シャドー・チェイサーのレビュー・感想・評価
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最後まで普通の青年を演じきったカビル
ブリーフケースをマクガフィンとした、何の深みもひねりもないスパイアクションもの。しかし最後まで中だるみなく楽しんで見れた。
スーパーマンから入った私にとってはなによりも普通の人間を演じていたカビルが新鮮。今となっては彼はもはや普通の人を演じる方が難しくなってるんじゃないかな。普通の人間ってどんなだっけ、みたいな。
銃の扱いも当然だめでそれでも必死で家族を救おうと奮闘する青年をうまく演じていた。最後までスーパーマンになることもなく。意外に彼の出演作の中では好印象。
あとシガニーがやってくれました。往年のエイリアンシリーズのファンも喜ぶ「カモーン!カモーン!」にはニンマリ。お年ながら見事な悪役ぶりでした。
ブルースは実は生きてました、となるのかと思いきやそれはなかったな。頭使わずに見れるので疲れてるときにはこういう作品て重宝する。配信で見るぶんには十分楽しめる作品。
家族を巻き込みすぎ
スペインを舞台にしたCIA対モサドのスパイアクション。
ブルース・ウィリスはさっさと死んじゃうしシガニー・ウィーバーは悪役、かっての名優も客寄せ役と形無しだからつくずく歳は取りたくないと思えますね。
確かに後半、レンジローバーをBMWで追い、階段を駆け抜ける「ミニミニ大作戦」のようなカーチェイスがありますから邦題にチェイサーと付けたのでしょう、原題はThe Cold Light of Day(日のさす日中はクリアに見える)なのですが、それに反して映画は暗いシーンのアクションが多くきわめて見づらいのは何なのでしょう。
スパイエージェントだって人の子だから人並みに家族を持っても悪くはないが、冒頭の家族団欒シーンを見せつけておいて突然の誘拐騒動、こんな巻き込み方は最低でしょう、息子ばかりか隠し子の娘迄巻き込むのだから陳腐な脚本。
ブリーフ・ケースの謎は明かされず仕舞い、そもそもアメリカとイスラエルは同盟国なのにCIA対モサドが殺しあうのか、反ユダヤのアメリカ人もいるってことでしょうかね。
巻き込まれ型
父マーティン(ウィリス)が警官に襲われるウィルを助ける。政府関係の仕事だとか言ったけど、実はCIAエージェントなんだ!ビックリするウィル。しかし、そんなことよりウィルの母親、弟ジョシュとその彼女の3人の家族を助けなきゃ・・・ビックリする前に、ウィルの経営する小さなコンサルタント会社が倒産したと告げられていた。ううむ、倒産しそうなときにスペイン旅行に出かけてたのか・・・
普通の巻き込まれ型のサスペンス・アクション。父の仕事は何なんだ?と疑問に思う前に、とにかく身に迫る危険を回避しなきゃ、家族を助けなきゃという一点でストーリーは進む。やがて父は殺され、ウィルは失意のどん底に陥るのだが、何しろスペイン語がさっぱりわからないので、父の携帯から頻繁に連絡を取っていた男に連絡を取る。そこで知り合った女性が実は父の愛人の娘!ウィルの妹に当たると知った。このルシア役のベロニカ・エチェーギがナタリー・ポートマン似でなかなか可愛い・・・これがこの映画での収穫だった。
CIAの中にも腐敗が進んでいた。テロリストに機密情報を横流しするとかしないとか、さっぱりわからない展開ではあったが、その情報取引の相手がイスラエルの組織であることでオブラートに包まれたようなヤワな話。そしてCIAの腐敗の根源である女ボス・キャラックをシガニー・ウィーヴァーが演じていて、怖い存在。なぜだか最後にはカーチェイスに持ち込む展開なのだが、黒い車ばかりでさっぱり掴めないのも痛い。
気軽に楽しめる作品ではあります。
家族を拉致された青年が、家族を取り戻すべく奮闘する物語。
ブルース・ウィリスが脇を固めるスパイ・アクションです。
素人の主人公が、ある切っ掛けで諜報戦に巻き込まれます。素人の彼が、プロを相手に奮闘する設定は興味と期待を持たざるを得ないものでした。
実際、幾つものピンチを必死に切り抜け家族を救おうと奔走する主人公の姿は、緊迫感を感じるもので、映画として楽しめるものでした。
ただ、全体的に中途半端で、高い評価を付けるのは躊躇います。
一番残念なのが、プロの諜報員たちの凄さが中途半端。鑑賞者としてスパイに期待してしまう「情報収集能力」や「戦闘力」を見ることが出来ません。それに対して主人公は中途半端に強く、「素人が、プロを相手に奮闘する」設定については、物足りなさを感じてしまいます。
主人公をもう少し弱くして、アイデアやアクシデント等で出し抜く・・・等の工夫があれば、基本設定が活きたと思うのですが・・・少し残念ですね。
絶対救出不可能な状況から運良く機会が巡ってきて訳の分からない構図が...
