春を手さぐる

解説

「ルムバ」「ギャングの花嫁」のキャロル・ロンバードと「輝ける百合」「無電非常線」のフレッド・マクマレイとが主演する映画で、「明日なき抱擁」「我が妻を見よ」のミッチェル・ライゼンが監督した。原作は「バッド・ガール」のヴィニャ・デルマーの小説で、それを「生命の雑踏」のノーマン・クラスナ、「我が妻を見よ」のヴィンセント・ローレンスの2人がハーバート・フィールズと協力して脚色に当たった。助演者は、「野いばら」のラルフ・ベラミーを初めとして、アストリッド・オルウィン、古参女優のマリー・プレヴォー、ルース・ドネリー、等。撮影は「ルムバ」「巴里は夜もすがら」と同じくテッド・テズラフの担任。

1935年製作/アメリカ
原題:Hands Across the Table

ストーリー

ニューヨークサヴォイ・カールトン・ホテルでマニキュア・ガールをしているレジ・アレンは現在の苦しい生活を思い金持ちと結婚する事を念願としていた。このホテルには不具な体をしたアレンという金持ちがいて、レジを贔屓にし、そしてやがて彼の心がレジへの恋と移りつつあったのだが、その時にレジに急に社交界で評判の名門のシオドア・ドルウIII世というお客が来た。そして彼から晩飯に誘われたので、レジは貯金をはたいておめかしをし、彼と一晩踊って暮らした。ところが、ドルウはその結果、酔いつぶれたのでレジは仕方なく彼を己の室に運んで寝かしてやった。すると明日になってレジが失望した事にはドルウは一文無しなのである。彼はパイナップル王スノウデンの娘ヴィヴィアンと婚約の仲なのだが、それも実は金のためだったのである。そして実は昨晩ドルウはバーミュダにいく事になっていたのである。ドルウは婚約者に船に乗り遅れた事を秘密にするため、船がバーミュダから帰るまでレジの家に置いて貰い、旅行したと見せかける事にする。で、2人はそれから1つ家に起き伏しする事になったのだが、初めて会ったときから互いに好意を持っていた2人は次第に恋心を覚えて来た。そしてこの恋を完成するためにはドルウは働かねばならぬと決心してレジに家を出た。一方ヴィヴィアンは真相を知ってレジを恥しめたが、ドルウは彼女との婚約を破棄した。一時はドルウを失ったと思いこんで嘆いたレジもドルウの真心を知って悦んだ。そしてアレンはレジに送るつもりで買い整えた婚約の指輪を淋しく己の手中にとどめた。

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