獅子王リチャード

劇場公開日:

解説

ウォルター・スコットの小説『護符』の映画化で、十字軍の遠征を描くスペクタクル史劇である。製作は「暴力に挑む男」のヘンリー・ブランク。「語らざる男」のジョン・ツウィストが脚色し、「コマンド」のデイヴィッド・バトラーが監督した。撮影は「明日に別れの接吻を」のペヴァレル・マーレー、音楽は「欲望の谷」のマックス・スタイナー。主演は「陽気な幽霊」のレックス・ハリソン、「地獄の狼」のヴァージニア・メイヨ、「黒騎士」のジョージ・サンダース、「ロミオとジュリエット」のローレンス・ハーヴェイで、以下「サスカチワンの狼火」のロバート・ダグラス、「ホンドー」のマイケル・ペイト、レスター・マシューズなどが助演する。

1954年製作/114分/アメリカ
原題:King Richard and the Crusaders
配給:ワーナー・ブラザース映画日本支社
劇場公開日:1955年4月3日

ストーリー

時、1192年、英国王リチャード一世の率いる第三次十字軍はフランス、オーストリア等の軍と合流し、イェルサレムで回教徒の大軍と対峙していた。十字軍内の諸公はいずれも自己の権力拡張に汲汲としていたが、なかでもジャイルズ・アモーリー卿はモンフェラット侯と計ってリチャード王を亡き者にしようとしていた。リチャード王の護衛役であるスコットランドの騎士ケネス・ハンティントン卿(ローレンス・ハーヴェイ)は王の姪イディス姫(ヴァージニア・メイヨ)に心を寄せていた。王は、あるときジャイルズの命をうけた刺客の矢をうけてから病床に伏すようになり、王妃ベレンガリアはイディス姫とともに王の全快祈願に遠い聖堂へ向かった。一行に従ったケネスは途中1人のサラセン人に会い、2人は烈しく闘ったが勝負決せず、共に憩ううちに次第に親近感をおぼえるようになった。サラセン人は医師イルデリム(レックス・ハリソン)と名乗り、サラディン王よりリチャード王の手当てを命じられたと告げた。ケネスの仲介でリチャード王の枕許を訪れたイルデリムは、病を癒す代償に、全快後2人だけで戦さの結末をつけようという、サラディン王の申し出をのべた。1枚の護符を用いたイルデリムの秘薬はリチャード王の病を快癒させた。イルデリムは治療中イディス姫に求愛し、これを見たケネスは焦立ったが、ある夜ケネスは姫との密会をリチャード王に発見され、怒った王はケネスに決闘を申し込んだ。各国諸公の居並ぶ中に王とケネスは烈しく戦い、ケネスが危うくなったとき、イルデリムが仲裁に出た。王はケネスから騎士の資格を剥奪し、奴隷としてイルデリムに与えた。サラセンの本営へ連れて行かれたケネスはイルデリムこそ実はサラセンの王サラディンであり、彼が本心からイディス姫を愛し、姫を妃に出来るなら聖地を明け渡す決心でいることを知った。更にリチャード王を射た首謀者がジャイルズであることを知ったケネスはサラセン人の軍使を装って十字軍の陣営を訪れ、王と2人きりになったとき扮装をとってジャイルズが暗殺者であることを告げた。幕舎の外で一切を盗み聞いたジャイルズは姫を誘拐して逃走したが、ケネスは王とともにこれを追い、急を告げられたサラディンは一計を用いて姫を救出し、ジャイルズはケネスに殺された。サラディン王はケネスの真情を知って姫を諦め、2人は晴れて結ばれた。

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