大和魂

解説

「ラ・パタイユ」その他により世界的に有名な邦人俳優の早川雪洲氏がワーナー・ブラザース映画のために米国に於て出演録音した全発聲英語版映画で、原作は雪洲氏が18番ものとして各地に上演好評を博した舞台劇、それをエドモンド・ジョセフ氏が脚色し、マレイ・ロス氏が監督したものである。

1930年製作/アメリカ
原題または英題:The Man Who Laughs Last

ストーリー

長崎の名家の息子オトヤはスペインの血をうけたハーフのロジエタを愛していたが、ジムという男はオトヤを恋敵として憎み、一夜だまし討にする。そしてロジエタを誘拐して逃れる。10カ月の後、長崎から遠く離れた南海の小港にジムとロジエタはその姿を見せる。ジムはロジエタを監禁しているが、彼女は機会さえあれば彼の手から逃れようとしている。ジムはロジエタが意に従わないので嘆く。そこへ死んだと思ったオトヤが這入って来る。オトヤはロジエタが自分を愛していることを知り、長崎のピストルの件はロジエタの関知しない事であることを知り、ジムと最後の決闘をしようと決心する。激しい闘がひらかれてオトヤは遂にジムを倒す。倒れたジムに向ってオトヤは物凄い笑いを浴びせる。「おれは勝った。10カ月以前、長崎で貴様は笑った。勝って笑った。しかし、今はおれが斯うして笑っているぞ。最後に笑う方が勝つのだぞ。」

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