劇場公開日 2013年3月1日

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ジャンゴ 繋がれざる者のレビュー・感想・評価

全126件中、1~20件目を表示

4.0タランティーノ炸裂

2024年4月6日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

奇想天外なストーリー展開で、タランティーノ監督に天晴れ!。
すごいマカロニウエスタン。

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asakam38

3.5黒人奴隷と白人のデスマッチ!!

2023年9月19日
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鑑賞方法:VOD

ジャンゴが自分の妻であるブルームヒルダを
取り戻すまでの死に物狂いの戦い!

白人に対してのリベンジが描かれていました。

DJANGO?Dを読まないジャンゴが

銃殺された人の仇討ちが出来て良かったと
思いました。

レオナルド・ディカプリオ演じるカルビンが
ブルームヒルダを引き渡す前の契約の
ときに、テーブルに手を付くジャンゴたちの
前で女性の頭にハンマー🔨を振りかざす
姿は狂気の沙汰でした。

銃撃戦も激しい死闘でしたが、人間が犬に
喰われてしまう場面は目を覆う恐怖でした。

元歯科医のシュルツ、舞い上がるお札の大金!
屋敷に乗り込んでいくジャンゴ
黒人奴隷がされた非道な仕打ち!
賞金稼ぎの手配書。

必ず妻を取り戻す、白人に対する
復讐を果たそうとする執念が感じられた
ストーリーでした。

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美紅

4.0サミュエル・L・ジャクソン

2023年8月5日
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鑑賞方法:映画館

やっと観ました。

ずっと観たかったけど、長いから後回し後回し(笑)

タランティーノのドキュメンタリー公開に合わせ、地元で上映してるので、この機会に映画館で。

サミュエル・L・ジャクソンが出てるのは知ってたけど、誰だか分からなくて、最後に気付いた(笑)

スティーヴンだったのね(笑)

すごい怪演だった(笑)

さすがタランティーノ、しっかり面白かった♪

面白いので、体感的には、そこまで長さは感じなかった(笑)

もっとドンパチが多かったら、より良かったな(笑)

タランティーノで西部劇だったら『ヘイトフル・エイト』の方が好きですね♪

コッチがダメって事じゃないので、ご安心を(笑)

西部劇だけど、少しラップが使われてたり、その点も面白かった。

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RAIN DOG

4.0強烈なキャラ目白押しなウェスタン映画

2023年3月17日
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鑑賞方法:DVD/BD

楽しい

怖い

興奮

元奴隷の黒人主人公が元歯医者の賞金稼ぎを師事して賞金稼ぎになって
悪辣な奴隷農園主であるディカプリオから奥さんを救うお話、勧善懲悪で面白い。

手を流血させる大ケガしても熱演する悪役なレオ様の狂気にご注目。

邪悪なオランウータン風特殊メイクに見合った陰湿キャラを演じるサミュエルにもご注目。

でも一番推しは元歯医者の賞金稼ぎ、タラちゃん制作【イングロリアス・バスターズ】では恐ろしいナチス将校だった人が今回は作中随一の善人かつ愛嬌のある有能師匠になってる。
ぶっちゃけ存在感がありすぎてアンタッチャブルのショーンコネリー状態。

でも主人公も好き、アメスパ2を先に見てたからあのエレクトロが奴隷から解放されて一流の賞金稼ぎに成長していく過程は応援したくなる。最大のピンチに陥った時にかましたハッタリ交渉は見もの。

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木神

4.5人生、自由、そして復讐の追求。

2022年11月4日
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鑑賞方法:DVD/BD

マンディンゴ、ダルタニャン、奴隷虐待。黒人差別の痛々しさを真正面からとらえ、逆にラストシーンでカタルシスを与えるタランティーノの手法は見事だ。印象的なテーマ曲から始まり、それに代わるノンストップの暴力が、おぞましいアメリカ社会の万華鏡を垣間見せてくれる。レオナルド・ディカプリオの怪演とクリストフ・ヴァルツの完璧に近い脇役ぶりも本作の魅力だが、復讐と黒人差別を意図的に交錯させ、最後は奴隷を見下した人々を嘲笑するように仕上げたクエンティン・タランティーノの脚本も見事としか言いようがない。

