ジャンゴ 繋がれざる者のレビュー・感想・評価
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クエンティン・タランティーノが監督・脚本を手がけるウェスタン。南北...
クエンティン・タランティーノが監督・脚本を手がけるウェスタン。南北戦争直前の1858年、アメリカ南部。黒人奴隷として売りに出されたジャンゴは、元歯科医の賞金稼ぎでキング・シュルツと名乗るドイツ人に買われる。差別主義を嫌うシュルツはジャンゴに自由を与え、賞金稼ぎとしての生き方を教える。クリストフ・ワルツ、、出演作品。
前半がより面白い
【レオナルド・ディカプリオの黒人をモノとしか見ない狂気の農園領主を演じる姿に戦慄を覚えた作品。】
一般的には、南北戦争直前のアメリカ南部の黒人の立場を露わに描き出した作風も後押しし、アカデミー脚本賞とクリストフ・ヴァルツの助演男優賞受賞が表に出ている作品だが、私の印象ではレオナルド・ディカプリオの狂気を帯びた農園領主を演じる姿が忘れ難い。
今更ではあるが、この俳優の底知れない演者としての力量を再確認させられた作品である。
勿論、当時の黒人の置かれた状況をシビアに描き出しているし、それに抗おうとするジェイミー・フォックス演じるジャンゴとその妻、ブルームヒルダを演じたケリー・ワシントン及びこの人の後釜は誰なんだというくらいの圧倒的存在感を誇るクリストフ・ヴァルツの姿も忘れ難いが、矢張り今作品はレオナルド・ディカプリオの印象が強烈に残っている。
<2013年3月9日 劇場にて鑑賞>
タランティーノの考えるカッコイイ西部
やっぱりタランティーノ監督の作品は良いですね。
割りと長めの作品でしたが、決してテンポが悪い訳ではありませんでしたし、登場人物が魅力的なのに加えて演出が良いために全く飽きずに最後まで楽しめました。
覆面のくだりのような笑いにしても、吹き上がる血飛沫が印象的だったガンアクションにしても、不必要に格好良い絵面にしても、やっぱりタランティーノはセンス良いですよね。
それに加えて、俳優の起用がとても巧いですよね。予めこの俳優って決めてから脚本を書いているのかと思うくらい役柄と俳優さんがぴったりですよね。
飄々とした雰囲気ながら味のあるクリストフ・ヴォルツも良かったのですが、サミュエル・L ・ジャクソンの嫌味なジジィっぷりは最高でした。
そして、ディカプリオ。
絶対ディカプリオはトラボルタと同じく悪役やった方が格好良いですよね。
サミュエルの癖が強すぎる!!(笑)
異色西部劇
黒人が主人公という異色西部劇。タランティーノの人種差別に対する思いが吹き溢れ、それでも彼らしく血肉吹き飛ぶグロ映像も満載(笑)。
まずはシュルツの賞金稼ぎたる存在の面白さ。いきなり善良な保安官も殺すのか?と思わせておきながら、そいつも指名手配犯だったというからくり。そして連邦保安官が現れても法執行中につき云々という決め台詞によって手出しさせない面白さ。ジャンゴを拾ったのも、実は列車強盗をはたらいた悪人たちを見つけるため。その屋敷でのやりとりも面白いが、用心棒を殺されたとして農園主や従業員たちが彼らを夜襲する・・・その中にジョナ・ヒルもいた!
徐々にガンマンとして成長したジャンゴを連れ、彼のために性奴隷とされていた妻を救うために旅をする。どこの大農場でも黒人奴隷の扱いのひどさが浮き彫りにされ、一見立派な大農場主(ディカプリオ)も黒人差別の酷さが痛快に描かれる。
ドイツ語を喋れるという珍しいジャンゴの妻ブルームヒルダはすぐに見つかるが、奴隷格闘技の奴隷を買おうとするシュルツの作戦はまんまと失敗。結局は銃撃戦で修羅場と化す。シュルツも農場主もあっけなく死んでしまうところもタラちゃんらしい演出なのか・・・
立ち上がれっ!奴隷たち!
ニガー言いたいだけの映画!!
同じ監督の「ヘイトフル・エイト」はミステリー要素があって楽しめましたが、こちらは長いだけで苦行でした。9割以上は会話ですが、会話が全く面白くないです。起承転結もはっきりせず、折角の西部劇なのにニガーニガー言いたいだけで残念です。130分過ぎの銃撃戦は良かったですが、これも短いです。
タランティーノの大失敗
個性。
今までと、新しいのと。
男にしか分からないかっこよさ。
黒人ガンマンが活躍する残酷で爽快な西部劇
ネットで視聴(英語字幕)。
アメリカ奴隷制度の廃止は、リンカーン率いる北部の州と、奴隷制度存続を主張する南部が戦った南北戦争(1861-65年)の結果だが、その戦争が始まる前、奴隷制度の本場であるアメリカ南部を舞台にした西部劇。
悲惨で過酷な実態をタランティーノらしい暴力的な表現で描きながら、その境遇から脱出した黒人ガンマン・ジャンゴの活躍を描くアクション映画。
悪辣な農場主をレオナルド・ディカプリオが怪演。
背景設定は深刻だが、そこはタランティーノ、娯楽映画としてスカッと楽しめる。
●映画の英語
Django Unchained
「ジャンゴ 繋がれざる者」という邦題は、クリント・イーストウッドの「Unforgiven(許されざる者)」を踏まえてつけられたと思われる。
訳としては正しいのだろうが、日本語としてはわかりにくい。
「鎖を解かれたプロメテウス」(Prometheus Unbound)からの連想で、「鎖を解かれたジャンゴ」とした方がよかったのでは。
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