脱走兵物語

解説

「オペラの怪人(1925)」の脚色者たるエリオット・J・クローソン氏の原作及び脚色になるもので「空の鍛冶屋」「浮かれ街道」と同じくホワード・ヒギン氏の監督作品。主演者は「空の鍛冶屋」「昨日への道」と同じくウィリアム・ボイド氏。「空の鍛冶屋」「旅役者」のアラン・ヘール氏、「旅役者」「サンダーボルト(1929)」のフレッド・コーラー氏、「港々に女あり」のロバート・アームストロング氏及び新顔のダイアン・エリス嬢等が共演している。

1929年製作/アメリカ
原題または英題:The Leatherneck

ストーリー

天津駐屯の米国海軍陸戦隊本部では、ウィリアム・カルホーン、ジョゼフ・ハンロン、オットー・ジュミットの3人が脱走して行方不明になったため大騒動となったが、3人は程なく異様な姿で帰って来た。シュミットは意識を失った狂人となり、カルホーンは死んでいるハンロンの骸を肩に負って居た。軍法会議が開かれて、カルホーンは如何にして最初フッジーと呼ばれるシュミットと逢ったが、如何にしてドイツ人であったフッジーが米国海兵隊に加わり、ハンロンと3人が親友と成って、ウラジオに赴くように成ったが、その事情から語り出した。ドイツに於いて彼らはヘクラと言う悪人と知り合いになり、彼の紹介でペトロビッチと言うロシアの亡命富豪と交際するように成った。ペトロビッチの娘タンヤとカルホーンとは恋仲となった。ヘクラはペトロビッチの所有する旧満州の鉱山を横領する計画であったが、相談を受けた三海兵は散々彼を蹴りつけてしまった。カルホーンとタンヤとは結婚したが、その晩カルホーンが巡視勤務中、ヘクラは暴徒を扇動してペトロビッチ一家を襲い老人と息子を殺し、タンヤを奪って逃走した。それを知った3人は固く復讐を誓ったが、そのうち隊は天津へ派遣された。1日新聞広告でヘクラの所在を知ったフッジーは脱走して単身ヘクラに復讐するため旧満州へ赴いた。2週間経っても消息がないので、ハンロンはフッジーの跡を追った。事情を知ったカルボーンも脱走して九万周の鉱山に行き、ヘクラの死骸と、死に瀕しているハンロンと、拷問のため発狂したフッジーとを発見した。カルボーンはハンロンを背負いフッジーを連れてゴビの砂漠を横断し、辛くも帰隊したが、途中ハンロンは絶命して終わったのである。ーこの物語を陪審官は、彼に脱走罪の判決を下したが、偶然行方不明のタンヤが現れて、ヘクラの悪計を説明したので、カルホーンは3日の重営倉で許されることに成った、3日の後、別れて居た彼と新妻とが懐かしい再会をしたことは言うまでもない。

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