クーガー荒野に帰る
劇場公開日:1968年12月
解説
ウォルト・ディズニーが製作した、大自然の冒険ドラマ・シリーズ。撮影は「三匹荒野を行く」のロイド・ビーブ、ウィリアム・W・ベーコン3世、チャールズ・ドレーパー、音楽はフランクリン・マークスが担当した。なお、共同製作に、長い間、大自然を主題にした映画を手がけてきたウィンストン・ヒブラーが当っている。日本語解説版。
1967年製作/アメリカ
原題または英題:Charlie, The Lonesome Cougar
配給:ウォルト・ディズニー
劇場公開日:1968年12月
ストーリー
太平洋岸北西部に連なるカスケード山脈の荒々しい森林地帯で、木材の伐採作業が始まった。木材会社に勤めるジェスは巡回中、母親にはぐれて、お腹を空かしているクーガーの子を拾った。彼は、娘のクーガーをチャーリーと名づけて可愛がり、大切に育てていった。やがて雪どけの春になり、川の水が増え始めた頃、チャーリーのちょっとした失敗から、多数の人々に迷惑がかかるという事件が続発した。チャーリーは、もうすっかり成長していたのだ。工場主などは、チャーリーの存在を危険視し、檻の中に閉じ込めるよう命じた。ある夜チャーリーは、メスのクーガーの鳴き声を聞き、本能の命ずるままに檻を破り、メスとともに散歩に出かけた。しかし、野性でない悲しさ、獲物を取るすべも知らず、空腹をかかえて、さまようばかり。人間のいる所に行けば食物があることを知っていたので、近くの農家に行った。だが、食物にありつけるどころか、たちまち猟銃で狙われる始末だった。再び春になる頃、チャーリーも少しは自然の生活に慣れた。そしてある日、猟犬の群れに追われ、逃げまわっているうちに、かつての木材会社に来てしまった。この頃には、もうすっかり野獣に戻ってしまったチャーリーを見て、木材会社の人々は恐怖を感じるばかり。狂気のように吠ええ、暴れまわるチャーリー。やっとのことで静めたジェスはチャーリーをつれて禁猟区へ向かった。チャーリーは野性の血が完全によみがえったのだ。荒野に帰るチャーリーは、やがて荒野の王者になることだろう。
スタッフ・キャスト
- 脚本
- ジャック・スピアーズ
- 製作
- ウォルト・ディズニー
- 制作補
- ウィンストン・ヒブラー
- 撮影
- ロイド・ビーブ
- William W. Bacon 3
- Charles L. Draper
- 音楽
- フランクリン・マークス