ラッシュ・アワー(1928)

解説

「美人売約済」と同じくマリー・プレヴォー嬢が主演し、E・メイソン・ホッパー氏が監督した映画。原作はフレデリック並びにファニーの両ハットンの筆になり、それをゼルダ・シアース女史とフレッド・スタンリー氏とが脚色した。主役プレヴァー嬢を助けて「素晴らしい果報者」「隼コーラン」のハリソン・フォード氏、「難破船」のシーナ・オウエン嬢、今はフォックス社で監督として知られているデヴィット・バトラー氏、ワード・クレーン氏、等が主演している。

1928年製作/アメリカ
原題または英題:The Rush Hour

ストーリー

ロマンティックな憧れで胸一杯になっているマージー・ドーランは或る大汽船会社のジャーシー島に於ける切符取扱所の事務員であったが、何がさて、そうした事務を執るからには、彼女の取り扱った漫遊客からその愉快な海外の旅行談を嫌になる程聞かされて、そうした愉快な旅行がして見たくてならなかった。彼女は筋向こうの青年店員ダン・モーリーと知り合い、二人は恋し合った。そうして二人が未来の幸福を夢みる時も、マージーは新婚旅行はナイヤガラの滝見物にしましょうね、というくらいに旅行熱にうかされていた。その内に、マージーは会社の命令で大洋定期船へ百万長者の夫人を乗船させる為に、共々に汽船い乗った。すると忽ち彼女の旅行熱が一時に発して、密航者となって旅行しようと企てるに至った。が、程なく彼女は発見され、船賃の代わりに労働を強いられる事になった。この時、ダンロックとイヴォンヌという二人組のイカサマ師がマージーの美貌を認め、彼女を己等の糧として一儲けしようと思い、彼女の乗船賃を払い、己等の仲間にした。そして石油成金で事あればその金を振り撒くオクラホマ生まれのウィリアム・フィンチと彼女とを近附きにさせた。一方、マージーの逃亡を知ったダンは彼女の跡を尋ねてリヴィエラへ向かった。ダンロックとイヴォンヌとはリヴィエラに到着しそこで計画の成就を計ったがダンロックがマージーに秋波を送る様になった事から、イヴォンヌが嫉妬し出し、その結果、マージーとイヴォンヌとは大喧嘩を始め、はてはピストルで決闘するという段取りにまでなった。その時、ダンはリヴィエラに到着し、警察の援助を求め、マージーの行衛を探ねた。ダンの一行はちょうとピストルが発射された所に馳付けた。イヴォンヌは気絶した。フィンチはマージーを自動車に乗せてホテルへ引返す。ダンとダンロックとはその跡を追う。ホテルへ着いた時ダンロックとイヴォンヌとの正体が発露されるそしてフィンチは太っ腹な所を示して、マージーをダンと一緒にさせてやる。ダンはマージーに新婚旅行にはナイヤガラ見物に行こうねと約束した。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

映画レビュー

映画レビュー募集中!

この作品にレビューはまだ投稿されていません。
皆さまのレビューをお待ちしています。
みんなに感想を伝えましょう!

レビューを書く