俺俺のレビュー・感想・評価
全29件中、21~29件目を表示
なんだかよくわかんなかった。
なんだかよくわかんなかったが、まとまってなかった気がするぞ。
後半に『削除』と言い始めてから、さらに世界観むちゃくちゃだし。
どこがどう伏線なのかもよくわからないまま。
例えば写真を撮った時に家のそばにいたオッチャンは結局何者なんだ?…とか。
そも前半もなぜ増えたのか良くわからん。オレオレ詐欺とは無関係でも良くって、
劣化コピーとか言い始めたら、似たような人はそもそも十分いるじゃないか。
33人もいたのかどうかわからず仕舞いだったのですが、
わりと演じ分けて、俺同士の会話も自然だった亀梨の無駄遣いなのではないかと。
内田有紀もミステリアス感に欠けて自分的にはヒットではなかったなぁ。
あぁ、でも加瀬亮は熱演だったと思います。
はたして自分はちゃんと「俺」だろうか?
時にクスクスと笑ってしまう面白い映画だが、後半はハラハラとドキドキが加速しながら混在するちょっと恐さを感じるサスペンス映画。
しかし、観た後にはある種の爽快感と「はたして自分はどうなんだろうか?」などと色々考えさせられることになった。
細やかな部分まで観てみたいと思わせる凝った美術や演出や音楽的要素があるのでもう一度、いや何度か観てみたい。
自分はKAT-TUNが好きなので当然亀梨も好きな人物ではあるが、映画やドラマとなると話は違う。
タレント亀梨和也が割と好きな分、俳優としての亀梨にはつい厳しくシビアに評価してしまう。
妖怪人間ベムの亀梨はドラマではそこそこ良かったが、映画はつまらなかっただけに、この映画を観るのが怖くもあった。
三木聡監督作品を恥ずかしながら観た事がないので、三木ファンの方にとってこの映画がどうだったのかは少し気になるが、初めて三木監督作品を観させていただいた私としては非常に良い作品だと思った。
今後、三木監督作品を探して観てみようと思う。
ほぼ全てのシーンに登場する亀梨は、今までつい「そこ、ちょっと違う!」と突っ込みを入れてしまいたくなる亀梨とは違う亀梨和也であった。
三木聡監督やスタッフとの共同作業で作ったこの作品により、彼は俳優としての階段を一つ上った、あるいは何かしらの壁を超えたのかもしれない。
偉そうなことを言ってしまうと「亀梨、成長したな。」と思った。
登場シーンは少ないものの、脇に個性的で存在感のある俳優たちがいて、それがこの作品の面白さと不穏な雰囲気を際立たせている。
映画のエンドロールに意味をもたせる作品と、そうでない作品があるが、この映画はエンドロールにかなり意味を持たせてある方の映画であると思う。
エンドロールにこの作品を象徴するものがあり、また映画の内容の余韻をじわっと味わう時間として効果的に作られている。
映画が終わって即、席を立つのをもう少し待っていただいて、是非、エンドロールの最後までを楽しんで観ていただきたいと思う。
個人的にはキサラギ以来の「あぁ、これは良い。」と思える邦画だった。
へんな人の集合体
監督はシティボーイズの演出をやっていた。シティボーイズはへんな人の集合体だ。その演出家なのだから監督もへんな人だ。したがって、映画監督になってからもへんな作品を創り続けている。だから、本作はオリジナルだと思っていた。でも、原作ありだった。それも大江健三郎賞受賞作品。大江健三郎といえばノーベル文学賞受賞作家。その名前を冠する文学賞とはいかなるものか。それも「俺俺」なんて作品を選ぶなんて。ネットをみたら、大江健三郎が一人でその年の一本を選ぶという。大江健三郎もへんな人なんだ。ジャニーズ事務所も亀梨によくこんな役をやらせたもんだ。いや、ジャニー喜多川もへんな人だった。そんな作品を観てる俺もへんな人?人の道や法から逸脱しない程度にへんな方がおもしろいかも。
亀梨も、三木監督も悪くはない
5月29日、錦糸町TOHOで鑑賞。
亀梨というか、ジャニーズファンのおばさん方がそれなりに平日朝イチの劇場に足は運んでいたが、数はまばら。
三木聡は決して嫌いではないが、やはり劇場作品でヒットを飛ばす力量はない。
亀梨も、がんばってはいるけど、見かけも芝居も、中途半端なキレイさで、まとめているだけ。
全体に悪いできではないし、本来こういうシュールな作品は好きなのだが、評価は辛めにしておく。
何が悪かったか…。
はっきり言おう。原作である。
何年か前に、原作を読んだが、それほど長くなく、文章も難解でないのに、最後まで読まずに、ブックオフに売った記憶があるほど。
僕にとっては、期待ハズレに終わった原作の持ち味を、タイトルを借りるくらいにして換骨奪胎した「三木ワールド」にしてくれていたら、高評価にしたんだが…。
「俺俺」これは深いサスペンス
これは役者としての力量、器の大きさがわかります。
まず、亀梨が凄かった。
33もの役というのも凄いのだが、
今までにない、めったいにない役者魂を観た。
彼の中に計り知れない想像力を感じた。理解力、瞬発力、リズム感、
それから、
観る者に対する説得力がある。
そこは生まれ持ったものなのだろう。スターとはそういうことか。
映画自体も面白いのだが、私は亀梨に敬服した。
亀梨くんの演技はたいしたもんでした。
コメディかと思ったら摩訶不思議なサスペンス映画でした。
オレオレ詐欺をきっかけに、なぜかいろんな俺がそこらへんに現れた。増えすぎた俺は邪魔な俺を削除(殺し)し始めた。さて、どうなる…。
ってのがザクっとしたお話。
まず、主演の亀梨くん。
前にも書いたけどジャニーズの皆って中途半端がないから凄いよね〜。
独り33役(34役?)演じているらしいけど、どれもこれも全然違う雰囲気醸し出していて同一人物だけど全員バラバラに見えました。
どこまで自分を優先させばがら、なおかつ自己犠牲を許せるか。違う正確の自分同士が殺し合い始めた辺りから、‘けど、これ全部じぶんなんだよね?ってことはそれぞれ認め合いながら自己成長しろよってこと?と、作品自体の主張したいことはいまいちわかりませんでしたが彼の演技含め良く出来た映画と思ったのでした。
全29件中、21~29件目を表示