エリジウムのレビュー・感想・評価
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この映画はラストシーンを観る為に存在する!このラストに救われるのだ!
私は個人的には、こう言う作品は苦手な部類の映画なのだ。
何故かと言えば、理由はシンプルで、アクション映画と言えば、そう呼べない事もないのだが、本作ではマット・デイモン演じるマックスの挌闘シーンの連続が、観ていて気持ちが良くないからなのだ。挌闘シーンと呼ぶよりは、トーチャーリングの連続と言った方が良いので、観ているとマックスが受ける身体の痛みの連続が、次第に観客である私の心の痛みとして感じられてきて、どうにも胸が苦しくなる。マックスだけの身体や心の痛みの問題では済まされず、どうにも観ている私の居心地が悪く、苦しいのだ。
「第9地区」で魅せてくれた、ニール・ブロムカンプ監督のSFの世界感は、それまでに描いて来たステレオタイプのアメリカ映画とは異なり、地球人類の敵としての、エイリアンの来襲ではなくて、異星人と未来都市に暮す地球人類との、友情を描いて行くと言うもので、彼は「第9地区」を通して、現在の先進国社会が抱えている、人種差別や、その他のあらゆる負のエネルギーに端を発した、人類全体が抱える、差別の根源を間接的に風刺した作品だった。
誰もが今迄描く事の無い、その彼の不思議な世界観に圧倒させられたのだった。
今回も前作同様に、彼の描く地球の未来都市の姿は、決して平和な人類の未来ではなく、LA近郊に住む人々にとって、その街は、生き地獄とも呼べる、これまで以上に進んだ貧富の2極化の世界だ。
そんな世界の底辺で、何とか真面目に生きるマックス。
持つ者達と、何も持つ事が出来ない貧しい人種達の究極の2極化の世界を皮肉たっぷりに描き出す彼の今回の作品の見所とは何か?
何だか、観ていて本当に希望が持てずに、悲しくなる。
これでもか、これでもかと不運の連続のマックス。
一方で地球を脱出して理想郷で有るコロニーの住民となった、超富裕層の人々の生活が少しずつ描かれていたが、しかし、病気を治すマシーンが、不治の世界にだけ住む事あっても、果たして本当の幸せを得る事が出来るのか?何だか虚しさだけが、漂う世界にしか見えないのだった。そして、このデラコート長官を演じていたジョディー・フォスターが更に悲壮感の塊に見えた。権力まみれのエゴに振り回されるだけの中で生きる彼らの生活に平安な日々は感じられなかった。
突っ込み処満載で、観ていて嫌気が射す程のハプニングの連続。
早く、「この映画終わらないかな?」と、希望のかけらも無い世界を観客が金を払って見せられるのは虚しいので、ラストシーンをひたすら早く観たいと只願うと、この映画のラストで思いっ切り救われた。このラストシーンは是非とも名画のラストシーンの一つに残したいと、安堵する。これまでの不快感があっと逆転し、吹っ飛ぶ名ラストシーン!思いっ切りこの映画に惚れました。是非このラストの為にも、この映画を観る価値は有ると思う。
男子映画ですねえ。
いやあ、面白い! あっという間の2時間でした。
この監督の繰り出してくるウェポンにイチイチ驚かせられ、先の読めないストーリーにハラハラします。ハリウッド映画ですが、監督が南アフリカからアメリカに招かれた人で、ハリウッド映画とは違ったテイストがとてもいい味を出してします。
前作『第9地区』(アカデミー賞 作品賞ノミネート!)では人種差別の問題をエイリアンで描いていましたが、今回はスペースコロニーを登場させ富裕層と貧困層の差別を描いています。この設定が、手塚治虫の世界そのものなんですね。そしてこの監督は、富裕層にはあまり興味がないのか、貧困層であるスラム側を丁寧に描いています。
当然、監視しているのはロボットとなり、かなり厳しくチェックしています。このロボットのデザインが、あまりにも工業的過ぎなのがちょっと残念。まあ、かなりリアルなんですけどね。あとは今回の悪役クルーガーがイイですねえ。やはり敵役がしっかりしていると俄然面白くなります。
これは男子映画の決定版です。エグいシーンもありますので、デートの際若干覚悟してください。『パシフィック・リム』や『オブリビオン』がOKな人は是非! こちらも!
