「熱中時代(洋服屋編・消防士編)」少年H 星織音(ホシ オリオン)さんの映画レビュー(感想・評価)
熱中時代(洋服屋編・消防士編)
クリックして本文を読む
まず『H』とは、主人公『肇』のイニシャルです。
お母さんがハイカラな方で、戦争直前の英語を使いづらい時代に、『H』の大きな文字をセーターに入れていたのが凄かったです。
また、味噌汁も皿とスプーンで食べさせるような人で、お父さんは何事にも文句を言わない優しい人だったけど、少し引きぎみだった感じがしました。
妹尾一家はクリスチャンだったのも関係あるかも知れませんが、お父さんが当時としては、とてもグローバルな視点を持った方で、人格者でもあり、中学生のHに、「戦争が終わった時、恥ずかしい大人になってたらあかんよ。戦争に流されずに、よく考えて行動せんといかんよ」と教育していました。
それと、自分は関西人じゃないので、自分の息子に語る時、名前で呼ばずに、「あんた」で始めるのには凄い違和感を感じました。
主役の少年Hより、お父さんの存在の方が大きな映画でした。
大笑いするシーンもあり、戦争中、消防員となったお父さんの放水訓練のシーンは凄いです。
印象深かったのは、バケツリレーで防火訓練していても、本当の火事になったら、みんな逃げてしまい訓練が無駄だった事です。
コメントする