愛する者の名において

劇場公開日:

解説

第二次世界大戦から現代までの過酷な運命の中を生き抜く一人のユダヤ人男性の姿を描く。エグゼキュティヴ・プロデューサーはアンドレ・ジャウィとピエール・デイヴィッド。製作はジャック・エリック・ストラウスとクロード・エロー、マルタン・グレイとマックス・ガロの同名小説を基に、監督・脚本は「追想」のロベール・アンリコ、共同脚本はトニー・シアー、撮影はフランソワ・カトンネ、音楽は「追いつめられて……」」のモーリス・ジャールが担当。出演はマイケル・ヨーク、ジャック・ペノーほか。

1982年製作/フランス・カナダ合作
原題:Au Nom de Tous les Miens
配給:パルコ
劇場公開日:1989年1月31日

ストーリー

山火事で愛する家族を失い、失意のどん底にある男、マルタン・グレイ(マイケル・ヨーク)がテープ・レコーダーに向って、これまでの半生を回想する。--悲劇は一九三九年九月、ドイツ軍のワルシャワ占領から始まった。ユダヤ人中流家庭に生まれた14才のマルタン(ジャック・ペノー)もまた他のユダヤ人たちとともにゲットー(ユダヤ人居住区)に押し込まれ数々の迫害をうける。家族のために闇商売で食糧を確保する生活の中で芽生えた彼の恋も成就するはずなく、ドイツ軍の手によって恋人は殺害される。やがて始まる「東方移住」に死の危機を感じたマルタンは、父(M・ヨーク=二役)とともにゲリラ戦を展開するが、遂に母(マーシャ・メリル)や弟達が追いたてられる姿に彼らと行動を共にする。やがて母達がガス室で殺されたと聞き、悲しみ、復讐に燃えるマルタンは収容所からの脱出に成功、四十三年のワルシャワ蜂起に参加するが、この戦いで父を失ってしまう。難を逃れたマルタンはパルチザンに加わり、後に赤軍の中尉としてベルリンに侵攻するが、心は晴れない。「誰のために生きるのか」の答えを求め祖母(ヘレン・ユーグ)の住むアメリカへ渡ったマルタンは、古美術商として事業に成功、愛する女性ディナ(ブリジット・フォッセー)と結婚し、四児をもうけ南仏で幸せな家庭を築いたかのように見えた矢先のこの山火事--回想を終えたマルタンの心に現われるのは、戦争で、災害に死んでいった愛すべき人たち。「誰のために生きるのか」の言葉を胸にマルタンは生き続ける決意をするのだった。

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