アムール

劇場公開日:

解説

十八回目の結婚記念日の夜、ある夫婦が、各々思い思いの夢のアバンチュールを楽しむ物語。製作・監督をガブリエル・アクセル、脚本はアクセルとジャック・モークレールが共同、撮影をロルフ・ロンネ、音楽はベルトラント・ベッヒ、美術装置をエリック・ビヨルクとシャルル・フィネリ、ジャン・スペランザ等が各々担当。出演はギタ・ノービィとスフェント・ヨハンセン、その他、ナディーヌ・アラーリ、ベルナール・ノエル、フィリップ・エテッセなど。メトロカラー、メトロスコープ。

1970年製作/デンマーク
原題:Amour
配給:MGM
劇場公開日:1971年6月19日

ストーリー

このカップル、彼(S・ヨハンセン)と彼女(G・ノルビー)にとって十八回日の結婚記念日の夜。子供達は祝いの食卓にもつこうとせず、「ショパンでも聞いてお二人仲良く水入らずでドウゾ」と街へ飛び出していった。「全く、時代が変ったな」と彼。彼はいつしか一人想いにまどろんでいく。それは海岸で狩猟を営む夫婦の話だ。女は父の希望でその男と結婚したが、愛情がどうしても湧かず、近くの農場の若者といい仲となる。それを知った夫は以前にも増して誠意を尽くすが、いっこうにキキメはない。もうガマンが出来ない、許せぬと折檻するのだったが、女は全然あきらめなかった。一方、彼女は「女に暴力なんかナンセンスだわ」と呟き、同じく想いをめぐらす。「女は皆んな博愛主義者。夫であろうがなかろうが、強盗だろうが、警官であろうが男という男は全て、誰でも愛せるものなのだ。女はそういうものなのだ……」結婚式の夜も更けて、二人の空想はやがて一緒になってロマンチックに弾み出す。今度は二人ともフランス人になれたらと思う。彼は優雅なプレイボーイに、彼女は黒髪の美女に。そして互に二人だけの世界からはみ出すのだから名前もフランス風にアドルフ(B・ノエル)とコンスタンス(N・アラーリ)がいい。一夕、彼等は友人の家のパーティーへ。そこで歌っている若者のフィリップ(P・エテッセ)はコンスタンスに一目惚れ。そして夫の目を盗んで浮気をしようと誘いをかける。さてその約束の夜、夫アドルフは商用で旅立ちの日であった。夫が名ごり惜しげに発ってから、フィリップがしのんで来る。一方、アドルフはそのまま、女中のリゼット(L・ギブリー)の部屋へ直行である。……という空想をしているうちに彼と彼女も、互の本当の愛のあかしを考え始めるのだった。

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