ルーズベルト物語
劇場公開日:1961年12月22日
解説
ルーズベルト家に秘蔵されている資料に基いて、かってのMGM製作部長、ドア・シャーリーが書いた物語を、舞台で「ルーズベルト伝」を演出したヴィンセント・ドナヒューが監督した。撮影は「炎の人ゴッホ」のラッセル・ハーラン。音楽はフランツ・ワックスマンの担当。出演者はラルフ・ベラミー、グリア・ガースン、ジーン・ヘイゲンなど。製作はドア・シャーリー。
1960年製作/アメリカ
原題または英題:Sunrise at Campobello
配給:ワーナー・ブラザース
劇場公開日:1961年12月22日
ストーリー
1921年8月。フランクリン・ルーズベルト(ラルフ・ベラミー)と妻エリノア(グリア・ガースン)は子供たちとキャンボベロの別荘にいた。ルーズベルトはふとした風邪がもとで小児麻痺にかかってしまったが、彼は持ちまえの強い意志で病と戦った。やがて彼の病気がおちつき、一家はニューヨークへ帰ったが、エリノアは体の不自由な夫の手足となるために不慣れな演説会や旅行にとび歩く様になった。こうした夫妻の行動に対して彼の母のセーラ(アン・シューメイカー)は大反対だった。その体で政治は無理だと言う母の言葉にルーズベルトは憤然と車椅子から立ち上り、意志の力で松葉杖をたよりに歩いてみせた。1924年民主党はアル・スミスを大統領候補とし、指命の党大会を開いた。ルーズベルトはその指名演説を頼まれたが彼にとっては再び大衆の面前に歩み出すチャンスだった。彼が自分の席から演壇まで歩くのは十歩だった。しかしこの十歩は彼の生涯で最も重要な十歩となった。6月26日。マジソン・スクエアー・ガーデンの演壇にフランクリンが立つ瞬間がやって来た。彼は松葉杖をととのえると静かに歩をすすめた。松葉杖を置いて演壇に立つルーズベルトの姿に、群衆はおしみない拍手をおくり、エリノアの目にはこらえきれない涙が光っていた。後にアメリカ大統領に就任するにいたるルーズベルトの新しい生涯はこの時から始まったのである。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ヴィンセント・ドナヒュー
- 脚本
- ドア・シャリー
- 製作
- ドア・シャリー
- 撮影
- ラッセル・ハーラン
- 音楽
- フランツ・ワックスマン
受賞歴
第33回 アカデミー賞(1961年)
ノミネート
女優賞 | グリア・ガーソン |
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衣装デザイン賞(カラー) | マージョリー・ベスト |
美術賞(カラー) | |
音響賞 |