだけに、冒頭で述べたとおり、終わり方がもう少し「粋」に仕上げられていたら、もっと普遍的な佳品として、後世まで評価されていただろうにと、たいへん残念に思う。
いや、リタ・ヘイワースが「あの名前」を叫ぶシーン自体は、最高なんだけど。
(あそこは、あっと、息をのんだ)
そこ以外はなんか、いくら考えてもうまい締め方が思いつけなくて、苦し紛れに終わらせた感が強いんだよなあ。

ミステリー・マインドにも富んだフランソワ・オゾンあたりが本作をリメイクしてくれると、見違えるような傑作になるんではないだろうかとも思ったり。
とはいえ、ミムジーは魅力的だったし、観た甲斐はじゅうぶんにありました。

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じゃい
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