劇場公開日 2013年9月28日

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そして父になるのレビュー・感想・評価

全217件中、181~200件目を表示

3.5血か!?時間か!?

2013年10月17日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

難しい

とても重いテーマで、哀しく罪深い話だなぁと感じました。
血の繋がりか、それとも過ごした時間なのか…。
難しいですね。
6年という月日が流れたわけだから、そう簡単には馴染めないだろうし、ましてこれほど生活環境が違うとなればなおさらだろう。なるほどいかにもカンヌで賞を獲りそうな考えさせられる作品でした。
出演者も良かったですね。心配していた樹木希林の演技も抑え目で邪魔になってなかったのでホッとした。
今年の賞レースに出てくるのは間違いないだろうけど、じゃあ本作が今年ベストかと聞かれるとどうかな?
私としては、ラストの選択がイマイチ気に入らなかった。
情緒に流されたと感じたからだ。良多は子供のためというより自分のために行動してしまったのではないだろうか…。

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harukita

4.5家族の絆の本質を問いかけた傑作

2013年10月17日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

知的

難しい

大事なのは、血なのか過ごした時間なのか。
論理的に考えれば勿論血なのでしょうが、人間の情に訴えかければそれは当然過ごした時間となる訳で・・・。

そんな普遍的なテーマを、是枝監督は一体どう描いたのか、期待して鑑賞しましたが・・・なるほど、そう来ましたか!
重きを置いたのは、どちらを選択するかではなく、タイトル通り「そして父になる」ことだったのですね。
主人公が、父親としても人間としても成長していく姿には、とにかく心震わされました!

是枝監督特有の子供達に自然な演技をさせる演出法と、主演に父親臭が全く漂わない福山雅治を起用したのが、実に面白い化学反応をみせた秀作でしたね。

福山雅治(野々宮良多)・・・人生の勝ち組、イケメン、エリート、傲慢な性格、見る者が嫌悪感を抱くにはこれ以上ない適役でした。
だからこそ、本当の父になっていく姿には心動かされましたね。

尾野真千子(みどり)・・・健気にエリート夫を支える姿が印象的な前半とは対照的に、後半は子供を思う強い女性へと大変貌を遂げました。
奥さんとしてもお母さんとしても女性としても、ほぼ完璧でしょう!しかも美しい・・・。

二宮慶多(慶多)・・・つぶらな瞳が印象的な可愛らしい少年でした。
何かと素直で優しくて我慢強い性格は、確かに良多とは間逆のタイプでしたね。
きっと親ならば、こんな子供が欲しいよね・・・と思わされること必至。

リリー・フランキー(斎木雄大)・・・金は無くとも、子供思いでとにかく底抜けに明るい父親でした。
見た目も性格も福山パパとは対照的な良い父親でしたが、妙にガサツな感じは私もちょっと苦手かも。

真木よう子(ゆかり)・・・まさに肝っ玉母さん。しかも美しい!
子供からしたら、絶対自慢の母親ですよね。こんな母さんの為ならば、何かと頑張れるような気がします(笑)

黄升げん(琉晴)・・・わんぱくだけど、弟妹思い。「何で?」が印象的な少年でした。明るい家庭に育ったら、きっとこんな感じで育つでしょう。 ただ、躾がなってないのはちょっと・・・って、子供はこれが普通か。

