ザーレンからの脱出

劇場公開日:

解説

イギリスの作家マイケル・バーレットの1960年出版の小説「ザーレンでの約束」を同じくイギリスのロビン・エストリッジが脚色、「反抗の渦」のイギリス監督ロナルド・ニームがアメリカ進出第1回作品として監督。政情不安のアラブ諸国を背景とした冒険映画。撮影はエルスワース・フレデリックス、音楽はリン・マレー。出演は「荒野の七人」のユル・ブリンナー、「栄光への脱出」のサル・ミネオ、「底抜けもててもてて」のマドリン・リュー、「十二人の怒れる男」のジャック・ウォーデンなど。「北北西に進路を取れ」のジェームズ・メイスンが特別出演している。製作はロナルド・ニーム。

1962年製作/アメリカ
原題または英題:Escape From Zahrain
配給:パラマウント
劇場公開日:1962年7月21日

ストーリー

動乱の絶えないアラブ諸国の中のある国で数人の囚人が刑務所へ警察自動車で護送されていた。囚人の1人はシャリフ(ユル・ブリンナー)という愛国運動のリーダーで政府から危険人物としてにらまれていた男だ。突然、一団の人々が警察自動車を襲った。指揮をしたのはアーメッド(サル・ミネオ)という大学生でシャリフの崇拝者。襲撃は成功、自由になった彼らはザーレン石油会社の救急車を乗っていた看護婦ごと奪い、町を脱出した。砂漠を越え、国境の向こうへ逃れようという彼らの一行は、シャリフ、アーメッドのほか、冒険好きのアメリカ人ヒューストン(ジャック・ウォーデン)とアラビア人タハール・ハッサン、それに心ならずも人質として同行の破目におちいった看護婦ライラ(マドリン・リュー)だった。そしてヒューストンは石油会社の社員で、会社から多額の金を奪って逃走の身、タハールは生れついての悪党、ハッサンは不貞の妻を殺した気の弱い小心者。妙な組み合わせだった。シャリフたちは追い迫る警察隊と戦い、やっと振り切るがハッサンは射たれて死ぬ。官憲の追及はなおもその手をゆるめない。照りつける砂漠の太陽に痛めつけられる一行。ガソリンがなくなる。給油パイプの中継所を襲いガソリンと食糧を補給、照りつける砂漠の太陽に痛めつけられながら一行がオアシスの近くまできたとき政府軍の飛行機に襲われ、車は炎上する。オアシスの中の部隊に駆け込み小型トラックを手に入れるが、そこへ政府軍の装甲車が2台現れる。激しい応戦。タハールは重傷を負って死ぬ。火炎ビンを急ぎ作り、それを小型トラックに載せて一行は砂漠へ乗り出す。機関銃と火炎ビンの応酬。しかし万事休す。そのとき砂嵐が巻き起こり一行のトラックはその中に逃げ込む。脱出は成功、国境を越えペルシャ湾にのぞむ港町に一行は着いた。ヒューストンは石油会社から奪った金を持って故郷へと去った。がシャリフは運動をつづけるため再び祖国潜入をはかる。今はシャリフを愛するライラも後につづくことを誓った。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

2.0忘却とは忘れ去ることなり、に茫然自失

2021年2月19日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD、映画館、TV地上波

淀川長治さんに“世界一の映画館” と言われた郷里酒田市のグリーンハウスで 最初に観たのが御幼少😊の頃。 その後、学生時代にも一度テレビて観た記憶 のあったが、何故かワンシーンだけ印象深く 思い出せたので、レンタルビデオで再鑑賞。 その唯一のシーンが、砂嵐の中で追ってくる 政府軍装甲車に対し火炎瓶自爆する場面 だったが、そこで自爆するのがサル・ミネオ と間違って記憶していたので、 結局は何も覚えていなかったのかと 茫然自失。 更に、この作品のロナルド・ニーム監督が 「ポセイドン・アドベンチャー」や 「オデッサ・ファイル」の監督 でもあることの認識も無かったことにも 茫然自失。 まあ、名優ジェームス・メイスンや 「荒野の七人」の村長役がほとんどそのまま のイメージで、チョット出しているのも 見られる気軽な映画だったのかも知れない と己を慰めた。

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