「よくわかりませんでした。」そして父になる 友里さんの映画レビュー(感想・評価)
よくわかりませんでした。
本日、夫と観に行って参りました。
カンヌ映画祭とのこと、もっと感動ポイントがあると思いましたが、何だか残念な終わり方で、途中もずっと単調なので、鑑賞しただけで疲れてしまいました…。
もし、私が子供を取り違えられたら、はっきり言って十月十日お腹で育んだ命を、お腹を痛めて産んだ我が子を返して!!っていう思いも沸いてくると思います。
だって、自分の育ててきた我が子は、全くの他人が産んだ子、やっぱりそこで大きなショックと苦悩を抱えるでしょう。
そこら辺の母親の描写がもっと欲しかったです。
父が主人公ですから、母親の描写が霞んでしまうのは仕方ないかもしれませんが。。。
6年という共に過ごした歳月も、実際にお子様がいらっしゃる方には、想像だけでかなり感情移入出来るかもしれません。
しかし、その歳月も、実際に親でなかったら分かりにくい。
カールじいさんの冒頭の音楽だけで魅せる成長描写のような、産まれたとき&育ってきた6年の思い出の描写もあれば、感情移入出来たかもしれません。
また、映画でなく、ドラマであれば、そこら辺の描写も時間的に出来ると思うので、その方が『とんび』のように、泣ける感動的な大作ドラマになったかも、と思います。
私には、育てた子供の方が可愛くて、自分がお腹痛めて産んだ子に対する愛情があまり感じられず、出産ってそんなものなのかな…、
親子の血の繋がりってそんなに大切ではないのかしら…と、そこら辺が軽く感じられたので、皆さんとは違う見解でガッカリしてしまいました。
これは、私が今赤ちゃんを欲しくて妊娠を心待ちにしているからなのかもしれません。
産まれてから観たらまた違う見方で観られるのかもしれないです。
けれど、隣で観ていた主人も、期待ハズレと言っていたので、思い切り感情移入できる方には、素晴らしい映画で、そこまでっていう方には、結構微妙な映画なのかもしれないです。
以前観た『オオカミおとこの雨と雪』のような後味で、単調さと今いち良く分からないラストに消化不良です。