樹木希林(みどりの母)・・・安定のおばあちゃん演技。今回は、いつもより控えめな存在感でしたね。

夏八木勲、風吹ジュン(野々宮良輔、のぶ子)・・・良多の父親、義母と考えれば、完璧なるキャスティング、演技でしたね。さすがです。

中村ゆり(看護師)・・・美しすぎる犯罪者。希薄すぎる謝罪の意が、見る者を本当にイラっとさせました。 でも、美しいね。

慶多、琉晴が大人になった時、それぞれどんな思いが込み上げるのでしょうか・・・。

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シュナイダー

4.0見る人の経験や感受性が大きく関わる作品

2013年10月17日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

知的

幸せ

是枝監督がもうこんな福山雅治は見たくないというギリギリのラインを探ったイヤミな奴を主人公にしたとおっしゃられていたが見た感想は普通の人じゃん!!当たり前の言動じゃん!!ということ。仕事から帰ってきて息子のピアノを見てあげるなんてむしろ凄いよ。
物語的には主人公に据えるにはたしかにリスキーだしリリーさんがキャラ勝ちでむしろ立ってる!と思うかもしれない。
でもこれを現実世界に置き換えたらみんな仙人みたいにならなきゃいけない。
リリーさんご本人が言っていたがまさにこの雄大という父親はファンタジーだ。実際にあのご主人がいて内外装ぼろぼろの家に住まい、ろくな稼ぎのない夫に子供を任せて自分は安いパートで家計を支えていたら妻は出口のない迷路のような気分で毎日を過ごし、いつしかキレるし出て行くかもしれない。実際ならそんな人多いと思う。子供たちは親が思うより早く成長して行くので経済面が重くのしかかる心労の日々はどのようなものだろう。これ幸いと慰謝料の計算ばっかりしてるんじゃないよ!!・・・とは思いつつ物語としてのセオリーに操られてまんまとこのろくでなしの父になぜかやられてしまうのは痛い・・・。
それよりも、必死に働く人を駄目みたいに扱えるかな?できないでしょ?!て感じ。一緒に見に行った主人は冒頭で既に怒りが先にきてしまったみたいでまともにストーリーが頭に入らないくらい怒っているのが傍目に感じられて私ははらはらしながらの鑑賞となってしまった・・・。(うちの主人は猛烈な仕事人なのでね)
現実、共働きのご夫婦が多いご時勢でこれを見たら夫婦共に子供と接する時間は食事とお風呂などのお世話のみ。休日に全員が揃うのは土日祝日でも少し難しいという家庭ならもはや救いもない思い。保育園任せで人に育てて貰ってたらあかんやろ?自分にしかできへんことあるんちゃうか?と雄大に叱られそうだ。こんなこと上から言われたらまさにふざけんな!!て感じ。良多は言動はアレだが人の助言はすんなり受け入れる場面がそこかしこにあってなおさらそこが温度感のない父親に少し人間味をだしてくれててそこがいい。

でも、これはあくまでもドキュメンタリーでもなく普通の人が普通に悩み、苦しみ、答えが出ない煩悶を繰り返す序章にたった物語。本編は映画が終わった後に鑑賞した人々の心の中で続いて行く。

あまりにリアルで演技を超えた感情や動きが見られ、それが胸に迫り、痛いくらいひりひりする瞬間がちりばめられている。これは間違いなく出演者の誰もが世界で認知され後世に名作の一本として残っていく代表作となったことは必至だ。目線や子供に添える手、妻を支える手、子が親を求める気持ちなどの表現がリアルすぎる。この家族の傍らで静かに寄り添い、息を殺して見つめる感覚に陥る。こらえきれずに落涙してしまう。何日も心を支配された映画は久しぶりに見た。

福山雅治というエンタメの申し子のようなアイコンがいるだけにテレビドラマ版ガリレオのような刺激を求めていたり、是枝監督作品に初めてお目にかかる人はいささか戸惑い、多くを語らず詩的で色んなものを孕んだ行間の余白を読ませる・・・そんな大人の世界観にはもはや理解不能で問われているものに追いつけない。
今は向かなくても自分の人生経験が違うステイタスに変わった時点で何回と無く見返したらいい。ありきたりな表現をすると見るたびに心に響く部分が違うだろう。
つまり、作品が見る人を選んでいる。

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conichan

3.0モヤっと…

2013年10月14日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

ワザとなのか?浅い…同じ事を言いたいなら、八日目の蝉の方が胸に迫る。切なさだったら三丁目の夕日かなあ。見ていて田舎の鼠と都会の鼠とか思い出したり…映画でなくてドラマだったらいいかもしれない。笑えないし、おもいっきりは泣けない、モヤっとした映画だった。ただ、福山雅治とリリーフランキーの演技は秀逸。

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ころけーしょん

4.0深い

2013年10月14日
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鑑賞方法:映画館

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観てよかった。子供はいないので親目線で重ねるのは難しいかなぁと思ったけどそんな事は関係なく考えさせられる深いお話しでした。

