劇場公開日 2013年8月10日

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少年Hのレビュー・感想・評価

全46件中、41~46件目を表示

5.0良いね!

2013年8月8日
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鑑賞方法:試写会

泣ける

笑える

知的

戦争はあってはいけないという事を再認識。
なんだか、不安な時代になってるから、もっとこういう映画で知っていかないといけないなぁと実感。

クスリと出来る部分もたくさんあり、十分に楽しめました。

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aobushi

5.0『三丁目の夕日』から福島の復興へ繋げる、希望へむかって巣立っていった少年の物語

2013年8月5日
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鑑賞方法:試写会

泣ける

笑える

幸せ

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流山の小地蔵

4.0戦中を描いているけれど、これは1個人の親子の家庭劇なのだ

2013年8月3日
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鑑賞方法:試写会

笑える

悲しい

幸せ

妹尾河童の大ベストセラーの映画化と言う本作品だが、私は原作本を未読な為に、妹尾河童さんの自伝的小説だと言っても、この映画の何処までが、原作に忠実に描かれているのか、或いは、何処からが、映画独自のフィクションなのか、皆目見当が付かない作品である。
しかし、何だか真実味の無い、全く嘘の作り話の戦争当時の話と否定してしまうよりは、むしろ実話とは思えない程に、戦前の日本には、珍しく進歩的な考え方をしていた父親に育てられた少年Hのヒューマン家庭ドラマと言う事だろう思う。
これは、完全な1家庭で起きたストーリーの映画化作品であり、ファンタジー映画の類いであって、日本の、戦争を挟む、当時の真実を伝えるような、戦争映画では決して無いと思うのだ。
そして何よりも、作家が自分自身の幼少期を描いているのは確かなのだから、嘘の様でも、この映画で描かれているエピソードの数々は、実際にあった本当の話なのだろう。
素直に、当時には珍しく進歩的な、リベラルな思想教育をしていた親子の物語である。

この様な考え方をする家庭が生れた背景には、これはきっと戦前には珍しい、洋装であるスーツの仕立屋と言う特殊な職業を生業としていた、父盛夫の人生経験から生れて来た考え方なのだろう。
そして、それは神戸と言う港街ならではの、外国人を相手に商売をしている父、盛夫の無意識の内に、様々な顧客の考え方の影響を受けて人間的に育って行った盛夫の物語そのものでもある。彼は自然のうちに、コスモポリタンで自由で偏見の無い、総ての違いを受け入れる事の出来る、懐の大きい柔軟な人格者の父になっていったわけだ。
ここに、父と息子、そして母と子供、兄妹の理想の家庭の姿が描かれている作品だと言う事も出来ると思った。

確かに、当時の特攻警察にしては、甘い描写だと思うし、戦前では、あんな家庭は日本人の社会では村八分になってしまう家庭だった筈だ。
そんな、信じ難いエピソードの連続でも有る。だが、そんな戦前の希有な家庭の中に、社会の在り方に関係なく、自分の生き様は、自分で選んで行く事の大切さが、胸を打つ作品だった。
水谷豊と、伊藤蘭実際の夫婦でありながら、他人の夫婦を演じると言う事はどんな感じなのだろうか?何だか、返って俳優として演じ難いのではないかな?とも思ったが、このお二人がとても素晴らしかった。
そして、H少年を演じた吉岡竜輝の熱演も、可愛いのだ。昔に比べて、日本の子役も随分と最近では演技派になってきたものだと感心してしまう。それは妹を演じた花田優里音にも当てはまる。でも、一人の子役で、15歳まで演じさせるのには無理が有ると思う。良い作品だけに残念だったな~ 嫌味の無い良い作品だったので暗くならずに楽しめた。

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ryuu topiann

4.5夏休み、観て損はしない!