世の中の発達も荒廃も欲望が生み出す
スラムと化した地球上と、富裕層だけが住むことができる楽園〈スペースコロニー〉の対比が物語の上だけでなく画的にも面白い。
荒廃した街にハイテクな機器を違和感なく融合させる世界観は「第9地区」に通じるものがある。
ロボットの融通のきかない応対ぶりが可笑しいが、マニュアル通りにしか動かない現代の人間もすでに同じようなものという皮肉が込められていて、笑ってばかりもいられない。
事故で余命5日と宣告されたマックス(マット・デイモン)が、楽園にある万能治療器を求めてコロニーに密航するというのが大筋だ。体力の落ちたマックスが活発に動けるよう、身体に装着されるのが大リーグ養成ギブス(効果は逆)みたいな特殊ギアだ。
半人造人間みたいなマット・デイモン、これがそれなりにサマになって楽しめる。
一方で、コロニーの実質的な支配者、デラコート高官のジョディ・フォスターは、今ひとつ精彩に欠ける。ほかの女優でもじゅうぶんな役で、彼女を使い切れていない感がある。ひょっとしたら、ニール・ブロムカンプ監督は女優の使い方が上手くないのかもしれない。
実際、男優の実力を引き出すのは上手い。
「第9地区」では家に帰りたくても帰れず哀愁を漂わせたシャルト・コプリーが、真逆の非情なエージェント・クルーガーとなってマックスを痛めつける。この変わり様はまさに別人。その存在感はジョディ・フォスターの遥か上をいく。
誰もが死の恐怖もなく生きていける理想郷“エリジウム”とはいうけれど、けっきょく人の上に立ちたいという欲望がある限り、人類に真の平等は訪れないと本作は語る。世の中、良くなるも悪くなるも欲が成せる技ということだ。
そうしてみると、いっとき、平等の世界を手に入れたかに見える地球も、時が経てばまた同じ道を辿るということか・・・。犠牲になった生命に虚しさを感じる。
きれいはきたない、きたないはきれい。闇と汚れの中を飛ぼう。
大好きなエビ親子(第9地区)も出てないし
マット・デーモンの坊主頭、正直微妙っちゃ微妙だし
ちょっと設定のツメ甘いんじゃ?って所もあるし
「第9地区」には無かった説教臭い部分もあるし
宇宙を舞台にしている割には
偉くなりたいっていう野望(長官:ジョディ・フォスター)と
生き延びたいっていう切望(主人公:マット・デイモン)の
個人的な動機が中心で、ちっちゃい話だなとも思ったし(その小ささが長所でもあるけど)
いろいろと不満はあるのだが「第9地区」に引き続き、不覚にも泣いてしまった…
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ブロムカンプ監督は
バーホーベン的な諧謔と、キャメロン的な王道、その両方を持っている。
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この監督は、貧困や暴力溢れるディストピアを
「カワイソウだよねー」などという上から目線では絶対に描かない。
同情も批判も加えず、諧謔的に描く。
言葉よりも映像で描く。
ボロボロの密輸船を、埃舞うスラムを、タトゥーと血にまみれた男たちを、ありったけの力で描く。
「キタナイですけど何か文句でもッ!?」と逆ギレ気味の迫力で描いていく。
その迫力に無理矢理押されて
優雅なエリジウムよりも、地球の方が美しく見えてくる。
そして美しいはずのエリジウムがオゾマシク見えてくる。
「世界の意味を反転させる」
という喧嘩上等な心意気にグっとくるんである。
この心意気の前では、細かい欠点など吹き飛んでしまう。「きれいはきたない、きたないはきれい」そんなマクベスな映画を見せてもらえるだけで、個人的にはもう充分満足である。
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そして登場人物の
ナチュラル・ボーン・下衆のクルーガー(シャルト・コプリー)がイイ。
長官(ジョディ・フォスター)の静かなマッドネスぶりもイイ。
二人とも悪人であるが、それよりも
差別的なシステムと知りつつ涼しい顔でキレイゴト言ってる他のエリジウムの人たちのほうがよっぽど極悪な訳で。
クルーガーがエリジウムの本部みたいな所に爆弾投げ込むシーンで、
行けっ!クルーガー!!エリジウムなんてシステムぶっ潰せ!!と思ってしまった。