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yucco

3.0最後が・・・

2013年10月13日
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泣ける

笑える

楽しい

レディーフランキーがとてもいいお父さんで、レディーフランキーにすごく憧れました。(^-^)
福山さんがとても仕事熱心でよかったんですけど、やっぱり仕事だけではダメなんだと思いました。やっぱり家族は大切にした方がいいですね。(^-^)

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★レディー・フランキー☆

4.5子役の自然な演技

2013年10月13日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

誰も知らないでもそうだったように是枝さんは子役を自然に演技させるのがうまい。

そして、脇役の樹木希林、夏八木勲、風吹ジュンとこの映画を引き立てていた。

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チープインパクト

3.0うーんσ(^_^;)

2013年10月12日
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鑑賞方法:映画館

単純

もう少し、子供目線の場面あってもよかったかな?福山雅治が主人公だから、多くスクリーン出ますが、母親の2人にもスポット必要あって、物語が面白くなると思いました。

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てんてんまる

2.0よくわかりませんでした。

2013年10月11日
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単純

本日、夫と観に行って参りました。
カンヌ映画祭とのこと、もっと感動ポイントがあると思いましたが、何だか残念な終わり方で、途中もずっと単調なので、鑑賞しただけで疲れてしまいました…。

もし、私が子供を取り違えられたら、はっきり言って十月十日お腹で育んだ命を、お腹を痛めて産んだ我が子を返して!!っていう思いも沸いてくると思います。
だって、自分の育ててきた我が子は、全くの他人が産んだ子、やっぱりそこで大きなショックと苦悩を抱えるでしょう。
そこら辺の母親の描写がもっと欲しかったです。
父が主人公ですから、母親の描写が霞んでしまうのは仕方ないかもしれませんが。。。
6年という共に過ごした歳月も、実際にお子様がいらっしゃる方には、想像だけでかなり感情移入出来るかもしれません。
しかし、その歳月も、実際に親でなかったら分かりにくい。
カールじいさんの冒頭の音楽だけで魅せる成長描写のような、産まれたとき&育ってきた6年の思い出の描写もあれば、感情移入出来たかもしれません。
また、映画でなく、ドラマであれば、そこら辺の描写も時間的に出来ると思うので、その方が『とんび』のように、泣ける感動的な大作ドラマになったかも、と思います。

私には、育てた子供の方が可愛くて、自分がお腹痛めて産んだ子に対する愛情があまり感じられず、出産ってそんなものなのかな…、
親子の血の繋がりってそんなに大切ではないのかしら…と、そこら辺が軽く感じられたので、皆さんとは違う見解でガッカリしてしまいました。

これは、私が今赤ちゃんを欲しくて妊娠を心待ちにしているからなのかもしれません。

産まれてから観たらまた違う見方で観られるのかもしれないです。

けれど、隣で観ていた主人も、期待ハズレと言っていたので、思い切り感情移入できる方には、素晴らしい映画で、そこまでっていう方には、結構微妙な映画なのかもしれないです。

以前観た『オオカミおとこの雨と雪』のような後味で、単調さと今いち良く分からないラストに消化不良です。

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友里

3.5結末が気になって、先行上映で見てきました。

2013年10月11日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

福山雅治の「仕事ばかりに専念して、子供に、子育てに不器用な父親」役は、好演でした。
本人も結婚なさってないから、演技というよりも、素に近いのかも

後半バタバタと展開する箇所もありますが、
全体的には、いい映画だったと思います。

映画だけでは、語られてない箇所(ちょっとした仕草や会話で推測くらいなら可能。)などがあり、小説版も読みたくなりました。

私も父親になったからか、いろいろ考えさせられる映画です。

自分だったら、どうしようか…?といった風に

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瀬波

1.0映画として観るには物足りない

2013年10月9日
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鑑賞方法:映画館

単純

物足りないと感じた理
・ドラマであれば良いが、映画館で観る施の感動は無かった
ストーリーは良いが、中段でのだれ方に残念です。
感動出来るのは最後の10分だけ
予想どうりの結末

・カメラワーク
全体的に雑過ぎる、映画に向いていないカメラワーク
え、ここでこのピント合わせ?や、露出が合わずで全く表情が見えないシーン、明らかにピントが合っていないシーンあり。

