美人食客
解説
エドウィン・ベイトマン・モーリス氏作の小説からジュリアン・ジョゼフスン氏が脚色し「いとしの我児」「子供の世界」等と同じくウィリアム・ボーディン氏が監督した愉快な喜劇である。主役は「固唾を呑んで」主演のドロシー・デヴォーア嬢と「結婚前」「海賊アップルジャック」等出演のマット・ムーア氏でデイヴィッド・バトラー氏、ラッセル・シンプスン氏、ガートルード・ショート嬢等助演。
1925年製作/アメリカ
原題または英題:The Narrow Street
ストーリー
サイモン・ホールデーンは粗忽な小心者としていつも社員仲間に笑われていた。豪雨の一夜彼の軒下に雨宿りした娘が、遂に家の中に入り込んで夜を明かしてしまったことを翌朝発見して驚き女を追い出そうとすると病気だというので医者を迎えて診て貰うと48時間は絶対安静を要すとの診断。根が親切なサイモンは薬よ介抱よと力をつくす。聞き及んだ社員達は話の種と喜んだがワイスという社員はそれ程の美人なら我こそと許り、己惚れて出掛けて気を引くが柳に風。折も折社員の更迭が始まりサイモンは抜擢されて支配人となりワイスは転勤を命ぜられる。ワイスの暇乞いに行くと病気も癒り実家から急電も来たのでサイモンの家を辞した娘が出て来たので一緒に停車場に行った。これを見送った女中は両人が馴れ合ったものと早合点して帰って来たサイモンにかくと告げる。サイモンは大憤慨ワイスと大喧嘩を始めたが、本店の支配人から社長令嬢がホテルでお待ち兼ねと知らされ何事ならんと行って見ると、それこそ例の雨宿りの娘でサイモンの親切に絆されて・・・と判ったのでサイモンは今更ながらワイスを撲りつけたことを悔やんだ。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ウィリアム・ボーダイン
- 脚色
- ジュリエン・ジョセフソン
- 原作
- エドウィン・ベイトマン・モーリス
- 撮影
- レイ・ジューン