「三浦春馬が下手すぎてムシロかわいそう」永遠の0 まみ蔵さんの映画レビュー(感想・評価)
三浦春馬が下手すぎてムシロかわいそう
男性と女性で、泣くシーンが違うという現象が周りで起こりました。ある意味大変おもしろい。鑑賞後の評価も分かれますねこれは。
岡田くんの演技。折れる、を通り越して擦り切れてそこから更に漂白されてしまったような心の内をあの若さで演じられるのは、彼の他に誰ができただろうか。
一方で、三浦春馬の演技が酷すぎて驚愕。前半の演技は普通にみれたのは、『アラフォー篠原涼子との恋愛すったもんだドラマ』で演技の幅がバレなかったのはこれか!と納得。彼はまだチョイチャラな役どころしかできないのだと今回露呈されてしまい、むしろ気の毒。こんな観客動員数のこの映画でバレなくても…。後半に向け彼が祖父を想い真剣になればなる程、こちとら白々しい気分にさせられて、張り詰めたダンサー田中氏の演技を削りにかかるのではと、本気で心配しちゃったほど。後半はむしろ何とかして出さなくてよかったのでは?周りでも悪評高し。 あとあの脚本、せめてもうすこし何とかならなかったのだろうか。間延びしていて、涙腺が路頭に迷った。今後同じ監督の映画はちょっと期待しづらいか。 それにしてもダンサー田中氏の素晴らしさ、筆舌に尽くし難い。やっぱりきた!もう何もいえません。あんな『見てはいけないものを見てきた眼』ができるおじいさんがいますかね。いそうで絶対にいない。!格好良すぎおじいさま。染谷くんは既に『園子温』系で輝き過ぎていたが故、『いえいえ、こんなチョイ役で終わるわけはないダロ、きみは』と上映中ずっと追い続け、脳内で勝手にネタバレしちゃったのは、彼の今後の可能性のデカさ故です。
女性の私はあのセリフで二回ともボロボロきましたが、それは百田さんのおかげということにしときましょう。
子供向けには、たいへんいい映画です。
家族で、戦争に行くのが清い時代があったことを存分に話合うには絶好。