絶対救出不可能な状況から運良く機会が巡ってきて訳の分からない構図が出来上がってた
そっちが味方になるんかいっていう意外な展開だけ良かった
それにしても一般人に負けるCIAってどんだけだよ
キャストと予算の無駄遣いだ本当
真面目な駄作
自分だけ、知らないー
2021年2月28日
映画 #シャドー・チェイサー (2012年)鑑賞
ネタバレしますと、あの人、意外と早めに死んじゃいます。
そこからは、素人がプロ相手にガムシャラに戦っていくお話となります。
出演者は豪華だし、カーチェイスもよく出来てるんだけど、何となくスッキリしない作品ですね。脚本の問題?
テンポだけ良い
テンポ良く進むけど、とこどころ映像が雑だったり緊迫感無いアクションに黒幕がすぐわかる。
ブリーフケースを奪うためのカーチェイスはずが、失敗して逃げ羽目になり。ここまで主人公がポンコツな映画も珍しい。ブルース・ウィルスもクズなパパぶりもこの作品ならではじゃないかな。スカッとしない終わり方。
家族に危険が迫る秘密
ヘンリーカヴィル扮する1週間の休暇でスペインにやって来たウィルショーをブルースウィリス扮する大使館員の父マーティンが迎えに来た。母親、弟とも船で会って家族揃って団欒していた。しかし、ウィルのアメリカの会社が倒産してしまってがっかりした。気晴らしでヨットで沖へ出た。ウィルが電話を気にしてボーとしていたらブームで弟の恋人が怪我したのでウィルは泳いで街で薬を買いに行った。ウィルが戻ろうとしたらヨットは沖にいなかった。ヨットを何とか見つけたものの荒らされていてヨットには家族がひとりもいなくなっていた。果たしてウィルの家族は何処へ消えてしまったのか? 実はウィルの父には秘密があった。通常秘密は誰にでもありそうだけど、家族に危険が迫る様な秘密はかなわんね。基本的にブルースウィリスが出て来る映画は重みがあって面白いんだけど、今回は登場シーンは前1/4だけだったね。
今一つ。普通。
暇つぶしに見た割には面白かったけど、深みがない。
見所は何?ってな感じ。配役が豪華な所は楽しめたけど、脚本が薄くて、アクションも地味目。映像が散らかり過ぎて誰が何してどうなってるのかわからなくなる。
結局、モサドのバッグの中身はなんだったのか、種明かしもなし。ブルースウィルスは早めにタヒんじゃったし。
父親の浮気で妹がいた事だけ心に残った。
災難な休暇
戻ってみたらヨットが無かった…。
そこまでのカメラワークやサスペンス感はとても良かったのですが、その後は製作者が変わったのかと思うくらい徐々に雑になって行きました。
堅物親父が残したトラブルを、素人の長男が解決していく過程で、父親の素性や腹違いの妹の存在を知る羽目に(>_<)。
守るために家族を欺き続けるという設定はよくありますが、こういう事態になった時、全く何も知らされていないというのも困るもんですね。知らなくても酷い目に遭うし。
結局一番最初に接触してきたモサドのリーダーに監禁されていた方が楽だったかも(^_^;)。
途中までは民間人にバレないように活動していたCIAも、後半投げやりなのか、人前で民間人を撃ち始めます(^_^;)。モサドも夜間とはいえ、大勢あの姿で街に繰り出したら相当目立ちますよね。
会社の倒産どうなるのかしら。息子も父譲りでCIAの素質がありそうですが。
まだ鋼鉄じゃない男
「マン・オブ・スティール」の新スーパーマン、ヘンリー・カヴィルが、その大抜擢前に主演した2012年のサスペンス・アクション。
スペインのリゾート地にやって来たウィルは家族と再会。しかし程なく、家族が何者かに誘拐される。父が国家機密の仕事に携わっている事を知り、やがて父は凶弾に倒れ、ウィルも命を狙われる…。
典型的な巻き込まれ&陰謀モノ。
父親役にブルース・ウィリス、敵の黒幕にシガニー・ウィーヴァーという大物が脇を固め、幾ら何でも多少は何か捻りや新鮮味があるのだろうと思ったら、全くナシ!
