暁前の決断
劇場公開日:1952年11月8日
解説
ジョージ・ハウの書いたベストセラー実話から、ピーター・ヴィアテルが脚色、「蛇の穴」のアナトール・リトヴァクとフランク・マッカーシーの共同である。撮影は「チャンピオン」のフランク・プラナー、音楽は「陽の当る場所」のフランツ・ワックスマンが担当する。主演は「夜歩く男」のリチャード・ベースハート、「イヴの総て」のゲイリー・メリル、「エロイカ」のオスカー・ウェルナー、「題名のない映画」のヒルデガード・ネフ(米国名ネフ)で、助演陣もドミニク・ブランシャール、O・E・ハッセ、ウィルフリード・セイファース、ハンス・クリスチャン・ブレッヒら、ヨーロッパとアメリカの混合キャストが組まれている。
1951年製作/アメリカ
原題または英題:Decision before Dawn
配給:20世紀フォックス極東
劇場公開日:1952年11月8日
ストーリー
1944年ドイツにいたアメリカ軍情報部のデヴリン大佐(ゲイリー・メリル)は、ライン河後方のドイツ軍の実情を知るため、部下のレニック中尉(リチャード・ベースハート)を長として、2名のドイツ捕虜ハッピィ(オスカー・ウェルナー)とタイガー(ハンス・クリスチャン・ブレッヒ)を派遣することになった。3人はパラシュートでドイツ領に降り、ハッピィは潜行をつづけるうち、ある町でショルツというナチ情報部員と知り合った。やがてショルツはハッピィに疑いを持ち、ヒルデという慰安婦に彼の身を探らせることになった。ヒルデは次第に彼に心惹かれるようになったが、ハッピィは容易に肚を割ろうとはしなかった。その後、ハッピィはマンハイムでレニック中尉とタイガーに再会し、3人は本隊に連絡しようと図ったが、無電機も橋も爆破されたためライン河を泳いで帰る決意を固めた。夜明けと共に、3人が渡河を決行しようとした直前、タイガーは突如レニック中尉を裏切り、中尉のピストルに倒れた。ハッピィと中尉は渡河の途中でドイツ軍に発見され、ハッピィは中尉を成功させるため、敢然と死に向かって、ナチに投降していった。
スタッフ・キャスト
- 監督
- アナトール・リトバク
- 脚色
- ピーター・ビアテル
- 原作
- ジョージ・ハウ
- 製作
- アナトール・リトバク
- フランク・マッカーシー
- 撮影
- フランク・プラナー
- 美術
- ルドウィグ・レイバー
- 音楽
- フランツ・ワックスマン
- 録音
- Alfred Bruzlin
- ロジャー・ヒーマン
- 編集
- ドロシー・スペンサー
受賞歴
第24回 アカデミー賞(1952年)
ノミネート
作品賞 | |
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編集賞 | ドロシー・スペンサー |