劇場公開日 2013年3月9日

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「他人事じゃない」愛、アムール おりこうさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0他人事じゃない

2016年5月8日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

難しい

日本でも年々増え続けている(老老介護)の現実。

老老介護関連の事件も近年、増え続けていますよね。

他のレビュアーの方も記載されていましたが、こういう映画やドキュメンタリーを見る度に決まって思うのですが、完全に治せない病や症状が改善しない病を、患ってしまった方には(本人自らが希望した場合にのみ)「尊厳死」という選択肢があった方が良いと思ってしまいます。

私個人の考えですが、もし自分が誰なのかも・親族の誰ひとり分からなってしまった場合に、その人達の負担になって迄、生き続けたいとは、私自身には、どうしても思えないからです。

老老介護を苦にした心中事件や、完治出来ない重病患者の方々の自殺等、後を絶たない悲惨な事件の(ニュース)数を見ても、この問題の深刻さは、明らかですよね。

勿論、自分の親族や大切な人達に出来る限り、寿命を全うして欲しい気持ちはありますが、上記に書いた通り、もはや己が誰なのか自分で自分が分からなくなる=自分である(意識)がなくなる事を意味するので、そうなってしまう前に・若しくは、そうなってしまった場合には「尊厳死を希望します。」と予め親族や医師の方に伝えておく・記しておく等、日本でも「尊厳死」(という制度・選択)を認められる日が来て欲しいと、この映画を観て改めて思いました。(あくまでも、私個人の考えです。)

色々と考えさせられる映画でした。

おりこう