「夫は流れ星」スタア誕生(1954) everglazeさんの映画レビュー(感想・評価)
夫は流れ星
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売れっ子俳優が楽団所属の女性歌手の才能を見い出すお話。彼女がスターダムへのし上がると共に、彼のほうは下降線へ。その流れは"The Artist"に似ています。
つい酒に逃げる自己嫌悪感や嫌なことを忘れるために、また酒に手を出す悪循環の夫は、最期に愛する妻を悲劇のヒロインにして彼女のキャリアを潰さずに済むことに気付く。今の自分の存在を通して、夫の社会的評価を高めることが出来ると気付く妻。彼女の最後の短い台詞に夫への感謝と愛が込められていて素敵です。ハリウッドスターの入れ替わり、売れた途端に彼らを取り巻き、ネタにしてたかる経営陣やマスコミなど、ハリウッド事情がわかりやすく描かれていたと思います。
Judy Garlandの美声と美脚を堪能しました。Intermission前の、自分の人生と重ねて歌いきる所が凄いです。何なら最後も歌って欲しかった。
"La La Land"が凡作だと、実力の差を見せつけて再確認させられる秀作です。
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