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茂輝

4.0黒人奴隷のヒーロー

2022年9月19日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

2022年9月19日
映画 #ジャンゴ #繋がれざる者 (2012年)鑑賞

#クエンティン・タランティーノ 監督がアメリカ奴隷制度を正面からとりあげ、しかも娯楽作品としても楽しめる作品となっている

#クリストフ・ヴァルツ の好演が光る良作です
また、#サミュエル・L・ジャクソン の悪い役が似合うんだ

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とし

4.5シンプルに雄弁に

2022年9月19日
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鑑賞方法:VOD

頭カラッポ推奨ながら映像高濃度、というすなわち最高映画ですね。
血と肉片撒き散らす銃撃戦マジ最高、と思わせてくれる。
説明要らずのタランティーノ映画確かにここに極まる、といった印象受けました。
さて、これ以上があるのか、と無責任な我々は思ってしまうが、如何に。

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あした

4.5初めて見て感動した

2022年7月3日
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鑑賞方法:VOD

サム・ペキンパーを進化させた血吹雪が最高に良いと思う。
ストーリーは『マンディンゴ』をリスペクトしている。
全く、ジャンゴではないと僕は感じた。ジャンゴは単に主題歌とKKKを赤い覆面からリスペクトさせている。
勧善懲悪で、予定調和そのものだが、コメディ風で、深刻な話を茶化しているのが気に入った。
しかし、ジャンゴではない。ジャンゴの主題歌はイタリア語のバージョンの方がはるかに良い。その他流れる歌の中に何曲か知っている歌があった。

ジャンゴが強すぎるのと、簡単に勝負に勝ってしまうのが、少し物足りなかった。

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マサシ

5.0娯楽性と芸術性の両輪は黒澤の領域に

2022年5月13日
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鑑賞方法:DVD/BD

「イングロリアス・バスターズ」で、歴史上の出来事よりも作劇の面白さを優先し、見事に形にしたタランティーノが、またやってくれた。

今度は、アメリカ南部の黒歴史に、自由な黒人が存在したらというユニークな発想で、今まで見たことのないストーリーを作り上げてしまった。

さすがタランティーノ。
日本史に置き換えるなら、「沖田総司が実は女だった?」とか、「青い目のサムライがいたら?」みたいなことなのだろうか。

この映画、奇跡の出来栄えである。
あまりに完璧すぎて、ちょっとしたアラが見える部分も「あえてそうしたに違いない」と思えるくらいに出来過ぎだ。

特に、レオナルド・ディカプリオが、興奮してテーブルを叩き、グラスが割れて手を負傷したシーンの緊張感は出色の出来。本当に手を切ってしまったように見える。

クリストフ・ヴァルツの演技も実に素晴らしい。
南北戦争直前のドイツ人があれほどの人道主義を貫けるのかどうかわからないが、彼の存在無しに、この映画に説得力は生まれない。優れた知性と、強い信念、ユーモアと揺らぎない決断力。近年稀に見る完璧なキャラクターだ。

サミュエル・L.ジャクソンのクソ野郎ぶりも突き抜けていて非の打ち所がない。「レオン」のゲイリー・オールドマンに匹敵する悪党キャラと言えるかも。
あえて言うなら人種にかかわらず、悪いヤツは悪いということだ。
観た人のほとんどが嫌いになる小悪党を見事に演じている。

相変わらず、自作に出演したがるタランティーノの遊び心も健在。

音楽も素晴らしい。

お腹いっぱい。楽しめました。

2014.1.17

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うそつきカモメ

2.5タランティーノだと一番好き

2022年5月1日
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話はかなりシンプルで楽しめた。

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aaaaaaaa

4.5まぁ誰もが言うでしょうが

2022年3月9日
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鑑賞方法:VOD

楽しい

怖い

興奮

タランティーノが好きなら
観るべき映画ですね!
嫌いな人はいるかも知れませんが
好きな人は倍いるね!
頭空っぽにして観れる
数少ない映画ですね!

