妾は天使じゃない

解説

「夜ごと来る女」に出演した舞台女優のメイ・ウェストが主演する映画で、ロウェル・ブレンタノの原案に基づいてウェスト女史自ら執筆したストーリーに、自ら全部の台白をつけ、「お化け大統領」「恋愛百科全集」のハーラン・トンプソンが台本を作製し、「響け応援歌」「心の青空」と同じくウェズリィ・ラッグルズが監督し、レオ・トーヴァーが撮影にあたったのである。相手役は「海の密室」「お蝶夫人」のケーリー・グラントが勤め、「ジェニイの一生」「放送室の殺人」のエドワード・アーノルド「夜の看護婦」「拳闘のキャグネー」のラルフ・ハロルド、「監視装甲車」「夜の世界」のラッセル・ホプトン、「坊やはお休み」のガートルード・マイケル、「我等は楽しく地獄へ行く」のケント・テイラー、「生の創め」のドロシー・ピーターソン、「紐育の仇討」のグレドリイ・ライフ、「お蝶夫人」のアーヴィング・ビチェル、ガートルード・ハワード等が助演している。

1933年製作/アメリカ
原題または英題:I'm No Angel

ストーリー

タイラはビル・バートンのサーカス団の踊り子だ。彼女は手相で恋人判断をする。だから彼女に恋した男は彼女の手中に捕まれてしまうのだ。彼女に今夢中なのは掏摸のスリックである。ところが彼女は大きなダイヤの指輪をはめてる田舎者を見つけて、自分のホテルに誘い入れる。嗅ぎ付けたスリックは闖入して来て田舎者を打倒して指輪を抜き取る。スリックはすぐ捕まえられる。タイラも共犯で挙げられては大変と早速ニューヨークへ長距離電話をかけて知り合いの弁護士ピンコウィツに頼む。そこでタイラは無罪、スリックは2年の懲役となる。弁護料を出したビル・バートンはタイラにライオン使いをやらせることにする。タイラはライオンの口のなかに頭を突っ込んで見せるのであるが、これが大当たりとなって、ビルは大儲けをし、タイラも豪勢な生活ができるようになる。一行がニューヨークで興行した時、社交界の紳士のカーク・ローレンスがタイラに惚れる。カークはアリシアという社交界の花形と婚約の間がらなのにタイラにやたらにつぎこむというのぼせ方だ。カークの親友のジャック・クレイトンは心配して、タイラを訪れてカークと切れてくれと頼む。カークを愛してはいないタイラは承知した。がタイラはジャックが気に入ったのである。そこで彼女は彼を手に入れる。タイラは恐らく生まれて初めての真実の愛をジャック・クレイトンに対して捧げたのである。彼がタイラに夢中になったことは言うまでもない。ところがそれを喜ばないのはビル・バートンである。タイラが結婚してしまえば、彼の大金儲けのタネが無くなる。ビルは折もよし出獄して来たスリックに旨を含める。結婚の前夜タイラを訪れたジャックはタイラの寝室からパジャマ姿で現われたスリックからタイラは俺の女房ですぞと毒吐かれて幻滅を感じ、結婚を思い止って姿を消す。タイラは何が何やらわからず、憤慨して婚約破棄の損害賠償の訴訟をピンコウィツに頼んで提起する。ジャックの弁護士は数名の被害者すなわちタイラの前の恋人たちを証人として呼び必勝を期したが、タイラは自ら起こった件の証人たちをやり込めて、判事と陪審員の同情を博して勝訴となる。ジャックもことの真相を悟り、自分の早合点を悔いてタイラの許に訪れて、改めて求婚する。もともと彼を愛しているタイラは2つ返事でジャックの腕に抱かれる。

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