ここでも世界は反転している。分かりやすい悪の方がまだマシなんである。
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ブロムカンプ監督は、それだけではなく、ちゃんとベタな結末も用意している。
個人的な動機にスポットを当てるという王道な描写も、衒い無くやってのける。
「個人の良心」なんていう分かりやすいテーマを、今時あんな堂々と描けるのも立派なもんである。
ベタさを発動すると絶対に「ありきたり、単純」っていう批判を浴びる。
そんな批判を恐れない度胸と自信がイイ。それでこそのエンターテインメントじゃないかと思う。
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ブロムカンプ監督は、喧嘩上等なバーホーベン的諧謔を、キャメロン的な王道さで包んでみせた。その両方に迫られて、気付いたら泣いてた。
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追記:
この映画観てからしばらくたって、これって未来の話じゃなくて身近な話だよなあってシミジミ思った。
医療とか介護とか自分の老い先とか身につまされる。エリジウムみたいな豪華な老人ホームをテレビで紹介してたけど、そこに入りたいかどうかは微妙だなあと思ってみたり(っていうか入れないし、きっと)。
そんな辛気くさい感想になってしまって、ごめんブロムカンプと思った。
何か物足りない
「エリジウム」に暮らす富裕層と地球に残された貧困層に二分された格差社会で、マット・デイモンが演じる元犯罪者が自らの命を賭けて格差のない平等で自由な社会を実現するというのが基本的なストーリーです。監督が南アフリカ出身ということが背景にあると思いますが、このような主張が前面に出てはいないので、SFアクション映画としてそれなりに楽しめます。ただ、設定は面白いのですが、ストーリーとしてはありきたりで結末も予想できてしまうので、何か物足りない感じがします。
しっかりと現実を見据えたニール・ブロムカンプのSFワールド
単にSF映画と言っても、ジャンルは多岐に渡る。スペースオペラ、ヒーロー物、近未来物、タイムトラベル物…。
でも、それらに共通するのが、見る者を見た事の無い世界へ誘ってくれる楽しみ。それが、SF映画の何よりの醍醐味。
その点、ニール・ブロムカンプは異色だ。
「第9地区」に続く新作SF。
「第9地区」も本作も、何も「アバター」のように未知の惑星に連れて行ってくれる訳ではない。地球が舞台である。
なのに、この監督のSFは斬新。
それはきっと、しっかりと現実を見据えた主観にある。
富裕層は楽園のようなスペースコロニー“エリジウム”に住み、片や貧困層は病気と犯罪が蔓延する荒廃した地球に住む。
貧困層は満足に治療も受けられない。過酷な労働を強いられ、使えなくなったらバッサリ切り捨てられる。
権力を行使し、富裕層の貧困層に対する仕打ちは冷血極まりない。
これは決してSF世界の中だけの事ではない。格差社会に異を唱え、文明社会に警鐘を鳴らす。
我々がよく知る世界を、SFというフィルターを通して、別の角度で見せてくれる。だからこそ、この監督のSFワールドに不思議と魅了されてしまう。
偽りの理想郷に反旗を翻す男の物語。
それを映画として傍観する我々はそれこそ“エリジウム”の住人そのもので、皮肉もたっぷり効いている。
ちょっとお堅く書き過ぎたが、勿論、一SF映画としての醍醐味もバッチリ。
ロボット、武器、メカデザイン、コロニー世界などなど、この監督は本当にSFが好きなんだなぁ…と、つくづく思う。
スペースコロニーや、宇宙と地球に二分した人類なんて、「ガンダム」を彷彿させる。(この映画の設定を初めて知った時、真っ先に「ガンダム」じゃん!…と思った)
クルーガーの武器も日本刀みたいでニヤリ。
そのクルーガーに扮したシャルト・コプリー、堂々と憎まれ役に徹し、マット・デイモンやジョディ・フォスターが霞むほど場をさらう。今回はエイリアン化はしない。顔面は吹っ飛ぶが(笑)
正直、「第9地区」ほどではないが、それでもニール・ブロムカンプのSFワールドを今回もたっぷり堪能。
次回作も期待が高まる。
ところで…「第9地区」の続編はいつ見られるのかなぁ?
