劇場公開日 2013年9月28日

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「泣けるなぁ。4人の親と子供が、健気です」そして父になる Marikoさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0泣けるなぁ。4人の親と子供が、健気です

2021年5月29日
iPhoneアプリから投稿

今まで大切に育ててきた6歳の息子が、実は産院で取り違えられた他人の子供だということがわかり、さぁ、どうする・・・と双方の家族が翻弄されるというストーリー。

エリート夫婦に福山雅治と尾野真知子、下町の電気屋の夫婦にリリーフランキーと真木よう子。
このままがいいのか、それともやはり元の親に戻す方がいいのか・・・
話し合い、やはり交換する方向で、とりあえず週末だけ新しい子供と過ごすそれぞれの家族。

かわいそうなのは子供です。急に預けられてもわけわかんないよね…
急に、私たちがほんとのパパとママなんだ、と言われても…

結末はあえてここに書きませんが、子供がいる人には心がズキンときてたまらない映画です。

でも、でも、取り違いはもちろんあってはならない事で悲劇には違いないんですが、この事があったことで、この4人の親は、人として、親として、家族として、すごく深みが出て、絆が深まって、あらためて愛を知ることができたのは間違いない。
(あの看護師には怒りしか感じない… どうしても同情できなかった)

私は母親の立場としてやっぱり観るので、真木よう子と尾野真知子が困惑しながらも目の前の子を一生懸命愛して世話する健気な姿に胸打たれ、2人が河原で抱き合うシーンに涙でした。母は強し、愛深し。やっぱり男と違ってお腹痛めて産んでるからなぁ。

福山雅治の演技も結構好きなんですよね。淡々としてるけど、ふとした時にグッときます。
最初はほんとに嫌な人で、上から目線で自信家で、冷たい感じなんだけど、もちろん彼も悩み苦悩してるわけで。。。
ちゃんと息子と向き合うラストには泣かされました。

リリーさんの、子供と転げ回って遊ぶ庶民的な父も好きだし。
そうそう、今は亡き樹木希林さんが祖母役で出てますが、あのフワッとした感じ大好きです。
「昔はねぇ、戦争の時、孤児になって貰われたり親戚の子を引き取ったり、そりゃあ色々あったんだよ」って。

家族ってなんだろう。
血のつながりって、なんだろう。

良い映画です。

さすが「万引き家族」の是枝監督。
「海街Diary」も良かったけど、是枝さんは家族のコアな部分に迫るのが上手い!!鋭い!!

次回作ではソン・ガンホさん主演とのこと。楽しみです!

Mariko
Marikoさんのコメント
2021年5月30日

ありがとうございます

Mariko
NOBUさんのコメント
2021年5月30日

おはようございます。
 優しきお言葉、有難うございます。
 素直に嬉しいです。
 これからも宜しくお願いいたします。

NOBU
Marikoさんのコメント
2021年5月30日

NOBUさん、コメントありがとうございます。

…そうですか、そんな事があったのですね。立ち止まる事ができてよかったですね^^

親も人間ですから間違えてしまうこともありますね。
息子さんの健やかな成長が何よりですよね。

Mariko
NOBUさんのコメント
2021年5月29日

こんにちは。
今作品は、非常に思い入れがありまして。私は観賞当時、今作品の父親の様な傲慢な父親でした。息子に対し、男だったら・・と厳しく接し、幼き息子はチックが出る様になりました。家人から厳しく指摘され、自分の愚かしき言動に気付きました。その直後に観た今作品は実に心に沁みたと共に、息子への申し訳ない思いもこみ上げ、涙が止まりませんでした。映画は娯楽ですが、私にとっては、時に自らの生き方を反省させられるモノでもあります。

NOBU