劇場公開日 2013年11月29日

「生と死のドキュメント」キャプテン・フィリップス 智哉さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0生と死のドキュメント

2013年12月1日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

興奮

ポスターや予告映像からにじみ出る感動要素はほぼ皆無。
先進国と途上国、持つ者と持たざる者、貧富の差から生じる争いなど、正に弱肉強食の縮図の一端を、この作品からは強烈な温度を伴って感じる事が出来る。

貨物船が海賊によって襲撃・ジャックされる一連の様子とその顛末を、まばたきできないくらいの緊張感で描写した表現力は素晴らしかった。

どうなんの?
どうなんの!?と言う緊迫した展開の連続に、時間が経つのを忘れてしまった。

生きる為に仕事をすると言う事と、生きる為に犯罪を犯すと言うパラドクスが、この作品のもう一つの見所の様にも思えた。

ヘタなホラー映画よりよっぽど怖く、楽しめます。

智哉