「甘い評価でごめん。水谷豊は名演」少年H トコマトマトさんの映画レビュー(感想・評価)
甘い評価でごめん。水谷豊は名演
5月某日、都内の試写室で鑑賞。
戦前から戦中・戦後にかけ、神戸を舞台に一人の少年の成長を描くのだが…。
主人公の少年より、その父を演じた水谷豊の演技にひかれた。
戦前、戦中という時代、歴史に関心がある評者はどうしてもその時代を描く作品に甘くなってしまい、点数はオマケしている。
水谷と伊藤の夫婦役は、実に自然でいい。
あの時代、子供を抱えた親がどういう感情を持って生きていたのか…。それは今の時代に生きる自分にはもちろん想像するしかないのだが、水谷の演技はその心情をうまく映している。
H少年を演じる子役、がんばっていて好感は持てる。
しかし、小学校4年(当時は国民学校)から中学卒業時までを1人の子役で押し切るのはちょっとムリがあるかな、と思った。
そうしたリアリズムは排した…イヤ、降旗監督作品にそんなリアリズムみたいなもん求めたらイカンね。
封切りまでちょっと時間があるけど、東宝さん、うまく宣伝したってや。
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