劇場公開日:

解説

「追想」のアナトール・リトヴァク監督が、ジョージ・タボリの脚本によって作りあげたハンガリー動乱を背景とするドラマ。撮影は「戦場にかける橋」のジャック・ヒルドヤードが担当している。出演するのは「カラマゾフの兄弟」のユル・ブリンナー、「悲しみよこんにちは」のデボラ・カー、「奥様ご用心」のアヌーク・エーメ、ロバート・モーリー、カート・カズナー、アン・ジャクソン、ジェイソン・ロバーズ等。製作アナトール・リトヴァク。

1958年製作/アメリカ
原題または英題:The Journey
配給:MGM
劇場公開日:1959年2月11日

ストーリー

ハンガリーの動乱を避けて、西欧へ向かう最後の航行便は、ブダベスト空港を発てなかった。英人の報道記者ヒュー(ロバート・モーリー)や米人の技師夫妻や日本人の旅行者など14人の一行は軍用バスで国境へ向かうことになった。その中の、フレミングという男とアシュモア夫人(デボラ・カー)の1組は一見、夫婦のように見えたがなんとなく秘密の匂いがした。旅がつづくうち、一行はこの2人に注目させられ、不安になった。もし、この中に動乱と関係のある者がいると、バスはブダベストに送り戻されるかもしれない。やっと、国境の町についた。が、国境警備隊は本部からの越境許可がないと、一行を降し、ジペイジの旅館で待機しろと命じた。警備隊の隊長はスーロフ少佐(ユル・ブリンナー)といった。彼は他のソ連将校と違って、ソ連の介入に疑問を持っていた。なぜなら、この国境では動乱勃発のニュースの詳細は不明だったから。彼はブダベストの状況を知りたがっていたので、一行を下車させたのだ。その上、彼は一目でアシュモア夫人にひかれた。一行の不安は的中し、フレミングは動乱の陰の男とわかった。夫人を利用して国外逃亡をはかったのだ。が、スーロフは気づかぬ様子だった。一行の非難はシュモアに集まった。それを露顕させようとする者もいた。危険を感じた夫人とアシュモアはある夜、ボートでノイズデットル湖を渡り、オーストリー領に向かうが、監視兵に捕り、スーロフの前に引き出された。スーロフはフレミングを除く一行にも出発の許可を与えなかった。動乱への考え方も変っていたし、夫人への慕情の故もあった。しかし結局少佐は、動乱の事情を知り、夫人一行を国境に逃すことで、自らの心に決着をつけた。

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