ダーク・エンゼル(1925)

解説

H・ビー・トレヴェリアン氏作の舞台劇を映画化したもので、「楽園の盗賊」と同じくフランセス・マリオン女史が脚色し、ジョージ・フィッツモーリス氏が監督し、ロナルド・コールマンシが主演している。「荒鷲」出演のヴィルマ・バンキー嬢が女主人公を勤め、ウィンダム・スタンディング氏、ヘレン・ジェローム・エディー嬢、フランク・エリオット氏、チャールズ・レーン(チャールズ・レヴィソン)氏等が助演している。

1925年製作/アメリカ
原題または英題:The Dark Angel

ストーリー

それは大戦中のことであった。賜暇を得て英国に帰って来たトレント大尉は恋人たるヴェーン卿令嬢キティーと楽しく語らっていたが、突然戦地に召喚されることになった。彼らは大尉が戦地に行く前に結婚するつもりだったがその余裕さえもなかったのでキティーはドーヴァーの旅宿まで送って来て名残の一夜を共に明かした。戦地に戻ったトレント大尉は第一線で戦い不幸敵の砲火を浴びて戦死したーと報ぜられた。キティーの悲しみは容易に癒えなかった。平和克服後数年彼女は恋人のことを忘れかねていた。トレントの友人シャノン大尉の求婚にも彼女ははかばかしい返事を与えないのだった。死んだと信じられたトレント大尉はドイツ野戦病院で看護を受けたが遂に失明した。彼は故郷に帰って絶望の余り一旦は死を決したがふと無邪気な子供たちに救われ心機一転して童話作家となり変名して北部の小さい町に住んで心静かに著述をこととした。その町にヴェーン卿の別荘があって折しも狩猟に客と共にキティーも来ていた。トレントは知らずして一日キティーを救った。人事不省になった彼女は恋人とも知らなかった。その夜彼女は遂にシャノンに結婚を承諾した。シャノンはその翌日トレントに逢った。トレントは彼女のために自分が生きていたことを秘密にしてくれと頼んだ。ロンドンに於て結婚式の前日シャノンは彼女にトレント存生のことを話した。彼女は自動車を命じた。それに驚いた彼女の父は一足先にトレントを訪れ娘のために犠牲たることを頼んだ。彼は目が開いているのを幸い盲目ではない風をし彼女には愛を持っていない様に見せかけた。けれども彼女は彼の心を知り社交界を去って彼の妻となった。

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