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T-KAZU

2.0肉片が飛び散らなければいい映画ww

2022年2月22日
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鑑賞方法:VOD

男の子の映画よね…
撃ち合いのシーンは早送りした💧
ご本人もちょっと出たいのね??w
ジャケットとか、レオ様の映画みたいになってるけど
ちがうよねー?

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mamagamasako

3.0もがき

2021年11月24日
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映画好きの監督がリアルと対峙した時のもがきを相変わらず感じる人だ。

面白かったです。安定安心の血飛沫作品、気持ち悪くて本当疲れる。

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大粒 まろん

4.5西部劇ではない

2021年10月16日
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さすがタラちゃん、西部劇を自分の世界に引ずり込んで西部劇にしませんでした。
相変わらず大スターをみっともない死に方させるし、音楽に入れ方は小ばかにしてるし、画面はどぎついし、ただ、PFやIBよりタラ色は低いような気がします。嫌いな人も多いでしょうが天才であることはたしかです。

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越後屋

2.0単なる映写機を担いだ映画少年なのかは「スタートレック」で結論が?

2021年8月24日
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タイトルバックが
彼のオマージュだらけの一環としても
私の大好きな「続・荒野の用心棒」
の懐かしい音楽だったので、
何故か意味も無く冒頭から期待が高まった。

しかし、残念だったのは彼の中期の作品
「キル・ビル」「イングロリアス…」同様、
上手さが導入部で終わってしまい、
後は後味の悪い暴力と大殺戮シーンを
待つだけになってしまったことだ。

さて、「イングロリアス…」では、
映画館主がドイツ大佐に復讐を遂げない
という首尾一貫しないストーリー展開に
彼の安易な脚本を否定せざるを得なかった
が、流石にアカデミー脚本賞を得たこの作品
では、序盤の伏線通りに
ジャンゴは妻を救出はしてくれた。
しかし、そのための屋敷での大殺戮の後に、
彼が捕らわれてからの妻の救出劇までは
余りに御都合主義過ぎて、
これで本当にアカデミー脚本賞?
と首をかしげざるを得ない
不自然極まりない強引さだ。
よほど対抗馬が無かった、受賞には
幸いな年だったのかなと想像してしまった。

また、「キル・ビル」
「イングロリアス・バスターズ」
もそうだったが、無駄に長かったり、
不要なエピソード多過で、冗長過ぎる。

黒人奴隷問題について、
ディカプリオ演じる荘園農主の狂気が、
当時の普遍的な人物像との匂わしで
充分なのだが、必要以上の殺戮シーンが、
逆にこの作品の社会的意義を喪失させている
ように思える。
他にも、白人に寄り添う黒人老執事の登場も
他の映画作品でも頻繁に描かれる人物像で、
何ら目新しい訳でも無い。
彼にとっては奴隷問題も単なる映画を
盛り上げる一要素に過ぎないのだろうか。

ところで、
「イングロリアス…」ではブラピ、
この「ジャンゴ…」ではディカプリオ、
だから「ワンス…」ではステップアップして
二人の共演なのか、と
これも意味も無く妙に納得していた。

タランティーノはこの作品でも、
まだまだ撮影機を担いだ映画少年レベル
だが、その後、映画作家として、
それなりの成熟があって、
彼の魂の叫びが聞こえたかに感じた
「ワンス…」が生まれたと信じたい。
それが本当かどうかは、
噂される彼の最後の作品「スタートレック」で、
その答えを聞くことにはなりそうだ。
かなり心配ではあるが。