エリジウムとは死後の楽園⁈
151年後の貧民の住む地球と地球の外に造られた富豪の住む巨大な人工衛星エリジウムが舞台です。
瞬時に傷や病気を治せるマシーンが登場しますが、まさに格差社会で、エリジウムに住む人しか治療を受けれず、地球に住む貧民は、エリジウムの住民IDを取得しない限り、治療を受けれません。
現代のアメリカの格差社会と医療制度への風刺映画らしいです。
もちろん、アクションシーンや特撮も最高でした。
最後に、エリジウムのメインコンピューターを再起動させると同時に地球の住民もエリジウム市民だとプログラミングを書き変えると、ロボット達が、医療機器を持って一斉に地球に治療に向かうシーンは面白かったです。
ロボットは、プログラミング次第で敵にも味方になることを感じました。
残念だったのは、いくら高度な医療でも、放射線被爆の治療は不可能だった事です。
それと、日産の現行の GTーRが151年後の世界をボロボロの姿で疾走するシーンがカッコ良かったです。
南アの天才監督が描く本格派SF
「第9地区」において既に天才の片鱗を見せていた南ア出身の監督、ニール・ブロムカンプであるが、当作品「エリジウム」において既にその天才路線は万難を排したものとなったと言って良いであろう。
環境汚染によって劣悪な環境に変貌した地球と超富裕層が住むスタンフォード・トーラス型スペースコロニーの対峙という究極のSF設定だけでも、既に星雲賞だかネヴュラ賞が取れてしまいそうな勢いである。
本作品のSF的良さは他にもある。シャルト・コプリー演じる傭兵クルーガーとマット・デイモン演じる主人公マックスの間で行われるサイボーグ・ニンジャ・アクションだ。地対宇宙ロケットランチャーやエグゾスケルトン、電磁シールド、電磁加速銃(レールガン)などフューチャーウエポン満載で行われる小汚いサイボーグ・オッサン共のガッチガチのドツキあいは、SFファンならその映像だけで満足できるに違いない。
他にも小汚いスラムにまるで路線バスのように現れるきったないスペースプレーンや宇宙コロニーのコンセプトデザインなどはあのブレードランナーでお馴染みのシド・ミードが行っている。SF映画ファンは必見であろう。
だが、この作品の魅力はそれだけに止まらない。物語上に流れる富裕層vs貧困層という究極の対立の構図は、今まさに存在する格差社会をを映し出している。
この物語にそういった社会問題の有益な提言は存在しない。だが、SFアクションを通して現代の社会的病理を指摘するというSFの持つ本来の意義を体言している点において、この作品は優秀ではないだろうか。
ジョディ・フォスター、アリシー・ブラガ、ウィリアム・フィクナー、ファラン・タヒールなど実力あるキャスト各々の好演も見所の一つだろう。
これだけの多要素を上映時間極めて綺麗に、しかもたったの109分に収めきったブロムカンプ監督の手腕たるやまさに見事の一言。
この作品こそ一級のエンターテインメントの名にふさわしいと言えよう。
皮肉的手法としてのSF
『第9地区』のニールブロムカンプ監督作品。
今作では、異星人こそ出てこないが、人間同志において「地球外と地球内」の二層に隔てられている。富裕層は「地球外」すなわち「宇宙人」であり、貧困層は「地球人」であるという設定は『第9地区』とは真逆であり興味深い。
そもそもSFを皮肉的手法として用いる意義とは、人間世界での惨たらしい出来事を昇華させることで、黙殺しかねない事柄を遠回しに表現することにあると考える。とすれば、本監督が描き出すSFとは『アバター』の其れとは類を異にし、その真逆を進むものと捉えることができる。
つまり、悽愴な現場をSFという相乗的効果で以て一段と「酷い現状」を観客に提起するという訳だ。
ブロムカンプ監督の出身地である南アフリカ共和国に、ストーリーのルーツはあるに違いない。
にしても、『第9地区』の「アナザーストーリー」的な今作の衝撃はどうしても緩和されてしまい、新鮮さは残念ながら無かったように思う。
純粋な健康は自分自身との闘い
いつもアメリカは自分の幸福や不幸を人のせいにする。
そして近年目をつけた「富よりも健康」についての考え方も自然を崩壊した競争のせいにする。
原始から続いた人類の長い平和でのどかな営みの純粋な健康は「自分の中でのバランス」である。
決して人から奪うものでもないし、競争して人に認めさせるものではない。
自分自身とのジックリした闘いが純粋な健康の精神と肉体を作る。
生息している地域から離れ、外へ目を向けて、空間を独占し振り回す暴力は習慣になると麻痺して自分で客観的に気づかない。
生息する灯火を自分で可愛がって穏やかに暮らす。
機械であちこちに乗り込んで凶暴に破壊する領域拡大は自分をも破壊する。
子ども目線での純粋透明さでなくて、長老目線でのピュアで透き通った保身を挿入して欲しかった。
純粋な健康は自分の中でのバランス」きつければ行動を休める。人のせいにしない。どんどん動かない。健康は人から奪う物でない。優劣を競争する物でもない。他人に認めさせても無意味。自身とジックリ闘う純粋。生息地域に戻って休む。中内へ目を向け、空間を忘れる。生命の灯火を自分で可愛がる
スラムを描いたら右に出るもの無し
「第9区」のスラム街を、地球にスケールアップして、帰ってきました!