異国の地で言葉は通じず孤立無援…序盤こそはハラハラするが、後はアクションもサスペンスも平凡で盛り上がらず、こぢんまりとした内容に。
悲しいかな、二大スターの無駄遣い。
ブルース・ウィリスのよくある“小遣い稼ぎ出演”の一本。
シガニー・ウィーヴァーも最近、地味な脇役出演続く。「宇宙人ポール」「キャビン」「ミッシングID」…。
ヘンリー・カヴィルが更なるブレイクした時、こんな作品に出てました…的な感じで紹介されたり??
雑把
ストーリーは雑把。
設定の詰めが甘く、裏の世界が表に出てくる時の『裏の世界は確かに存在しているんだよ!』という説得力がない。
アクション演出も
モサド活躍もせずに簡単にやられる……弱いなーとか、至る所での銃の構え方が、ださいなーとか
カッコいい!!というよりもなんかなー、という感じ。
両手で持てよ!!外すくらいなら!
片手で撃って当てようとするなって突っ込めます。かっこつけてるから外すんだよ。
ストーリー中は、ずっと逃げます。逃げる途中で暴行もされます。
その暴行。
中盤までガンガン傷がついていた主人公の顔。ある時期から全くはれ上がりも擦り傷も切り傷もつきません。
俳優との契約かなんかの都合ですか?
イケメンだからあんまりイケメン具合が台無しの演出だと困るからでしょうか?
散々殴られているのに、あれ?おかしいな、と目を疑います。
敵役が殴られて腫れ上がった顔が映るシーンでは容赦なくぼこぼこだったので、「これくらい、腫れないとやっぱりおかしいよな……」と。
クルーザーでバカンスに出て、言葉が分からない土地で、ハプニングに巻き込まれる。その前半30分までが一番ワクワクしたけど、
その後は……お察しです。
まあ、みてもいいのでは。
パズルを解いていくように観客をじらしながらワンシーンごとにヒントを小出ししていく、キーアイテムの争奪戦が見物です。
文字通り、クライムサスペンスに定番と言える、キーアイテムの争奪戦が描かれる作品。どんな凡庸なシナリオでもキーアイテムの争奪が加われば、謎のアイテムが敵味方に奪い奪われるハラハラドキドキの映像となり、それになりに盛り上がるものです。そういう既視感はあるものの、他の作品と違う点として、主人公がキーアイテムの争奪戦の完全な部外者であり、巻き込まれるということと。
予想外のところから巻き込まれて、キーアイテムの争奪戦の当事者になってしまうミステリアスな展開は、『その男ヴァン・ダム』でも同様な手腕を発揮したフランス人監督、メクリ監督ならではの演出でしょう。
ラストの壮絶なカーチェイスと相まってなかなか楽しませてくれました。けれども★一つ落としたのは、ブルース・ウィルスへの不満です。冒頭で久々に警官とのアクションを披露してくれて、今回は老体にむち打ってやってくれるのかと思いきや、早々に暗殺されてスクリーンからいなくなってしまいます。最近の彼は、殆どアクションをやりません。『エクスペンダブルズ2』だって、マシンガンを吹っ飛ばすだけ。58歳で肉弾戦を披露したシルベスター・スタローンの爪の垢を煎じて飲ませてやりたいと思います。ただ役者としてギャラを稼ぐだけなら、引退宣言を出してからがいいのではないかと思うくらいですね。
脱線しましたが、冒頭、主人公のショーは久々に家族と再会して、スペインの海岸でヨットクルージングを楽しんでいました。ショーの経営する会社が倒産とか、父親マーティンとの関係が長年うまく行っていないところなど、少し前振りが冗長に語られるところは退屈でした。
