類猿人ターザン(1959)

劇場公開日:

解説

「赤い空」のジョセフ・M・ニューマンが監督したターザン映画。エドガー・ライス・バロウズが小説で創作した人物にもとづいてロバート・ヒルが脚本を執筆した。出演するのはバスケット・ボール選手出身で「走り来る人々」に端役で出演したデニー・ミラー、「メイム叔母さん」のジョアンナ・バーンズ、チェザーレ・ダノヴァ、ロバート・ダグラス、トマス・ヤンガ等。製作アル・ジンバリスト。

1959年製作/アメリカ
原題または英題:Tarzan, The Ape Man
配給:MGM
劇場公開日:1959年12月25日

ストーリー

伝説に名高い秘密の象の死に場所である象の墓場を発見して、大量の象牙を手に入れようとしたパーカー大佐(ロバート・ダグラス)は、友人ホルト(チェザーレ・ダノヴァ)とともに探検隊を組織してアフリカの奥地に出発した。一行には大佐の愛娘で、冒険好きのジェーン(ジョアンナ・バーンズ)も1人として加わっていた。いろいろな困難を次々と切りぬけながら、やがて一行は断崖絶壁の彼方の、猛獣の住む大原始林に行きついた。そこには、自由に樹から樹へと身をひるがえす大猿の群にまじって、たくましい身体の人間・ターザン(デニー・ミラー)が住んでいた。はじめは一行に警戒心を抱いたターザンも、やがてジェーンと仲よくなり、2人の間にはいつしか愛がめばえるようになった。一行はなおも奥地へ奥地へと旅をつづけた。人跡未踏のジャングルの中で、一行を兇悪な原住民たちの群れが襲った。その時、いずこともなく現れて、人々を救ったのはターザンであった。パーカー大佐は、不慮の災難をうけて重傷を負い、娘ジェーンの悲しみをよそに、目的地を前にしてこの世をさっていった。たびたび襲いかかってくる困難をなんとか克服しながら、やがて一行は目的の象の墓場を発見し、莫大な財宝を手に入れることができた。ホルトは、ジェーンをつれて故国にかえり、この財宝を文明社会で生かすように説いた。けれども、数々の文明人の心の醜くさをこの旅行で目にしたジェーンは、今は父の眠るアフリカに残り、ターザンと共に生活する決心をした。

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