見せ方が変われば、もっと心から出演者の言葉以外の表情表現が観れたと思うと、残念です。

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たかやん

4.0地味だけど深い

2013年10月9日
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鑑賞方法:映画館

難しい

はじめのほう、話の展開の仕方がすっとはいりすぎて、どーなのかなと思いましたが、映画のテンポはゆっくり、単調な感じで地味な感じ。でもずっしりと深みがある内容で、面白かったです。
ただカンヌで注目されて期待大だったせいか、面白かったな〜くらいの印象でした。

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ajun

4.5父親になってからもう1回みる

2013年10月9日
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鑑賞方法:映画館

難しい

 鑑賞後、何も言えない完璧な映画だと思いました。僕なりの答えをしばらく考えましたが、それでも答えが出ませんでした。自分がもし小学1年生の父親でこの映画を見たら、トラウマになるだろうなっと思いました。脚本のつくり、特に双方の家族の社会におけるディティールなんかは演出もプラスされて、すごいなぁと思いました。子供の演技は今までの作品から比べると少し芝居臭いところがあったと思いました。

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F.M.Revolution

3.0良いドラマ

2013年10月8日
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鑑賞方法:映画館

単純

夫婦で鑑賞しましたが、前評判で期待が大きすぎたせいか特に感動なし。
妻は横で涙・涙・涙でしたが、男の私には予想通りの当り前な展開でした。
あの様な状況なら誰でもあんな状態になるでしょう。
それを普通に表現されていた映画。
普通のテレビドラマと変わらない感じ。
普通の展開で、中途半端な終わり方。

最後に出演者名がスクリーンに出ますが、
普通は、そこで退館すり人が多いのに、
この映画は、そんな人が少なかったです。
感動したと言うより、終わり方が中途半端なので、
その後にまだ何かあると思った人が多かったからだと思います。
それでも何もなく終わったので、皆さんは普通に退館していました。

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legacy

4.5さすがの是枝クオリティ

2013年10月8日
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泣ける

知的

「横道世之介」が今年のダントツと思っていたところに、大人の貫禄が登場。とはいえもう是枝監督の新作はネタを聞くだけでドキドキ感はまったくないので正直観るかどうか迷ったけど、観れば観たで破綻のない堂々とした映画でした。淡い色、淡い音楽、力を抜いた芝居、こどもたちの自然な振る舞い、、、

いなくなった子供の痕跡、それは死んだ人のようで、幽霊のようで、そこが泣き所ということもしっかり理解されている。あと淡くはあるが、両夫婦のここまでかというコントラスト。福山一家のザ・東京ハイセンスの描き方が画一的ではあるけど、こういう東京の表情をしっかり描く映画は東宝デート映画などでは鼻くそ程も期待できないので、まあ、観てよかったな、と。熟練すぎてなんかつまらなくはあるが……

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ONI

3.0ちょっと残念・・・。

2013年10月7日
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鑑賞方法:映画館

難しい

妻と一緒にこの映画を鑑賞しました。妻は感動したらしいです。(女性が観るのと男性が観るのでは感じ方が違うかもしれませんね。)

なんだか、細かいところが端折られていて、「えっ、何でそこはそうなるの?」というところが何箇所もありました。気になりだしたら考え込むたちなので、最後まで映画を楽しむことができませんでした。

