「どうすれば父になれるのか」そして父になる いもりりさんの映画レビュー(感想・評価)
どうすれば父になれるのか
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血が繋がっていれば父なのか、一緒に暮らしていれば父なのか。
子どもの「父になる」ためには何があればいいのか。
都会暮らしのエリートビジネスマンだが子をかまわない父と、
田舎のうらぶれた電気屋だが子煩悩な父との対比を中心に、
親子の関係について、色々な角度から丁寧に描写した作品。
割り切れない親の葛藤や、
もっとグチャグチャになっている子どもの気持ちが
ストレートに伝わってくる。とても考えさせる映画。
いっそのこと2人ともパパで!とも思うが、そう単純な話でもないか。
割り切れない話だから割り切れない結論になる。そりゃそうか。
話の本筋ではないが、福山雅治に地方勤務を命じるところも興味深い。
「訴訟沙汰になったから左遷」というステレオタイプな対応は最近では薄まってきており、
確かに「時代が違う」。
この部分に限らず、お受験塾とか、
ちょこちょこと現代社会への問題提起があり、その意味でも秀逸な作品。
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