「ピンピン…コロリ、それは叶わない願い」愛、アムール トコマトマトさんの映画レビュー(感想・評価)
ピンピン…コロリ、それは叶わない願い
3月28日、銀座テアトルで鑑賞。
近い将来、介護状態になりそうな人、すでに介護をした経験のある人…そんな感じのお客さんがほとんど。平均年齢は70歳くらい。
51歳の僕なんかは、小僧っこみたいな感じ。
それはともかく。
フランスにおける老老介護の現実をある意味で描ききったのだろう。
ハリウッドでは絶対できないようなアンハッピーエンドが重い。
そこに突きつけられている、現実、どう受け止めるべきなのか?
しかし、「その現実」を見る、想像することは大切だと思う。
基本的に、重くて暗い作品だが、痴呆が進むヒロインが、写真のアルバムを見ながら、「人生!」とつぶやく、あの場面にはぐっと来た。
2年半前に、85歳で亡くなった僕の父親も、母親が介護していた。
ぼけて、おむつをあてて…。風呂に入れるのも並大抵のことじゃない。
実にたいへん…。
エマニュエル・リバの熱演は賞賛したい。
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