愉快な家族

劇場公開日:

解説

「西部魂(1941)」のロバート・ヤング「三十四丁目の奇跡(1947)」のモーリン・オハラ「剃刀の刃」のクリフトン・ヤングが主演する喜劇で、グウェン・ダヴェンポートの小説に基づき「接吻売ります」のF・ヒュー・ハーバートが脚色し「ステート・フェア(1945)」のウォルター・ラングが監督し「影なき殺人」のノーバート・ブロディンが撮影したサミュエル・G・エンジェル製作の1948年作品。助演は「育ち行く年」のリチャード・ヘイドン「卵と私」のルイズ・オルブリットン、新顔のランディ・スチュアート、エド・ベグリー、ラリー・オルセン等で、ロディ・マッカスキル坊やが大いに活躍する。

1948年製作/アメリカ
原題または英題:Sitting Pretty
劇場公開日:1949年12月

ストーリー

ハリーとトレイシーのキング夫妻は、ハミングバード・ヒルという住宅村の住人であるが、3人の子供があるので世話がやけて困っている。ところが子守が払底である。ジンジャーという若い女を雇って、やれうれしやとご夫婦が出かけ、帰ってみるとジンジャーは友達を多勢集めダンス会を催して大さわぎ。早速クビにして、住込み子守を求むという新聞広告を出すと、リン・ベルヴィディアという署名で申し込みの手紙がきた。立派な文章なので子供のためによかろうと、来てくれと通知する。現われたリン・ベルヴィディアは中年のひげの紳士である。夫妻はびっくりしたが、子守が欲しい折柄雇うことにする。見るとリンは子供を好きではないらしい。ところが幼いロディ坊は、面白いおじさんが友達になったので大喜びである。リンがヘマをやると逆に子供たちはそれを面白がり、結局キング夫妻も一安心のかたち。ただリンが労働時間を終えると、自室に閉じこもって何かしているのが気がかりであるが、何をしているか突きとめることができない。ハリーが社用で出張するとき、彼はトレイシーを女友達の家へ泊まりにやる。ところが子供1人が病気になったので、リンは奥さんを電話で呼ぶ。アップルトンという物好きの隣人は、2人のパジャマ姿を見て妙な放送をする。そのうわさがハリーの耳に入ってもめようとするが、トレイシーは夫の馬鹿な嫉妬を静める。ただしアップルトンはトレイシーとリンが、ルンバを踊っているのを目撃しておひろめしたので、ハリーはリンの辞職を主張する。憤ったのはトレイシーで里へ帰ってしまう。ところがハミングバード・ヒルの住民をモデルとしたリン・ベルヴィディアの小説が出版され、ベスト・セラーとなったので、彼は大さわぎとなる。ハリーの勤め先の社長はハリーをクビにするという波紋の拡がり様に、トレイシーは飛んで帰ってくる。住民はリンを相手に中傷証告の罪だと、大挙してキング家に押し寄せたが、リンはろうばいするキング夫妻を押え、ネタは全部アップルトン氏の提供したものである、と泰然として発表する。おめでたいキング家は第4子の誕生が近い。新進作家リン・ベルヴィディアは、4人も3人も変わらんといって、子守業をなお続けるらしい。

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