3人の仲間

解説

「群集の喚呼」のロバート・テイラーが「月は我が家」のマーガレット・サラヴァン、「花嫁は紅衣装」のフランチョット・トーン及びロバート・ヤングと共に主演する映画で、エリッヒ・マリヤ・レマルケ作の小説をF・スコット・フィツジェラルドとエドワード・E・パラモア・ジュニアが協力脚色し、「大都会」と同じくフランク・ボーゼージが監督に当り、ジョゼフ・ラッテンバーグが撮影した。助演は「生活の悦び」のガイ・キッピー、「グレート・ワルツ」のライオネル・アトウイル及びヘンリー・ハルその他である。

1938年製作/アメリカ
原題:Three Comrades

ストーリー

欧州大戦に生残ったエリック、オット、ゴットフリートの3人は将来の生活の苦難にも力を合せて闘い抜くことを堅く誓った仲であった。彼らはささやかながらもガレージを経営し、そのかたわら彼らが戦争で使った自動車ベビイ号の部分品を使って競争車を組立てた。エリックの誕生日に3人はドライブに出かけて、パトリシアという女性に逢った。エリックと彼女はそれ以来親しみを増して恋に落ちた。ある日彼女に招待されて舞踊会に出席したエリックは、彼女の友人ブロイヤーに侮辱されて戸外へ飛出し、酒をあおって下宿に帰ると彼女が路次にたたずんでいた。家へ送って行こうとしたが、彼女はここが自分の家だと言って動かなかった。エリックの親友2人は彼とパトリシアを結婚させようと奔走し、胸の病の再発を恐れて躊躇する彼女を説き伏せた。新婚の夫婦は密月旅行に海岸へ赴いたが、彼女が突然病で倒れたため、たちまち2人は悲境に突き落された。エリックの報せによって、オットはヤッフェ博士を連れて自動車で駆けつけた。博士は冬にならない内に療養所へ入るよう勧めたが、病勢は次第に良好に向ったので彼女は夫の許へ帰った。ゴットフリートとオットは苦しい経済状態に堪えつつ親友夫婦に尽し、エリックも職を求めて必死となったが徒労であった。冬になると各地には社会情勢の不安から暴動が起った。エリックは博士に厳しく警告され、パトリシアを療養所へ行かせた。政治団体に加盟していたゴットフリートは、親友のため脱退せんとし、裏切者の汚名を着て同志に暗殺された。2人は彼を殺した犯人を探し、ついにオットは友の仇を討った。パトリシアは手術をせねばならなくなった。オットは唯一の財産であったベビイ号を売払ってその費用を届けてやった。エリックは友情に感謝して彼を戸外に見送った。病床のパトリシアは旦夕に迫る運命を知って、一刻もエリックから離れ難かったのであろう。立上って窓から見送ろうとした時崩れるように倒れた。エリックが駆けつけると彼女は眠るように死んでいた。

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