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KENZO一級建築士事務所

4.0監督が、、あらら

2021年5月30日
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 西部劇が苦手で今までスルーしていた。でも観てみよう。観たら面白かった。
 馬車の上でボヨンボヨンとゆれる歯🦷、笑える。白頭巾強盗団のシーンがタランティーノ作品らしく、3時間近い映画で特に無くてもいいような場面なのに、箸休めのようにゆるく笑える場面を挟んでいる。残虐なシーンばかりじゃ疲れちゃうからちょうど良い。
 この映画の死因はほとんど銃の撃ち合いだけど、そんなに撃たなくても、肉片飛び散ってるじゃん!とやっぱり痛々しい😖
 主役じゃ無いのに、ディカプリオの存在感はやはり凄い!完全に悪役になりきってきて、💀での場面でテーブルを叩いた弾みでグラスで手を切ったのはアクシデントだったらしい。でも中断せずにそのまま演じて、ジャンゴの妻の顔に血をなでつけたのはアドリブらしい。やっぱり凄いわあ!ディカプリオのキレるシーンは「華麗なるギャッツビー」の時に、この人凄いわぁと感心したけど、血管キレそうでほんとに怖い。しつこいけど、やっぱりこの人凄いっ❗️
 悪い奴はみんな死ぬところはやっぱりスッキリするし、最後の方で監督が特別出演してるところもなんか嬉しい。木っ端微塵になっちゃったけど!

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アンディぴっと

5.0砂埃のジャンゴ

2021年5月7日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

ジャンゴ(ジェイミー・フォックス)を奴隷から解放してくれたのは、ドイツ人の歯医者で賞金稼ぎ(クリストフ・ヴァルツ)だった。
二人は相棒として賞金稼ぎに精を出すが、ジャンゴの妻(ケリー・ワシントン)を探すことに。
大きな農園にいることがわかり、領主(レオナルド・ディカプリオ)を訪ねるが、恐ろしい奴隷頭(サミュエル・L・ジャクソン)がいた。
音楽も出演者も懐かしく、とても楽しんで観ることが出来る。

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いやよセブン

5.0本作ではなぜ棺桶を引きずらないのか? その意味は何か?

2021年2月13日
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鑑賞方法:DVD/BD

ジャンゴとは、1966年のマカロニウエスタンの名作「続荒野の用心棒」の原題
本作の主題歌はそれと同じものの英語バージョン
タイトルの赤い文字も、続くタイトルバックも書体をとても良く似せてあります

なる程今度はマカロニウエスタンのオマージュか
キル・ビルでヤクザ映画でやったような作品だと思わせます
しかし、観終わったあとの感動はそんな程度の映画じゃない、何十年に一度の名作を観たという感動です

テーマはもちろん人種差別への抵抗です
主人公を黒人に設定したのはなぜ?
なぜドイツ人の歯医者が主要登場人物なのか?
そもそも、なぜジャンゴという題名なのか?

本作には棺桶を引きずるガンマンも、機関銃も登場しません
しかし明らかに本作は、1966年のジャンゴのリメイクです
そのオリジナル作品に隠されてあったテーマを表に出してみせたリメイクなのです
その隠されていたテーマこそ人種差別への抵抗です

まずジャンゴという名前に注目しなければなりません
「Dは発音しない」という台詞があるほどクドいぐらい名前に注意をさせていることに気付かないとなりません
単にマカロニウエスタンのオマージュだろだけでは監督の謎かけに答えられません

ジャンゴという有名人は、マカロニウエスタンの主人公だけではありません
世界的には戦前から戦後すぐにかけて活躍した伝説的ジャズギタリストのジャンゴ・ラインハルトが連想されるのです

そのジャンゴという名前はロマ族、すなわち今では差別用語として使われなくなったジプシー
その言葉で「覚醒」という意味だそうです
つまりその名前はロマ族の人間であると言うことが明確なのです

ジプシーという言葉がなぜ差別用語なのか?
それは不可触賤民という意味が語源であるからです
ジャンゴ・ラインハルトは、そのロマ族の旅芸人の一座の両親の間に生まれ、そのギターもロマ族の音楽の影響が濃厚であるのです
ラインハルトという姓はドイツ風ですが、彼は旅の空のベルギーで生まれ、その後パリ周辺の各地で育ったそうです

なぜドイツ人の歯医者が登場するのか?
なぜ彼はキャビン付きの荷馬車で移動するのか?
あの歯の模型がバネで揺れる荷馬車を見て気付かないとなりません
これもタランティーノ監督の謎かけです
あれはロマ族の旅馬車を連想させるものです
旅芸人の家を兼ねた馬車です
つまりドクター・キング・シュルツは本当はロマ族だと言っているのです
ドイツ人という設定は、ラインハルトを連想せよとの意味だと思います

