スィート・ホーム

解説

「嫁が欲しうてなりませぬ」等と同じくデブ君ロスコー・アーバックル氏主演のパラマウント映画である。米国では例のデブ君ラップ嬢事件等の為に発売されていなかった様である。カーティス・ベントン氏の原作をウォルター・ウッズ氏が脚色し、「ふるさとの家」「剣の輝き」「結婚は失敗か」等多数に優秀作品を製作し喜劇方面では完全に大家となったジェームズ・クルーズ氏が監督した。相手役はクルーズ氏作品になくてはならないいぢらしいライラ・リー嬢、其他ナイジェル・バリー氏、喜劇の天才レイモンド・ハットン氏等が共演している。

1921年製作/アメリカ
原題または英題:Freight Prepaid

ストーリー

エルシーとボニーとはまったく判別のつかない程よく似た他人同志であった。エルシーは大鉄道会社の若主人ジョンと結婚し新婚旅行に出かけた。ボニーの方は村の小料理屋の主エラスタスと結婚した。しかし汽車の時間を急ぎ牧師のところに結婚許可証を置き忘れた為2人はなんとなく不安であった。2人が金もなく空腹を抱えてシカゴの町へ来た時、彼等が買った家財道具が運ばれていくのを発見しそれを売って食にありつこうとしたが駅員に許されずそっと自分達の荷物を乗せた貨車に乗込み、道具を並べてすべて新家庭を気取った。ところがボニーが際限なくエルシーに似てている為る2人はジョン夫妻と誤認されて方々で大歓迎をうけた。しかしやがて真相がわかりとおまけにエラスタスが間違えてエルシーを連れて逃げようとするが、危うい所で彼は探偵等に助けられ意外な働きで強盗捕縛謝礼の大金を貰ってしまう。其処へ結ぶの神の牧師が来て、認可証等の有無は神聖な結婚さえ済めばどうでもいいと語る。陽気なデブのカラスタス夫妻は村へ帰っていく。

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