農園の寵児

解説

「ハイディ」「天晴れテンプル」と同じくシャーリー・テンプル主演映画で「ハイディ」「ジョゼット」のアラン・ドワンが監督に当った。ケート・ダグラス・ウイギンの有名な家庭小説に基づいて「煌めく銀星」を書卸したカール・タンバーグとドン・エトリンガーのチームが協力して改作脚色したもの。助演者は「テキサス人」「たくましき男」のランドルフ・スコットを始め「世紀の楽園」めずらしいメン」のジャック・兵リー、「大学3人男」「結婚の断層」のローリア・ステュアート、「天晴れテンプル」のフィリス・ブルックス、「ハイディ」のヘレン・ウェストリー、「サブマリン爆撃隊」のスリム・マナーヴィル、「テンプルの愛国者」のビル・ロビンソン、「四人の復讐」のJ・エドワード・プロムバーグその他で、「アリババ女の都へ行く」のレイモンド・スコット5重奏楽団も出演している。撮影は「ハイディ」「天晴れテンプル」のアーサー・ミラーの担任。

1938年製作/アメリカ
原題または英題:Rebecca of Sunnybrook Farm

ストーリー

ラジオ放送会社の支配人アンソニー・ケントは、クラックリイめりけん粉会社の放送番組に出演する少女唄い手を探していたところ、レベッカ・ウインステッドという天才少女を発見して契約した。ところがとんまな係員のオーヴィルが何等の理由もなしに、レベッカを解雇してしまった。驚いたアンソニーは彼女を探し廻ったが、どうしても見つからなかった。というのはレベッカの継父のヘンリー・キッパーが厄介だというので田舎の親類に預けてしまったからである。しかしレベッカはサニーブルック農園で幸福だった。厳格なミランダ伯母さんも可愛いレベッカを愛してくれたし、彼女には農園は天国だった。夏のある日、アンソニー・ケントは別荘へ避暑にいき、思いがけなくもレベッカと再会した。彼の別荘というのがミランダ伯母さんの農園の隣だったのだ。アンソニーは喜び、別荘から放送を行なうとミランダ伯母さんに頼んだが、物堅い伯母さんは承知しない。そこで今度はレベッカの従姉にあたるグウェン・ウォーレンをしてミランダ伯母さん口説き落とし成功させた。ところがこのことを聞いたのがヘンリー・キッパーで、欲に絡んで他の放送会社にレベッカを契約してしまった。これにはアンソニーもグウェンもそしてレベッカも困ったが、一策を案出して、レベッカは声が潰れたと継父に偽った。ヘンリー・キッパーは怒ったけれども声が出なくては仕方がなく、契約破棄となった。そこでレベッカはアンソニー・ケントの会社と正式に契約し、偉大な放送をやって大成功を納めた。それを機縁に、愛し合う仲となったアンソニーとグウェンは結婚し、レベッカを養女に迎えて、幸福な家庭が出来たのである。

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