しかし、そんな家族との気まずさから、街へ気晴らしに買い物に出たところから、俄然面白くなってきます。なんとヨットに戻ってみると誰もいません。街へ戻って、警察に向かおうとすると、今度は警官殺しの容疑で、警官が逮捕しようと向かってくるではありませんか。観客もショーも何が起こったのか、全く謎、聖天の霹靂とは、まさにこのことです。
そんな窮地を救ったのが、突然現れた父親のマーティンでした。彼は大使館勤務は表向きで、実はCIAの工作員であることを告白。しかし、家族の誘拐の理由については、機密事項であることを理由に全く説明しようとしません。そんなショーを誘って、協力を得るためにマーティンは、CIAの同僚ジーン・キャラックと会うもののその直後に、正体不明の人物から狙撃されて、マーティンは死んでしまいます。
後に残されたショーにとって、唯一の手かがりは、父が残した携帯電話と、ジーンとのやり取りで聞こえてきた“ブリーフケースを奪われた連中だ。24時間以内に返さないと家族が殺される”という会話でした。
一度は大使館に頼ろうとするショーでしたが、反対に警官殺しの容疑を掛けられて拘束されそうになります。大使館を何とか脱出しても、外では地元警察がショー逮捕の大捜査網で追いかけてきて、さらにはマーティンを殺害した犯人からも狙撃を受けられます。そして、家族を誘拐した一味もショーを拉致しようと襲ってくるのでした。
いきなりたたみ掛けるように何を信じていいのか解らないカオスに陥ってしまうところが、本作の序盤の見どころでしょう。
けれどもショーは、挫けません。マーティンが残した履歴を頼りに、真相を知る人物に辿りつくも、そこにはジーンの手先が先回りして襲撃してきます。まるで、女ターミネイターのように、ジーンはショーの行く先々に表れて、ブリーフケースの秘密を知る人物とショーの抹殺を図ろうとするのでした。
一方、家族を誘拐した犯人からもマーティンの携帯に脅しの電話が入ります。“ブリーフケースか、家族の命のどちらかだ。午後6時に太陽の門に来い”と全く聞き耳持たずにまくし立てます。そう言われても、なんのこっちゃ全然解らないのにね。どんな事情か、キーアイテムのネタバレしていく過程は、パズルを解いていくように観客をじらしながらワンシーンごとにヒントを小出ししていくので、次第にストーリーに釘付けとなりました。その後家族を誘拐した一味と遭遇して、やっと一味がモサドであり、ジーンのチームがモサドの情報機密をネコハバして、国際テロ組織に売り飛ばそうとしたことが事件のあらましだったようです。それを裏切って、モサドに返そうとしたので、マーティンは消されたのでした。そこで疑問なのは、全てを知っているモサドはなんでマーティンの家族を誘拐するという手の込んだことをするのかということです。直接ジーンを確保して、拷問すれば早かったはずなのに(^^ゞ
それでもモサドは、素人のショーをジーンをおびき出すネタに扱い、家族を帰そうとしません。仕方なく、ショーはジーンから、ブリーフケースを奪うべく、自分の命を狙いに来たジーンを逆に追走するのでした。
ラストのカーチェイスは、見応えたっぷり、逆走行は当たり前、階段を火花をちらしながら駆け下りたり、手に汗握るシーンの連続です。ジーンを追っていたはずのショーが
逆に切れたジーンに追われたりで、見せ方も趣向に富んでいました。
本作で、数々のスリリングなアクションシーンを見せ付けたヘンリー・カヴィルは、華もあり、切れもあるので、これからのアクション映画の中心的スターとしてきっと君臨することになるでしょう。重ねていいますが、老兵は静かに去るべし!ですね。
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