恋の人形
解説
「乗合馬車」「異郷の露」等と同じくジョゼフ・ハーゲンマー氏の小説から「ユーモレスク(1920)」「楽園の盗賊」等と同じくフランセス・マリオン女史が脚色し「キック・イン」「楽園の盗賊」等のジョージ・フィッツモーリス氏が監督したもので、俳優は「大界へ挑戦」等出演のアルマ・ルーベンス嬢「女房はお徳に候」等出演のルイス・ストーン氏「オペラの怪人(1925)」等出演のノーマン・ケリー氏「淋しき灯台守」等出演のアイリーン・リッチ嬢の腕比べで、その他「鵞鳥を飼う女」等出演のコンスタンス・ベネット嬢やブランドン・ハースト氏等も出演する。
1924年製作/アメリカ
原題または英題:Cytherea
ストーリー
リー・ランドンは平穏な結婚生活に倦怠を覚えた。クラブで若いフラッパーと踊って若返ったような気持ちになった。彼は暖炉棚と上に彼の夢を表現する人形を置いて愛の女神の名をそのままセシリアと名付け、それに似る女性とならば彼の夢の国キューバに行こうと思った。彼の姪クレアは夫が家出して他の女の許に行ったから何とかしてくれといって泣いて来た。彼はその当の女に切れて貰う相談をしに、女が宿っている叔母の家を訪ねた。所がその叔母サヴィナこそは彼の夢の女セシリアに生き写しの美女であった。彼らは忽ちに恋に陥ちた。その事を知ったリーの妻ファニーは嫉妬の余り彼を紙切り刀で打ちながら追い出した。それを機会にリーはサヴィナと共にキューバに赴いた。ファニーは今更我が仕打ちを悔いたが後の祭りだった。夢の国での夢の様な幸福は余りにも短かった。女は熱病に倒れた。リーは兄ダニエルに助けられて家に帰った。ファニーは彼を許して抱擁した。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ジョージ・フィッツモーリス
- 脚色
- フランセス・マリオン
- 原作
- ジョセフ・ハーゲシャイマー