なぜロマ族がアメリカにいるのか?
自由の国、アメリカだからです!
ロマ族の一部の人々は差別の厳しい欧州大陸から逃れて来たのです

なぜオリジナル版のジャンゴが棺桶を引きずるのか?
それは新大陸アメリカに於いてもなお蔑視の視線をむける連中への怒りを封印した象徴に外ならないからです
だから機関銃は棺桶の中から登場するのです

オリジナル版の人種差別の対象はメキシコ人に対してでした
ほとんどの西部劇には黒人は存在すらしていないのです
そこまで無視されていたのです

だから本作の主人公は黒人なのです
前半あのように執拗なまでに、露悪的な程に黒人差別の実態を吐き気がするほどまでに描写するのはそれ故にしているのです
アメリカの最大の人種差別は黒人への差別なのですから、これを直視しなくてどうする!
そのようなタランティーノ監督の強い意志を感じます

オリジナル版の悪人の親玉ジャクソン少佐に相当するのは、本作では農園主のカルビン・J・キャンディです
なぜキャンディという名前?
白人からすれば南部の豊かな農園主の甘い思い出だろうだからです
「風と共に去りぬ」の世界への郷愁に対する当てつけです

レオナルド・ディカプリオは惚れ惚れするほど見事にこの悪人を大袈裟に演じています
それであることで人種差別の異常性が誰の目にも視覚化されているわけです

妻のブルームヒルダへのひたむきな愛は、オリジナル版の死んだ恋人メルセデスへの無念を晴らそうとするジャンゴの純愛から由来しているのです
ドイツ語を話す、ドイツ風の名前はそのメルセデスから来たものに違いありません

本作は「続・荒野の用心棒」のリメイクとして、痛快なマカロニウエスタンの娯楽作品であるだけでなく、オリジナル版が内包していた、それこそジャンゴが引きずる棺桶の中に隠されていた、メキシコ人や女性だけにとどまらず、全ての人間を抑圧し差別する者への反発と反撃という真のテーマを取り出して表側にして高らかに主張しているのです

だから本作には棺桶は不要なのです
棺桶の中に隠すことはないのです
差別への抵抗は正当防衛なのですから

本作のジャンゴは機関銃は使いません
持って生まれた才能と鍛錬の努力で、機関銃並みの戦闘力を獲得するのです
そして、奴隷の立場に安住して差別される体制を守ろうとする黒人に対しても戦うのです

ただ抗議すだけでは駄目だ
戦う為の実力を身につけろ
そして今の立場で安住するなと言うことです

ドクターシュルツは我慢出来なかったと拳銃を撃ちます
彼こそがジャンゴです
新大陸アメリカの自由平等博愛の夢を実現させようとして撃ったのです
オリジナル版のジャンゴはその為に戦ったのです
ジャンゴとはロマ族の言葉で「覚醒」という意味です
彼は覚醒したからこそ撃ったのです

タランティーノ監督が俳優として出演しています
昔劇団にいたから自分もやりたくなった?
それもあるでしょう
でも本当は演出意図の一環だと思います
このような映画を撮っている自分だって、先祖はこうだったのだろう
だからこの映画を観る白人も、有色人種もあなた達全員が無関係ということはないのだ
そういう意図で出演しているのだと思います

現在2021年の早春です
アメリカ大統領選は終わり、心配された内戦の危機は去りました

BLMの過激な運動には懐疑的な視線でニュースを視ていました
しかし今違う視線でBLM運動を振り返っている自分がいます

彼らはジャンゴだったのだ
棺桶から機関銃を出した人々だったのだ
そのような視線に変わっているのです

何十年に一度の傑作に間違いありません
数々の映画賞を受賞するのは当然のことです

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あき240

4.5負の歴史をぶっ飛ばす映画ならではの無双劇

2020年12月8日
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鑑賞方法:VOD

悲しい

怖い

興奮

黒人奴隷制度が過酷さを増す1858年を舞台に、黒人奴隷のジャンゴと賞金稼ぎのドイツ人歯科医シュルツの2人がジャンゴの妻ブルームヒルダを救うため、残虐非道な領主カルビンキャンディのもとに向かう姿を描いた、クエンティンタランティーノ監督渾身の西部劇。

