劇場公開日 2013年7月27日

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「ビッチ、あばずれ、はすっぱ」ペーパーボーイ 真夏の引力 xtc4241さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5ビッチ、あばずれ、はすっぱ

2013年7月29日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

興奮

ニコール・キッドマンのファンだったのだが、
ニコラス・ケイジと共演したアウトブレークがあまりの
出来だったので、もう興味を失ってしまう寸前だった。
僕はこの映画にかけていたのだ。
そうしたら、なんとその期待に大いに応えているニコール・
キッドマンがいるではないか!
彼女自身「(正確ではないが)主流じゃない映画に興味をもってるの。
だから、この映画のオファーが来たとき、考えたけど、やってみたいと
思ったの」と女優魂に火をつけたようだ。

ニコール・キッドマンはやってくれている。
ビッチ、あばずれ、はすっぱな女シャーロットの役になりきった。
この映画は全員が日頃の役を取っ払って、ちょっと異常なやつを
やっているのだが、やっぱりニコール・キッドマンのそれがすごい。
刑務所の面会室で人目をはばからす見せる恍惚の表情、
なんで刺されたかは意味不明だが、くらげに刺された主人公に
おしっこをかけるシーン
刑務所から出てきた男の欲望に、100%答えようとするシーン。
すべてが刺激的。
まあ、そこまでやらなくてもとちょっとは思ったが、
乗ってしまった船、突き詰めていけば、こうなるんろうな。
まだまだ脇役はイヤよというようなニコールキッドマンの
役者魂が心底、カッコいいと思った。

「ペーパーボーイ」は真夏の汗と血の匂いが
むんむんするするような快作ではなく「怪作」というべきだろう。
フジロックから帰ったその日の午後、居眠りが懸念されたが、
それを打ち破って、最後までしっかり見たのだった。

xtc4241