夜は必ず来る

解説

「真珠と未亡人」「極地の青春」のロバート・モンゴメリーと「クレイグの妻」「支那海」のロザリンド・ラッセルが主演する映画で、エムリン・ウィリアムス作の舞台劇をジョン・ヴァン・ドルーテンが脚色し、「ターザンの逆襲」のリチャード・ソープが監督し、「踊るアメリカ艦隊」のレイ・ジューンが撮影した。助演は舞台女優ディム・メイ・ホイッティ、「夕陽特急」のアラン・マーシャルその他である。

1937年製作/アメリカ
原題または英題:Night Must Fall

ストーリー

ロンドンの都塵を離れたある森の一軒家の主は、ブラムスンという体の不自由な老婦人であった。彼女は若い姪のオリヴィア、コック女のテレンス、召使のドラと共に暮らしていたがドラが不注意のかどでクビになろうとした。ドラは近所のホテル・ボーイをしているダニイと恋に落ち、そのことで悩んでいるのだった。泣いて訴える彼女をかわいそうに思ったブラムスン夫人は、彼を説いて二人を結婚させてやろうと思った。そこへ突然探偵のベルサイズが訪れ、ホテルの客であるチャルブルック夫人が行方不明になり、最後にこの辺でその姿を見かけた者があるという。探偵は彼女が殺されたものと信じていた。その後へドラがダニイを連れて来た。彼はチャルブルック夫人と親しかったという噂もあるが、彼の巧みな弁舌に丸め込まれた老婦人は、ドラのことも忘れて彼を信用し、自分の家で雇う約束をした。翌日老婦人の顧問弁護士のジャスチンが用務のためにやってきた。彼はオリヴィアを愛しているが、彼女は恋のロマンスと冒険を夢見てかの着実な青年との愛を何か物足らず思っていた。数日経つとダニイは老婦人に取り入って寵愛を深くしたが、オリヴィアは彼の狡猾と偽善を嫌いつつも、何か心の中で強い魅力を感じた。彼の挙動に疑いを持ったオリヴィアは、留守の間に所持品を調べていると、チャルブルック夫人の写真と、何か重い物を入れた箱を発見したが、そこへ彼が帰って来たので証拠は判らなかった。二週間後チャルブルック夫人の首無し死体が森の中で発見され、彼女はますます疑いを強めたが、ジャスチンに対しても探偵の尋問の時も、我知らずダニイをかばわなくてはいれなかった。しかしこの不気味な家にいたたまれなくなった彼女が、ジャスチンの母の家へ行った留守に、ダニイは老婦人を殺害し火を放って逃げようとしたがそこへオリヴィアが帰って来た。現場を見られたダニイは彼女を殺そうとしたが、危くジャスチンとベルサイズが飛び込んでダニイを逮捕し、オリヴィアはジャスチンの腕に抱かれた。

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