曲馬団のサリー
解説
グリフィス氏が帰米後ユナイッテド・アーティスト社で最後に製作した映画でドロシー・ドネリー女史作の舞台劇によりフォレスト・ハルシー氏が脚色し、デヴィ・グリフィス氏が「素晴らしい哉人生」に続いて監督した。主役は「アメリカ」「素晴らしい哉人生」等出演のキャロル・デンプスター嬢で舞台で有名な喜劇俳優現にジーグフェルド・フォリースのスターたるW・C・フィールズ氏が共演する外、「大北の怪異」「青春来る」等出演のアルフレッド・ラント氏、「アメリカ」等出演のアーヴィル・アルダーソン氏、エフィー・シャノン嬢等が主要な役を演じている。
1925年製作/アメリカ
原題または英題:Sally of the Sawdust
ストーリー
マッガーグルは小さいサーカスの客呼びの芸人で彼はサリーを子供の時から育てて来た。サリーの父は同じサーカスの芸人で母は東部の名家フォスター家のひとり娘だった。彼等はサーカスに別れてグリーン・メドウにやって来た。マッガーグルはフォスターに会ったけれども彼の頑固無情な性質を見てサリーのことはなんにも言わなかった。サリーはレノックス家のペイトンに見初められ彼女も憎からず思ったが、物堅い親は喜ばずペイントンに旅行させた。マッガーグルが賭博をしている所に手入れがあった時サリーは父を逃がしてやったが己は捕らえられ牢に入れられ、フォスター判事は我が孫娘とは知らず彼女を感化院に送ろうとした。サリーの捕らえられたことを聞いたマッガーグルは法廷現れて彼女の身の上を話した。頑迷な人々の心も解けた。旅行から帰ったペイントンとサリーは楽しく語り合った。
スタッフ・キャスト
- 監督
- D・W・グリフィス
- 脚色
- フォレスト・ハルセイ
- 原作
- ドロシー・ドネリー