2013年7月30日
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鑑賞方法:試写会

悲しい

幸せ

水谷さんといえば失礼ながら相棒のイメージしかなかったのですが、こんなに丁寧で素晴らしい役者さんだったのか!と感心した。子役の子も素晴らしい表現力をもっていてびっくり。
映画自体、じんわり温かくて、戦争映画にありがちな押しつけがましさとは一切無縁の穏やかさが心地よかった。「戦争映画」が苦手でもこの映画はいける気がする。
脇役までやたら豪華で、そういう意味でもお得。
画も綺麗で、特に焼野原のシーンはなんだか切り取って貼っておきたいくらい美しかった。
公開されたらまた見に行くと思う。今度は親と一緒に。

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シン

4.5水谷豊さんの演技が最高

2013年7月14日
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鑑賞方法:試写会

悲しい

楽しい

知的

7月10日の完成試写会を観にいき、豪華な舞台挨拶を含め、とても満足しました。

戦争の憎しみ、悲しみとかを悲惨に描くドラマは多いです。でも、

この作品はそれにも触れるが焦点はおかず、子供らしい視点や好奇心、明るい描写もおりこみながら、戦時中の過酷な環境下に落とされた平凡な家族(特に父親と子供)のメンタル面に特化してます。

右にも左にもよさず、共産にも宗教にも天皇思想にも偏りすぎず、でも批判も肯定もせず、周りの空気を読みながら発言もしない。そんな

「全ての人を尊重する、中立な思想」を「そのまま変えずにただ持ち続けること」がこの時代にどんなに難しいことか、戦争の群集心理の虚しさをキャスト、特に水谷さんとH役の子が迫真の演技で教えてくれました。

特に水谷さんの無言でも心境の微細な変化が伝わる複雑な演技はもうっっ‼ポンッ‼(←太鼓判)一緒に見に行った連れ共々ファンになりました。

戦争に翻弄されるドラマは沢山ありますが新鮮だったのは、大人と子どもの戦争の捉え方と乗り越え方の違いが描かれているところ。

大人になってから戦争に飲まれる人と、学校教育が軍事訓練だった子供との違いははっきり描かれていて、原作が半自叙伝のためか説得力があり「そうだよなぁ」と納得しました。

原作が分厚く上下巻あり長いので、Hのキャラクターがにじみ出るシーンなど、どうしてもカットがあり、後半巻いてる印象もありました。ハデに盛り上がるラストとか、ラストに無理やり泣きをつくる展開はないです。

ただ制作費の力もあり空襲のおどろおどろしい雰囲気や恐怖は正月ドラマとかよりもっともっと詳細に迫力を持って描かれてます。音の作る迫力もあるので映画館のお金を払う価値があります。泣きどころ笑いどころもあり、お客さんもくすくすしてました。

それに2時間の中で原作のここを描きたい、というのは伝わってきました。

戦争という過激な意見を持つ方々の出やすいテーマを含むし、原作にファンが多いので、色んな意見があってもイイと思います。わたしにとってはとても良い学びになりました。暗い気持ちにならずに学べる良作です。

原作について歴史背景などとのズレに関する批判があったこともありましたが、あの後著書自身が謝罪して100箇所以上書き直したので、もうズレはないんじゃないでしょうかw

特に学童からみた戦争感覚が衝撃でしし。Hって実在したらいま83歳ですよね。たぶんこれから…電車のH世代のお年寄りに対して、私は見方を変えてしまいます(笑)

実話ベースで長編の原作なぶん難しいですが、
2時間で最後の部分ほんの少しはやく感じたため作品に+4点。+0.5点は水谷豊さんの名演への加点です(もちろん他のキャストさんも良かったです)

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Arakawa

4.0甘い評価でごめん。水谷豊は名演

2013年6月7日
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鑑賞方法:試写会

泣ける

笑える

幸せ

5月某日、都内の試写室で鑑賞。

戦前から戦中・戦後にかけ、神戸を舞台に一人の少年の成長を描くのだが…。
主人公の少年より、その父を演じた水谷豊の演技にひかれた。

戦前、戦中という時代、歴史に関心がある評者はどうしてもその時代を描く作品に甘くなってしまい、点数はオマケしている。

水谷と伊藤の夫婦役は、実に自然でいい。
あの時代、子供を抱えた親がどういう感情を持って生きていたのか…。それは今の時代に生きる自分にはもちろん想像するしかないのだが、水谷の演技はその心情をうまく映している。

H少年を演じる子役、がんばっていて好感は持てる。
しかし、小学校4年(当時は国民学校)から中学卒業時までを1人の子役で押し切るのはちょっとムリがあるかな、と思った。
そうしたリアリズムは排した…イヤ、降旗監督作品にそんなリアリズムみたいなもん求めたらイカンね。

封切りまでちょっと時間があるけど、東宝さん、うまく宣伝したってや。

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町谷東光