素人にはわからない、是枝監督の演出が隠されているのでしょうね。それにしても、端折りすぎです。もう少し、納得したかった。

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フェイタン2014

3.5徹底的に考え抜くこと。

2013年10月6日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

今は亡き、ギリシアの映画監督、テオ・アンゲロプロスが、いい映画を作るにはどうしたらいいか、との問いに、「徹底的に考え抜くことだ」と云い切っています。この映画を観終わってから、このことばを思い出しました。
 突然、現れる、裁判の場面がありました。そのなかで、女性看護師が妬みから、わざと子供を交換したと告白しています。エリートサラリーマンの福山雅治の幸せそうな家庭を妬んだらしいのですが、いかんせん、唐突すぎます。もう一方の被害者であったリリー・フランキーに対して、この看護師がどのような気持ちを持っていたのかは一切、語られていませんでした。それから、尾野真千子の出身地が群馬県でリリー・フランキー一家も群馬在住ということでしたが、リリー・フランキ―一家のことばには、どこか関西弁の匂いがしました。リリー・フランキーも真木よう子も関西出身で途中から群馬に移住したのでしょうか。よく判りません。最後になって、福山雅治が息子が撮っていた写真を見て、涙し、腹を固める場面がありますが、あれしきのことで、一度、決めたことが根本から崩れるのでしょうか。私には疑問です。また、リリー・フランキ―が育てた子供が事あるごとに「オ―・マイ・ガ―」(oh my God と云う事なのでしょう)を連発していましたが、今の日本でそんなことを云う子供はまず、いないでしょう。インターナショナルスクールにでも行っている設定だったのでしょうか。大きな違和感を感じました。
 テーマ、役者と、いい素材がそろっていただけに、散見される破綻した箇所には失望しました。前述のように脚本にかなりの難があるのです。詰めが甘いのです。そうは云っても、一見の価値はある映画です。これから、観に行こうと考えている方は、全国共通鑑賞券1300円をお求めになってから行かれた方が良いかと思われます。当日券1700円では、ちょっと高いかな。

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bashiba

5.0小学1年生の父親です

2013年10月5日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

知的

幸せ

これだけ、映画を見終わった後に考えて、話して、思い返したい映画に出会ったことはありません。アクション映画の見終わった爽快感、喜劇の見終わった後など、この映画は全く違う後味を自分に残しました。出演者一人一人の簡単な紹介で、この人生ドラマは鑑賞した人にとてつもない問題提起をしてくれました。本当に出会えて良かったと思う映画です。

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オリオンオージー

3.5よかった。でも期待通り

2013年10月3日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

幸せ

もう言うまでもなく感動したけれど
この物語で子どもが出てきて・・・というパターン通り、
期待値を上回れなかったのは残念かな。

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catchy

5.0血か過ごした時間か、それとも子供の意思か…見た人それぞれ考えさせられる

2013年10月3日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

知的

幸せ

見たかった映画である。
カンヌで賞を穫ったからではなく、是枝監督の次回作が決まった時から心待ちにしていた。

子供の取り違え。
お昼のドロドロ愛憎劇で展開しそうな題材を、ここまでの作品に昇華させたのは、何より是枝演出に尽きる。
淡々と描きながらも、役者たちの感情を丁寧にすくい上げ、見る者の心を揺さぶる。

子供にもドライに接し、冷淡で嫌みすら感じる勝ち組エリート。その一方で苦悩し、不器用な父の愛を感じさせる。スーパー人気者で近寄りがたいオーラを出しつつも、良い人柄が伝わってくる福山雅治の雰囲気が巧く活かされ、この役に合っていたと思う。
リリー・フランキーは全く対称的な父親像を演じ、見る者に理想的な父親像とは?…と問い掛ける美味しい役所。「凶悪」での演技も評判のようで、年末、多くの賞を手にする事だろう。
真木よう子の肝っ玉母さんもイイが、印象に残ったのは、尾野真千子。良妻賢母故の悲しみと夫への不信感を募らせる抑えた演技は出色だった。
そして今回も是枝演出は、子供たちから自然な姿を引き出している。特に慶多少年の無垢な瞳は忘れられない。

こういう事例は戦後には稀にあったそうだが、現在も全く無いと言い切れないらしい。
その場合、100%交換すると言う。
まだ子供が居ない自分からしてみれば、血か過ごした時間か、どっちが大事かなんて無責任な事は言えない。
実の親子の繋がりは深い。しかし、血の繋がりの無い親子の関係だって深い。実の親子以上の時だってある。よく映画でも描かれる。
共に過ごした時間は尊い。とは言え、やはり同じ血を分けた子。その血に熱く強いものを感じてしまう筈。
ならば、子供の意思は? 子供はどちらを望み、子供にとってどちらが幸せなのか。
一番大事なのは子供の意思ではないのか。例えそれが、当事者の親にとって悲しく、いたたまれないものになっても。子供の将来を思うなら。
明確な答えなど無い。見た人それぞれ思いを馳せ、考えさせられる、良き映画だった。

最後に…
本作はハリウッドでのリメイクが決まった。
わざわざリメイクする必要があるのだろうか。
関係者はリメイクに喜んでいるようだが、本当に名誉なのはオリジナルのまま公開される事。
関係者はもっと自分たちの作品に自信を持って欲しい。充分、世界に通用する映画なのだから。

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近大
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