長年西部劇への憧れを公表し続けていたタランティーノ監督が放つ3時間に迫る超大作で第85回アカデミー賞において作品賞を含む5部門にノミネートし、助演男優賞と脚本賞の2部門を受賞、さらには第70回ゴールデングローブ賞でも同2部門を受賞するなど批評的な面で絶賛され、興行収入の面でもタランティーノ監督作品内で過去最高を記録するなど興行成績の面でも評価の高い作品である。

中でもタランティーノ監督前作の『イングロリアスバスターズ』での妙演も記憶に新しいクリストフヴァルツ演じるドクターキングシュルツの存在感が前作にもまして絶妙で、生死問わず賞金首を狙う冷酷無比な面や仕事の都合で同行を依頼したジャンゴの射撃の腕と愛する妻を救いたいという心意気に胸を撃たれ、元黒人奴隷の身であったジャンゴを相棒のように、時には彼の師のように、彼の父のように、一人の人間として敬意を払い平等に扱おうとする姿にハンスランダ大佐とまた違った正義心も兼ね備えた人間性も感じさせ、3年という短い期間で2度のオスカー受賞という快挙も納得の名演をみせた。

また2人のターゲットとなる極悪非道の人種差別主義者のカルビンキャンディ演じるレオナルドディカプリオの吐き気を催す邪悪な存在も必見だ。
どう見ても作中で最も悪人なのだが、当時の法は犯していない為、賞金首のように銃殺してしまうことが出来ない厄介な立場の上、奴隷同士を戦わせるマンディンゴという悪趣味な行為を心底楽しんでいて、自分の行為がどれだけ異常かを理解していないほどドス黒い悪役であるのに、その初登場時の姿に嫌悪感よりも期待感が増してしまうのが彼のすごいところである笑。
しかも中盤から終盤にかけての出演で実際のところ1時間そこらしか登場していないのに記憶に焼き付くあのイヤな笑顔笑。
2010年代のディカプリオは正統派な主人公よりクセのある役が多かった気がするが今作は特にその傾向が強かった気がする笑。

1時間弱のシュルツとジャンゴの賞金稼ぎの日々、さらに1時間超のキャンディランドの非人道的な凄惨な出来事の数々、そしてバレた2人の企み、激怒したキャンディと不本意な結末とキャンディに対する嫌悪感が爆発したシュルツの子どものようなマウントの取り合いの先に訪れる血飛沫多量の銃撃戦は見ものだ。
タランティーノ印の水気の多すぎる、まるでトマトが破裂したようなまさに血の海の惨劇でショッキングの映像であるに違いないのに特に何もグロさも感じない、段々と感性が鈍くなってくるのがタラ映画の凄いところだ笑。

マンディンゴの存在などの歴史的な正確さは曖昧な点もあるが、当時の黒人が白人も劣っているという考えが当たり前に流行していた風潮の中で黒人奴隷の出自であったジャンゴが白人を一網打尽にするという「ありえなさ」が映画的な面白さを引き出しているようであまり日本人に馴染みのある話ではないかもしれない。
しかし終盤20分のジャンゴの無双劇は笑ってしまうほど爽快だったし、大爆発した屋敷を目の前にして笑う彼は最高にクールでまさにヒーローそのものに見えた。
触れてはいけないタブーとも言える歴史を見事エンタメに昇華させたタランティーノ監督の悪趣味ながらも素晴らしい手腕に感服笑。

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オレ

4.0ニヤニヤが止まらない

2020年11月22日
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マニアすぎて天才になっちゃった映画オタクが、思う存分遊びまくったら面白い映画ができちゃった、という感じ。
もう、最初の曲が流れ始めたところからニヤニヤニヤニヤ。
その凝りっぷりと、肉片のふっ飛ばしっぷりが、痛快でした。

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UNEmi