劇場公開日 2013年11月29日

「名優トム・ハンクスをも喰う海賊リーダーの名演」キャプテン・フィリップス カメさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0名優トム・ハンクスをも喰う海賊リーダーの名演

2019年3月9日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

個人評価:4.2
息をするのも忘れる様な緊迫感。人質モノの映画では、この作品ほどリアルな恐怖を表現している作品を他に知らない。
それはトム・ハンクスの名演と、ソマリア人の海賊リーダー役の黒人によるものだ。この2人の緊迫した人質劇は、実際の事件を目撃しているかのよう。
海賊に手を染めるソマリアの実情と、部下である海賊達との葛藤、そして自由な国アメリカに憧れる青年としての感情が、このリーダーの演技から全て伝わってくる。演技未経験というこの役者の芯に迫る演技が、この物語の作品性を高めている。
オスカー俳優トム・ハンクスをも霞む存在感。
アメリカに憧れ悪事を働くリーダーは、皮肉にも受刑者として、渡米を現実のものにする。彼のその後も非常に気になるキャラクター像ではありました。

カメ