「不世出の 歌手」スタア誕生(1954) jarinkochieさんの映画レビュー(感想・評価)
不世出の 歌手
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1954年 アメリカ映画
ガーランドは 50年に MGM解雇、51年に ミネリ監督と離婚
プロデューサー/シド・ラフトの力を借り、コンサートで カムバック、彼と結婚
54年 この映画で映画界カムバックを狙う
しかし、彼女の素行のせいで 予算と撮影時間が拡大し、今度は ワーナーの怒りを買う
(このせいで オスカーを逃した、と言われている)
彼女は エスターを演じたが、ノーマン・メインなのである
幼少でMGMに入った時、ガーランドに メインの様な人物は おらず、利用される
容貌コンプレックスになり、酷使され、薬物依存になる… 素行不良になったのは、彼女だけの責任ではない
この映画で エスターとして、ガーランドの人生と ショービジネス界を語らされ、ノーマン・メインに自分を重ねて 見ることは、辛かったに違いない
起死回生を狙った この映画は、名作だが
彼女の側から見ると、かなりの露悪趣味でもある
(この位しないと 駄目なのか… )
この作品を見ると、ガーランドという歌手が ただ者ではないことが 判る
映画の中で 友人達とセッションをしているが、ああやって 長く歌い続けて欲しかった
残念な 早過ぎる死である
映画の 3/4位は ガーランドのものだが、受けにまわったメイスンも、いい演技をしている
酔っ払って ガーランドと踊っているシーンが、好き
弱い心(でも繊細、感受性 強い)の ノーマン・メインが 海に入って行く迄の 心の動きが、手に取るように理解出来、彼にも 泣かされる
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