予告では「永遠の命」的なフレーズで、それがすごそうな感じだったが、そこはただの設定にしかなっておらず、ずいぶん端折られた感。
地球に住む人と、エリジウムに住む人が、なんでこうもくっきりと別れてしまったとか、精神的なものとか、そんなエピソードがもっとあっても良かった気がする。
設定と進行に安直なところはあるかもしれないが、それを差し引いても、とても楽しめた。
しかし、あんなに簡単に悪いところが治ったら、人類あふれかえって、滅ぶね。
あ〜それが差別が起きた原因なのか。であればこの後は大変なことになっちゃうね。
まあともかく監督の次回作にも期待!
予告詐欺
予告編を見たらですね。こんな話かと思ったんですよ。
子供を助けるために必要な仕事を、危険なことを理由に躊躇していた主人公が、事故で余命宣告されたことで決心をし、エリジウムに忍び込むための偽装外装を手に入れて、エリジウムの秘密を持ち帰るのだ。
そんな話じゃねーから。
主人公の行動がいきあたりばったり。
敵も味方も行動の優先順位がおかしすぎ。
カウントダウンで盛り上げてるけど、そもそもがリミットあるのわかってるのにぐだぐだ言って先延ばしにしたせいですから。
たまたまめぐり合わせてたまたま障害を乗り越えてたまたまうまくいった。
最後はすっきりするかというとしないからなお悪い。
エリジウムの価値ってそれだけなのか。
今はよくても五年十年先困るだろ。
スパイアクション的なのを期待するとはずす。
馬鹿と馬鹿が泥臭くなぐり合うアクションです。
それがわかるようなあいつとかあいつとかが予告編に出てこない。
予告編詐欺。
ロケやセット、小道具大道具、CGの映像は最高クラスな事を考慮にいれて☆2.5。
普通に凡作。
シャルト・コプリーが抜群!
先読み容易な筋書き、ワクワク感に欠ける展開、大味なSF設定。
完治を目指す安直な目的に釈然としない気持ちが残る。
全体に物足りなさが色々と存在するが、
『第9地区』同様、ニール・ブロムカンプ監督の世界感は面白い。
二分された社会の構図を引き立たせるSFアクションが巧い。
人間の支配欲と生存欲をパワフルに風刺を込めて活写。
"理想郷(Elysium)"で死を鷲掴んで猛進するシャルト・コプリーの姿が、
映画の世界をみごとに体現していて強烈。
そこが見どころ。
最高。期待以上。☆
第9地区の監督?!!!!!絶対見る!!!!!
ってことで、公開日に観てきました。
ほんとにおもしろかった。
第9地区の終わり方は、後味が悪いというか、え?!うそ!!!!って終わり方ですが、
エリジウムは、え?うそ!!!!!もありますが、、
私的には気持ちのよい後味の悪さがありましたね〜(>_<)
マッドデイモンも役にすごく当てはまってた〜〜(((o(*゚▽゚*)o)))
劇場内の客層が意外に高くてびっくりしました!!!!!
老若男女たのしめる作品って、すばらしいーー♡
エリジウム
期待した以上に良かった!
タイトルや予告を見ただけではどのようにストーリーが展開していくのか全く想像がつかなかったので、見て初めてあーこういう展開だったのか、と思い、ますます映画の中にのめりこむことができた。
Matt Damonはどうしてこのような人間性に富んだ役があうのだろう。たぶん彼自身の内面性がそのまま出ているからなのか。ハリウッド映画に出てくる派手なアメリカンヒーローではない、一見目立たないが心にぐっとくる、Jason Bourne的なヒーロー役はMatt Damonが一番だと思う。
シャールト・コプリー、大変身(笑)
タイトルの如く、第九地区のヴィカスはどこへやら(笑)
髭を生やしムキムキの肉体を披露し、刀と銃火器で人殺しまくりって。
でもとてもかっこよかった!
マットデイモンVS忍者
また第9地区の世界観が観れるのか!
