科学者ベル
劇場公開日:1951年2月20日
解説
ダリル・F・ザナックが自ら製作に当たった1939年度作品で、「ジェーン・エア」のケネス・マクゴワンが共同製作、「風を起す女」のアーヴィング・カミングスが監督に当たった。レイ・ハリスの原作を「剃刀の刄」のラマー・トロッティが脚色、撮影が「頭上の敵機」のレオン・シャムロイ、音楽はルイス・シルヴァースというスタッフ。「世紀の楽団」のドン・アメチ、「ママは大学一年生」のロレッタ・ヤング、「哀しみの恋」のヘンリー・フォンダ、「貴方も私も」のチャールズ・コバーン、「ジャンヌ・ダーク」のジーン・ロックハート、「呪われた城」のスプリング・バイントン、サリー・ブレーン、ポリー・アン・ヤング、ジョージア・ヤング、ボブス・ワトスン等が出演する、電話の発明者ベルの伝記映画。
1939年製作/アメリカ
原題または英題:The Story of Alexander Graham Bell
配給:セントラル
劇場公開日:1951年2月20日
ストーリー
1873年、聾唖学校の教師をしていた青年アレグザンダー・グラハム・ベルは、教務の傍ら、自己の科学知識をもって新しい発明に日夜没頭していた。彼は富豪のハッバード家の家庭教師に推され、同家の娘メイベルと愛し合うようになつた。ハッバード氏はベルが研究中の電信の改良に対し、財政的援助を与えようとしたが、彼は電話の発明により以上の抱負をもっていることをメイベルに話し、彼女に力ずけられた。ベルは助手のワトスンと努力を続け、電話の発明に成功したが、社会的にその真価は認められなかった。彼は、英国皇室の招きにより、ヴィクトリア女王の前で電話の公開実験をすることになり、新婚のメイベルを伴って渡英した。実験は大成功を収め、最初の電話がバッキンガム宮殿に備えられた。しかし帰国したベルは、電話の特許権についてウェスターン・ユニオン会社と法廷で抗争しなければならなかった。ベルは出産間近の妻を証人として法廷に立たしめるに忍び得ず、訴訟の放棄を決意するが、メイベルは進んで証人台に立ちベルの勝訴となった。
スタッフ・キャスト
- 監督
- アービング・カミングス
- 脚色
- ラマー・トロッティ
- 原作
- レイ・ハリス
- 製作
- ダリル・F・ザナック
- 撮影
- レオン・シャムロイ
- 音楽監督
- ルイス・シルバース
- アソシエイト・プロデューサー
- ケネス・マッゴーワン