ある夜の特ダネ
解説
「ムーラン・ルージュ」「スパイK14号」のコンスタンス・ベネットと「或る夜の出来事」「男の世界」のクラーク・ゲーブル主演で、「栄光」の作者ローレンス・ストーリングスがデール・ヴァン・エヴァリーと協力して書き下ろした物語を、「舗道の雨」「晩餐八時」のハーマン・J・マンキーウィッツが脚色し、「ダンシング・レディ」「わが心の灯」のロバート・Z・レオナードが監督、「ムーラン・ルージュ」「スパイK14号」のチャールズ・ロシャーが撮影している。共演は「奇傑パンチョ」「私のダイナ」のスチュアート・アーウィン、「昨日」「晩餐八時」のビリー・バーク、「流れる青空」「悪夢」のハーヴェイ・スティーブンス、「白い蘭」「砲煙と薔薇」のキャサリン・アレクサンダー、「舗道の雨」「ウィーンの再会」のヘンリー・トラヴァース、「メリイ・ウイドウ」のヘンリー・アーメッタ、ヘール・ハミルトン。
1935年製作/アメリカ
原題または英題:After Office Hour
ストーリー
ニューヨーク・レコード紙の編集長ジム・ブランチ(クラーク・ゲーブル)は、敏腕の硬骨漢として知られていた。彼は社長の紹介で音楽批評欄担当として入社したシャロン・ノーウッド嬢(コンスタンス・ベネット)の記事が気に入らず、即座に彼女を首にする。ブランチは、下院議員候補者の若手弁護士パニスターと富豪のパタースン夫人(キャサリン・アレクサンダー)の関係、さらにパニスターの暴露記事をすっぱ抜くことに、社長の反対にも関わらず熱中していた。ジムは解雇したシャロンがパニスター弁護士と親しい事を知り、彼女を囮にするつもりで復職を許す。しかし、今度は逆にシャロンがジムの計画に感づき、退いてしまう。シャロンがパニスターの「川辺の別荘」を訪れた翌朝、パタースン夫人が自宅で何者かに殺害される。夫のパタースン氏(ヘール・ハミルトン)は大酒呑みで、その夜も泥酔して何も知らなかったと言う。パニスターはシャロンと一緒にいたというアリバイがあるので、嫌疑を免れる。しかしただひとりジムはパニスターが怪しいと睨み、手段を巡らしてパニスターの「川辺の別荘」を訪れ、ついに動かぬ証拠を握った。かくてジム・ブランチは悪漢の仮面を削ぎ得たばかりでなく、特ダネ記事をすっぱ抜き、同時に愛するシャロンの心を掴むことにも成功するのだった。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ロバート・Z・レオナード
- 脚本
- ハーマン・J・マンキウィッツ
- 原作
- ローレンス・ストーリングス
- デイル・バン・エベリー
- 製作
- バーナード・H・ハイマン
- 撮影
- チャールズ・ロシャー
- 美術
- セドリック・ギボンズ