ママは腕まくり

劇場公開日:

解説

ジーン・カーの随筆風な短篇集「ヒナ菊をたべないで」の映画化で、コメディ・タッチのホーム・ドラマである。脚色はイソベル・レナート、監督は「恋の売り込み作戦」のチャールズ・ウォルターズ。撮影も「恋の――」のロバート・ブロナー、音楽はデイヴィッド・ローズ。出演は「愛のトンネル」のドリス・デイ、「恋の――」のデイヴィッド・ニーヴンのほか、ジャニス・ペイジ、スプリング・バイントン、リチャード・ヘイドンら。製作ジョー・パスターナク。

1960年製作/アメリカ
原題または英題:Please Don't Eat the Daisies
配給:MGM
劇場公開日:1960年12月1日

ストーリー

ラリイ・マッケイ(デイヴィッド・ニーヴン)とケイト(ドリス・デイ)は結婚して10年たつ。仲がいい。子供は男の子ばかり4人だ。ラリイは“夢の仕事”をするために、コロンビア大学の教授をやめた。夢の仕事とは、これまでもやってきた劇評にうちこみ、劇壇に大きな影響を与えることだ。批評家として最初の仕事は、親友で恩人のアルフレッドのプロデュースした新作ミュージカルについてだった。ケイトも盛装して出かけたが、ミュージカルは完全な失敗作だった。ラリイはどう批評しようかと迷った。挙句、これはいいところがないが、今までには成功作がこんなにあると並記したのである。が、誤解された。アルフレッドは今度の作の失敗を強調するためにそうしたのかと、どなりこんできた。主演女優のデボラからはレストランで平手打ちを食わされた。が、新聞が騒ぎたて、ラリイはかえって有名になった。ケイトは劇壇人との交際に忙しくなった。アパートの契約更新を忘れていたのを機会に、一家はフートンで念願の郊外生活を始めた。家の改装中、ラリイはホテルで仕事に専念した。ケイトはフートンの素人劇団グループに入れられ、公演用脚本の選定を頼まれた。彼女はアルフレッドに協力を求めた。彼は喜び、昔ラリイの書いた駄作を素知らぬ顔で提供した。――ラリイが訪ねた時、ケイトは劇のけいこで留守だった。彼は腹をたてた。数日後、ケイトは夫がデボラとうれしそうにTVに出演しているのを見た。今度は彼女が腹をたてた。新装なった自宅にラリイが帰ってきた時、またケイトは留守だった。劇団を訪ねて、始めて自分の旧作が上演されかけているのを知り、驚いた。が、キップはすでにアルフレッドの手で劇団人たちに売られていた。ああ。公演中止を申しいれたが、ケリイがきかなかった。おこってニューヨークへ帰った。――アルフレッドがしょんぼりしてケイトたちのところへ現れた。ラリイに先を越されたというのだ。その最近の批評で早くもケイトたちの劇をとりあげ、俳優たち特にケイトの演技をほめあげ、自分である作者を酷評したのである。ホテルでラリイは孤独だった。ジョー・ポシタノが訪ねてきた。彼の批評で劇作の筆を折った男だ。ラリイは公正な批評にも温かい人間味が必要なことを悟った。――彼が家へ帰るためエレベーターへ飛び込んだ時、ケリイにぶつかった。

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