そんな期待を胸に鑑賞。
よかったーすごくよかったー。
マットデイモンが本当についていなくて心が痛くなった。
仕事行こうとしたら腕折られて、仕事場では放射線を浴び、エリジウム行くための仕事のために体に鉄くずくっつけられて、友達殺されたあげくナイフで刺されて…
発達した未来、犠牲の上に浮く巨大な輪。
今の世界にだってあの輪が浮いてるよ。
最後に、医療ポッド一台くらい地球にわけれ!
思ったよりも、深いテーマです
『第9地区(District 9)』のニール・ブロムカンプの作品。
『第9地区(District 9)』でも、安全で快適な生活をしている地球人と、不衛生で危険な生活をしている難民の異星人という格差が描かれていましたが、この作品でも、安全で快適なエリジウムに暮らす超富裕層と不衛生で不快な地球に暮らす貧困層と言う格差が描かれています。超富裕層が地球を捨てて宇宙で暮らすというのは、言ってみると、問題を金で解決したということなんでしょうね。それにしても、何でもかんでもあっという間に治癒してしまうという技術は凄い!
地球の主な舞台は、ロスアンゼルス付近という設定になっています。それが故か、英語のみならず、少なからずスペイン語もセリフに混ざってきています。今でさえ、アメリカはヒスパニック系の人たちがたくさん居て、所によっては、英語ではなくスペイン語が幅を利かせているところがありますが、それは行き着くところまで行き着いた結果ということなんでしょう。ただ、地球からエリジウムに向かう宇宙船にチラリと南アフリカの国旗が描かれていましたね。監督の母国愛と言うことなんでしょう。
最初、貧困に喘ぐ人たちの、単純な武装闘争かと思っていたんですが、そう単純な話では無かったんですね。クールに策略を巡らすジョディ・フォスターが、中々怖いです。
ちょっと突っ込みたくなるのが、武器と輸送手段。上記にも記しましたが、簡単なスキャニングで病気を診断すると同時に、ありとあらゆる病気をそのまま直してしまうという恐ろしいほどまでに素晴らしい技術があるのに、人間が移動するには、旧態依然としたシャトル。転送装置くらい実現していてもいいような気がします。あと、武器。これも、現代のような形で、しかも、威力は非常に強いものの普通に弾薬を使う銃器って、ねぇ。治療装置への一点豪華主義なんでしょうか?
あと不思議なのが、エリジウムの構造。形は、2001年宇宙の旅で描かれるようなコロニーの形状なんですが、内側に壁がない?画期的ですね。回転による遠心力で、大気組成物をコロニーに引き留めておくという思想なんでしょうね。でも、あの程度の回転速度で、大気組成物を留めておけるほどの遠心力が働くんでしょうか?
もう一つ不思議なのが、地球から飛びだったシャトルを撃墜するのに、わざわざ地球からミサイルを撃っていること。これは、外れた場合にエリジウムに当ってしまう可能性があるので、合理的でないですし、危険だと思います。なんで、エリジウムから迎撃しないんでしょうね?
若干突っ込むところはありますが、意外に奥が深いテーマを描いている映画だと思いました。単純な、ドンドンぱちぱち映画ではありません。
このクソみたいなすばらしい世界 その表現力に感服
「第9地区」で斬新で衝撃的なデビューを飾り、社会情勢をうまく織り交ぜ、類稀なセンスで興奮させ、考えさせる、展開が小気味いい素晴らしい監督 この作品で大ファンになりました。
近未来の地球で極度に格差社会が進行し、超裕福層はぬくぬくと快適な暮らしをし地球の貧困層を虐げる、科学医療は大幅に進化、治せない病気はないという世界。
家族や大切な人を救いたいという誰しも願う思いと、暴力的な人間の本質、低所得層は格差を抑えられない政治や国に対しての不満が爆発し、無法地帯で犯罪や違法侵入を繰り返す 元々は一般市民である人間もこんな世界だと人格も豹変してしまうのは仕方ない
展開の読めない引き込まれるストーリー、興奮する戦闘シーンと世界が抱える社会情勢が合わさり、世界に警鐘を鳴らすこの作品にずっぽりと浸り魅了されました。 これからの映画を担う素晴らしい新監督誕生に賞賛と、今後に期待
前作を思い返してこの作品を思い起こすと、この監督はサッドエンドを好む 決してバッドエンドではないものの、何かどうにも拭いきれないもどかしさが残る この監督の思いが、伝えたい気持ちが画面から溢れてくる この気持ちは、今生きている世界に似ているものがある
全169件中、141~160件目を表示