百貨店
解説
ジョン・V・A・ウィーヴァーとジョージ・アボットの合作舞台劇に基づいてタウンセンド・マーティンが脚色し「猿飛カンター」「駆落相手違ひ」等と同じくフランク・タトルが監督したもので、主役はパラマウント新入社の「女ロビンフッド」「愛の虚言」等出演のイヴリン・プレント、「三日伯爵」「駄法螺大当たり」等出演のルイズ・ブルックス及び「猿飛カンター」「女王蜂」等出演のローレンス・ブレイが演じ、オスグッド・パーキンス、マーシャ・ハリス、アーサー・ドナルドソン等が助演している。
1926年製作/アメリカ
原題または英題:Love 'Em And Leave 'Em
ストーリー
メーム・ウオルシュという娘にはジャニーという妹が1人あるきりで最早両親が無くメームが事実上ジャニーの保護監督の任に当たっていた。2人はギンスバーグの百貨店に女店員として働いて居たが、同じ店に勤めているヴイリアム・ビッリングスリーという青年とメームとは違いに恋仲だった。この姉妹は非常に気質や操行等が違ってメームが落ち着いて真面目なのに反しジャニーは浮気で狡くて手に負えない娘だった。店の販売主任をアメリア・ストリータ嬢と云い、この女を会長にしてギンスバーグの使用人たちの間に公安同盟会なるものが組織されていた。そしてある時ジャニーはその会計係を命ぜられたが賭け事の好きなジャニーは無謀にもその会の金を競馬に掛けて使って大穴を開け、ストリータ嬢から金の引き渡しを請求された時に、さも自分の部屋でなくなった様な風をし嫌疑を姉のメームに被せても恥づるところがなかった。メームは近頃自分の恋人を妹に奪われた形で気を悪くしていた所へ又もやありもしない疑いをかけられて非常に怒っては見たが、妹がレム・ウッドラフという男に騙されていることを知って奇策を用いてレムから金を取り戻してストリータへ返した。しかしこのためにメームはストリータに解雇をうけたが、恋人のウィリアムと妹のジャニーが一方で盛んに店の大頭株に取り入って彼女を右から左に又就職せしめたのである。
スタッフ・キャスト
- 監督
- フランク・タトル
- 脚本
- タウンゼンド・マーティン
- 原作戯曲
- ジョン・V・A・ウィーヴァー
- ジョージ・アボット
- 撮影
- George Webber